2007年12月8日 運営委員会議事録

2007年12月08日
時間:18:15~20:30
場所:西新宿子ども館
司会:三島さん(薬王寺OB)
出席:保護者18名(託児要員2名)

<議題>
1)連協大運動会の感想、反省
2)全国連協研究集会の報告
3)新宿区学童クラブへの指定管理者制度の導入について
4)その他
・次年度連協役員の選出について

<今後の予定>
● 次回の運営委員会
1月12日(土)18:00〜 @信濃町会議室(児童館・ことぶき館内)

1)連協大運動会の感想、反省
当日の様子は写真でもご覧いただきたい。(後日連協HPへアップ予定)
(各館から感想)
・ とても楽しかったとの感想多数。学年を超えた関係で競技に参加できたのが良かった。
・ 大人が団結していたのも、大人とこどもの組合せで競技ができたことも良かった。参加すれば絶対に楽しいことがわかるので、来年はもっとたくさんの方に参加していただけるよう告知の方法を考えたいと思う。
・ 今回は保育園年長さんにも積極的に声かかけしたところ、数組の親子が参加。好評だった。
・ 連協に加盟していない学童クラブの父母から運動会後に「行きたかったのに・・・」と言われた。
→加盟していない学童の参加も大歓迎。毎年加盟していない館にも館長宛の手紙で知らせているが、保護者には伝わっていない様子。次年度は工夫したい。
・ とにかく、リレーで勝ったのが嬉しかった。
・ 例年以上に、お父さん方が積極的に手伝いに参加していたのが印象的だった。
・ お母さん方の手伝いも積極的。お願いしなくても動いてくれた。
・ 来年もぜひ参加したいと思う。
・ 初めて参加。こんなに楽しい運動会があるのかと思った。参加してみないとわからないものだ。
→小学校になると保護者はひたすら見学ということになってしまう。連協の運動会はみんなで参加し、作っていくところが楽しみとなっている。
・ バザーも親子で楽しんだ。
・ 夫、子どもが参加。とても楽しんだ様子。来年もぜひ。
・ 運動会には参加できなかったが、いった方からバザーが好評と聞いた。来年は参加したい。
・ 新宿せいがは新しい学童クラブとして初めての参加だった。父母会のMLでも「楽しかった」の感想が多数出た。家族で参加できたのが良かったと思う。年長さ んも参加し、がんばってリレーを走ってくれた。なんと言っても今回は指導員5名(指導員3+保育士2)が参加。子どもたちは先生と一緒でとても喜んでいた し、先生方も「学童クラブ以外の場で触れ合えたのが楽しかった、意外に真剣勝負だったの印象的。」との感想を寄せてくれた。
・ 良いお天気で気持ちよかった。充実した一日だった。役員のみなさんに感謝。
・ 他の学童クラブと交流できたのが良かった。
・ 親子共々楽しめる内容で良かった。
・ 出てみないと楽しさはわからないので、ぜひ誘い合いたい。
・ 連協OBの方々のヘルプがありがたかった。
・ 去年は参加。普段は顔を合わせることのない父母との交流ができたのが良かった。地域の子の顔がわかり、防犯面でも良いことだと思う。
・ 指示の声がよく届いていた。
・ 土の上を走れたのが良かった。

