☆学童クラブについて
・1日の生活
「ただいま-!!」「おかえりなさい。」これが学校からランドセルを背負って帰ってきた子どもたちの学童クラブでの生活の始まりです。先生(指導員)の暖かいまなざしにむかえられ、学校での緊張感から解放され、わが家へ帰ったつもりでほっとするひと時です。3時のおやつをはさみ、ジャズダンス・一輪車クラブ・音楽クラブ・工作の会等の児童館の行事に参加したり、学童クラブの独自の活動(ゲームの会・お楽しみ会・新聞作り・お誕生会等)に参加したり、めいめい思い思いの時間を過ごしたりして半日を送ります。
・保育園とどうちがうの?
学校から、家から、自分の意志で行かなければなりません。行きたくなければ行かないでも済んでしまいます。しかし休みが多くなれば、学童クラブでの子ども集団の輪からはみ出しやすくなり、いつの間にか行くのがいやになってしまいます。学童クラブでは遊びや集団活動で、子どもたちの自主性が求められます。そうした子どもたちの自主性や個性が生かされ、子どもたちが生き生きと喜んで通うような学童クラブにしていけるように、私たちは先生方(指導員)と一緒に考え、工夫していくことが重要になってきます。そして私たちが学童クラブに自信を持つと同時に、子どもたちのクラブでの喜びや悩みをしっかりと受けとめ、励ましてあげることもとても大事です。
・学童クラブってなに ?
両親の共働き等により、放課後や夏休み等適切な保護を受けられない子どもたちの生活の場です。年齢の違う子どもたちの集団の中で、教え・伝え・学びあうことができます。学校の教育とは異なり、遊びを通して情緒・協調性・創造力等の発達の促進がはかられ、集団生活の中で子どもたちが将来健全な社会生活を営む上で必要な社会性(思いやり・連帯感・責任感等)がはぐくまれます。
☆ 新宿の学童クラブ
新宿区では21ある児童館および3小学校内に学童クラブ室を設け、専任の先生(指導員)の指導のもとで実施されています。学童クラブのスペースなどはクラブによってまちまちですが、指導員はおおむね学童児20人に一人の割合で配置されています。新宿区では「新宿区学童クラブ条例」( 2000年制定)によって区が設置し、区の正規職員で運営される「公設公営」方式により実施していましたが、04年4月より外部委託による運営が始まっています(現在7館が民間事業者に委託)。連協では保護者の納得を前提に進めるよう、また保育内容の低下とならないよう強く要望しています。また2000年7月より学童クラブの保育料が有料となり、おやつ代と共に徴収されるようになりました。おやつは学校給食と遅くなりがちな夕食の間をつなぐ大切なものと考え、安心・安全なおやつの提供を指導員にお願いしています。また区内には3つの民間学童クラブがあります。
☆ 父母会
(親たちはなぜ手をつながなければならないのでしょう)
・お父さんお母さんが安心して働くことができるためにも、子どもたちが楽しく、生き生きと過ごせる学童クラブであってほしいものです。その条件作りをするためにも、指導員と協力して学童クラブの拡充をはかる必要があります。
・また、子どもたちを励ますためにも、子どもを学童クラブに預けっぱなしにしないためにも、親たちにとってどんな学童クラブであったらよいのか、よく話し合うことが大切です。
・それぞれの父母会では、父母の親睦をはかるために、キャンプ・ハイキング・忘年会・新年会・餅つき等の行事を計画しています。
学童保育は長年の全国的な運動が実り、1998年度より児童福祉法の中に「放課後児童健全育成事業」として位置付けられ、法制化されました。なお、全国には16,000ヶ所以上の学童保育施設があり、約68万人の子どもたちが学童保育に通っています(2005年5月)。公設公営から親たちがお金を出し合って運営している自主学童保育まで、種々様々な運営がされています。
全国学童保育連絡協議会では機関誌として「日本の学童保育」を発行しています。各地の学童クラブのニュースや活動記録、父母の子育て・泣き笑い等豊富な内容になっています。ぜひお読み下さい。
(申し込みは各父母会連協担当者へ、月刊330円です。)
2007.2. 500 連協OB会作成
☆連絡協議会(連協)
新宿区にある24の学童クラブの内、17の父母会が各父母会の交流をはかるために連絡協議会に加盟しています。役員等は参加している各父母会の運営委員の互選により決めています。毎月一回運営委員会を開き、各父母会の活動や現状の報告をしあったり、区内で起きている問題(定員オーバーや委託問題等)について話し合ったり、年2回連絡協議会として行っている対区交渉の準備をしたりしてします。また、行事的なものとして、学習会や連合の大運動会(毎年11月)等を開催しています。各区の交流をはかるために、東京都学童保育連絡協議会(都連協)があります。そこでは隔月に運営委員会が開かれ、年1回「東京の学童保育研究集会」が開催されます(2005年は新宿区で開催されました)。また、全国学童保育連絡協議会もあり、年1回全国の仲間が集まる「全国学童保育研究集会」が開催されます(2007年は東京で開催されます)。