(反省点)
・ 大きい声での指示だしは考えるべき。怒鳴られているようで怖いとの声があった。
・ 競技直前に入れ替わることがありわかりづらかった。組み分けはしっかりと。
・運動会用のBGMを買ったほうが良い
→毎年準備し、今年も新たなCDを購入していたのだが、リプレイが難しい編成のものだった。次年度は編集するなど工夫したい。
・自転車置場が狭く、工夫が必要。東戸山小のほうがいいかも。
→ 今回も東戸山にお願いしたが、行事が重なり利用できなかった。東戸山小は敷地が広く土のグラウンドということでこれまで利用してきたが、特にこだわりもな いので他で良い場所があれば開催場所は変更は可能。ただし、学校側の姿勢が協力的でない時もありどのでやるにしても駐輪場の掲示の方法は考えたい。
・ バザー用品に衣類が多すぎ、結局処分することになった。次年度からは「新品に限定」など提供方法を考えるべき。
→各館で値付けをする際に選別していただくようにお願いしている。需要と供給のバランスが難しく、ある程度は致し方ないと考えている。
・ 救急箱の不備
→本部では用意しないので、各館で準備するようお願いしている。無い場合は近くの席のクラブ同士で融通しあっていただきたい。
・施設利用について
→学校側より、グラウンドにガム数個、体育館にガムテープの残りがあったとの報告があった。点検方法を考えたい。
・備品管理について
→BGM、万国旗など紛失もあるので、管理には気をつけたい。

2)全国連協研究集会の報告
全国研究集会が今年は東京で2日間に渡って行われた。

1日目”全体会”@国技館に参加して
・国技館で行われた。指導員、保護者からの報告があった。
保護者−離婚、ADHDの子を抱え心を閉ざした時期もあったが、活動に参加するうちに心を開くことの大切さを知り、自分自身も救われたのだそう。
元夜間中学の教師−内容についてはWEBに上げてみたい。
どの話も心が温かくなる話ばかりで行ってよかったと思った。新宿からも、もっとたくさんの方に参加していただきたかった。
・全国から集まった方に元気をもらった。人と人との結びつきの大切さを感じた。指導員の「放課後の子どもたちの一番生き生きした顔を見ることができて幸せ」という言葉が印象的。私たちは指導員からの声かけで助けられる面もある。心が温かくなるような全体会だった。

2日目”分科会”@明海大学・中央大学に参加して
「父母会と連協運動」
全 国から40人くらいが集まった。公設公営の学童は全国的に見れば少数派。多くの学童は父母の手によって作り運営してきており、ようやく自治体が補助を出し 始めたという段階。補助が十分とは言えず、利用料も高い。経営に振り回されているように思った。行政の全体の施策が「金を出すだけ」という感が否めない。

「学童保育と学校」
全国から、しかも数回以上参加している方も多くびっくりした。土佐さんという学校の先生が講師なのは意外だったが、有名な先生らしく「先生の話が聞きたい」と集まっている方が多かった。日記や作文指導する中でイジメを発見したというエピソードが披露された。

「放課後子ども広場と学童保育」
新 宿区の子どもひろば運営委員会に学童保護者代表として参加している関係で、夏の東京都研究集会に続き参加した。国が本格的に号令を出したこともあり関心が 高く、100名くらいの方がいて席が足りないくらいだった。構成は指導員と保護者が半々。「子ども広場とは?」ということについては国は号令だけをかけ運 営方法は各自治体に任されているので、現在のところコレという形はない。国や自治体は一体化して利用料を無くせば学童利用者が移行してくると目論んでいた ようだが、実態は逆。学童の需要は益々高まっている。
新宿区では今は別の施策として運用されているが、学童と一体化しているところもある。全校児 童が対象となっているため、日々の利用人数も顔ぶれも安定しない。そんな中で必ず来なくてはならない、本来ならば学童に通うべき子どもたちへのケアが十分 できない、と指導員としてのつらさを訴え、涙する場面も多かった。

3)新宿区学童クラブへの指定管理者制度の導入について
今年10月に5カ年計画の中で西新宿、早稲田南町、榎木町に指定管理者制度導入があがった。実施に当たり、区も保護者と一緒に勉強しながら進めたいと11/13に勉強会が実施された。また全国連協の研究集会分科会でも「指定管理者制度」について学習したので報告したい。
連協としての立場はこれからの話し合いをしていきながら決めたい。
「反対」との立場で意見していくことも、条件整備(社福のみ、雇用保障させるなど)するならGOという選択もできる。

指定管理者とは?
公で作った施設は公で運営されなければならないのが原則だが、小泉構造改革路線の流れで変えられた。
指 定管理者制度を行っているのは全国でおよそ6万施設。うち民間が運営しているものは11%、他は非営利法人。なお、不祥事などでこれまで取消しをされた施 設のうち半分は民間とのデータがある。全体の10分の1しか入っていない民間にも関わらす、取消し業者の半数を占めているというのが実態だ。
取消しされた原因は様々。埼玉県富士見市のプール事件は記憶に新しいが、指定管理者による運営だった。その他保育園では運営費の使い込み。福祉施設では5億の借金をつくって逃亡したという事例も。
民間業務委託との違い
民間業務委託>一部の仕事だけを委託するもの
指定管理者制度>施設管理も含め、館まるごと任せるもの
前者は企業の自由度がないため、良い業者は集まりにくいともいえる。
その点、後者は企業にとっては非常に美味しいらしい。経済誌では「40兆円のマーケット。取らないと損」という扱いだ。子どもたちを預ける施設として”儲ける施設”でいいのか?という視点は必要。
そもそも指定管理者制度というものができた理由として国の指針には”経費削減”という精神はない。だから、自治体が導入理由に”コスト削減”を口にしてきたら「国はそう位置づけていない」と反論できる。
(意見、感想)
・ 区は導入を前提にしているようだが、実際は手探り状態なのだろう。
・ 粛々と導入していくのだろうな、と感じた。今回上げられている館には運営協議会があり、業者選定に関しては決断の場が与えられているが、制度が変わっても継続されるのか?は問題。
・ 利用者団体による承認の制度は絶対に必要。
・ 議会承認が必要なところが委託と違うところ。
・ 区は「議会承認が必要になるので監査機能が持てる」と言っている。でもそれは”きちんと機能すれば”の話。
・ 次世代育成協議会の場でも報告があった。子ども家庭課に「なぜ導入なのか?」との問いかけをしたが明確な答えはなかった。学童は歴史が浅く、保育園のよう にノウハウはない。民間はなおさら。現在の委託館は、失礼ながら、はっきり言って実験台のようだった。公設でも問題はあるが、さらに新たな制度を導入すべ きなのか疑問。監査ができるというが、タイムリーな指導ができるかどうかは不透明だ。

4)その他
・ 次年度連協役員選出について
会 長、事務局長は現役の保護者で、ということにしている。OBでもサポートしていく気持ちは十分にあるが、徐々に感覚が離れてくることは否めない。現役の保 護者だからこそわかるもの、見えてくるもがあり大切にしたい。立候補は大歓迎だが、手を上げづらいと思う。まずは各父母会から1名の役員選出ををお願いし たい。最終的には来年6月の総会での選出だが、春くらいまでには話し合いをし、父母会の役員決めのタイミングで決めていただきたい。

参考に・・・役員になったエピソードetc
・ 4人の子どもがいる。学童では父母会活動をしていて、4人目で連協との関わりをもった。
・ 保育園時代からの知り合いが連協役員にいたため、自然に。役員の実務は負担にはならず、新宿区中に心強い知り合いがたくさんできた。月1回の委員会も融通しあって出席している。
・ 偶然、妻の代理で出た父母会で誘われた。仕事は忙しいが、分担しているので負担感はない。
・ 託児もなく、固定的な場所で行われていた頃は子ども連れの委員会は中々厳しかった。行くのが楽しい委員会にしたい、との思いもあり役員としてかかわってきた。託児、様々な地域での開催を実現できた。
・ 役員をしている保護者と知合いだった。学生時代のサークルみたいな感じがする。通う学童が民間業務委託される予定もあり、勉強したかった。
・子どもたちが連協の託児ファン。託児のお兄さんが大好きな娘に引っ張られる形で参加していたら、いつの間にか役員に。役員をしていなかったら出会えなかった方々と知合いになれて良かった。

(報告:岡本)