2007年6月17日 総会議事録

第30回総会報告

2007年6月17日
時間: 13:00〜16:00
場所:新宿区立牛込仲之小学校 多目的ホール
出席者:15父母会、保護者50名(託児要員8名託児利用児童、幼児38名)
司会:鈴木(早稲田南)
第1部<総会>

1.開会挨拶(片岡:新宿区学童保育連絡協議会会長)
今 回は第31回総会。30年を超えひとつの節目をむかえたように思う。今年度の新宿区の学童在籍児童は約1200名となり、毎年1割ずつ増えてきている。子 どもたちが安心して過ごしていけるよう、これからも努力していきたい。また今回「放課後こどもひろば」が始まり、連協からも委員を出している。学童保育の 大切さを認識し、意見していきたいと思う。

2.来賓挨拶
(光武さん:東京都学童保育連絡協議会会長)
23区内では様々な形態の学童保育がでてきている。品川は「学童」という言葉すらなくなり「すまいるスクール」に変わってしまった。待機児は200名を超えている区もあるが、新宿区は受入れさせていることは評価できるし、がんばっていると思う。
ただし大規模化についてはきちんと見てもらえないなど、様々な問題も報告されている。また新宿でも始まった放課後子ども事業についても全国的にも広がる傾向を見せており、動向について注目していきたい。全国連協発行の書籍もあるので参考にしていただきたい。
7月の都研集会、11月の全国集会が開催される。身近な話題ばかりなので、気軽に参加を。

(大澤さん:新宿区学童保育連絡協議会OB会会長)
学童OBの保護者で活動している。様々な行事の手伝いをメインに、現役の方々のサポートしている。どなたでも参加できるので、卒館したら一緒に支えていただきたい。

3.各父母会挨拶
北新宿第2、北新宿第一、北山伏、高田馬場第1、西新宿、中井、薬王寺、高田馬場第2、信濃町、早稲田南、中落合、西落合、上落合
(新規加入)
新宿せいが学童クラブ父母会
(その他:オブザーブ参加)
中町

*出席父母会過半数を超え、総会成立

4.2006年度活動概要(岩崎)
(P-4参照)

5.次世代育成支援計画策定協議会からの報告(三島)
(別紙資料を配布)
新 宿区民が安心して子どもを生み育てることができ、子どもが心身ともに健やかに育つ環境を整備するとともに、青少年の健全な成長を支える地域社会を実現する ために必要な施策の総合的かつ効果的な推進を図るために、新宿区次世代育成協議会を設置した。区長の附属機関で、次のような役割を果たす。ア)次世代育成 施策に関する重要な事項について協議する。イ)次世代育成施策の推進を図るために必要な事項について、区長及び区内の関係行政機関に対し、意見を述べるこ とができる。
区長が委嘱または任命する42人の委員で構成され、委員の任期は2年。平成17、18年の任期終了。
(主張した点)
・ 区は様々な運営方法を学童クラブ児童館の運営方法を導入されてきた。民間業務委託が始まって数年たつが、最初に約束された学童の質が守られていない。民間 委託の館では、1年したらほとんどの指導員が辞めてしまうようなことが続いている。これでは、質以前ではないか。子どもたちが安心して過ごせる安定した運 営をのぞむ。→区長はこのことを知らされていなかったようで、そんなことがあるとすれば大変に問題と発言。→失敗ととらえ、今年度からの民間委託は学童ク ラブ指導業務のみに変えた。
・子どもたちのまわりには、親・小学校・学童クラブがあるが、問題に対して連携して対応することはまだまだ不十分だ。特に小学校の地域のかかわりへの積極性がほしい。
・国全体の政策が必要なことではあるが、子育て世代の父親たちの働き方を本気で見直すことを新宿区から発信してほしい。
いくつかは、部会のまとめの中に入れてもらえた。どう実現されていくかは、見守りが必要。あと2年委員をさせてもらい、報告する。

6.放課後子どもひろば事業運営委員会からの報告(岡本)
(別紙資料を配布)
区の依頼により、4月から学童保護者代表として参加することに。メンバーは福祉部、教育委員会、教育財団、PTA,民生委員などで、会議は月1回。
来 月からモデル6校で実施される新規事業。福祉部と教育委員会の連携で行われ、運営は新宿区教育財団に委託される。学童のような預かりの場ではなく、あくま でも学校施設を利用した「遊び場」の提供。各校に管理責任、学習支援、遊び支援の担当者が派遣される。その他ボランティアも募集中。地域事情に合わせ、開 設時間や内容が決められる。
登録児童数は概ね7割程度で、子ども達は楽しんでいる様子。各校に連絡会が設置され、今後はアンケートなどを通じ保護者の意見徴収が行われる。
今年度の評価を踏まえ、来年度以降拡大される予定だが、どの程度の規模になるかは予算の9割を区が負担しているということを考えると不透明である。11月の予算要求までには決定される。

7.民間業務委託の報告(直井)
この春から西落合の学童指導業務が株式会社プロケアに委託された。今のところ、問題点も、誉めてあげたいところも混在している。区の方針が民間委託にあることは変わりないので、他所のこととは思わずぜひ関心を持ち続けてほしい。

8.2006年度決算報告(澤田)
(P-5参照)
*拍手承認

9.2007年度新役員紹介
(P-3以降参照)
*拍手承認

11.2007年度活動方針(千野)
(P-7以降参照)
今年度予定している新たな取り組み
① 各父母会のサポート
子育てや父母会活動の経験を生かし、支えあえる活動をサポートしたい。メーリングリストの立ち上げなどの対応も可。
② 都連協研究集会への参加
7月の運営委員会に代えて予定。参加費、弁当・託児費用は連協で負担するので、各父母会で積極的にお誘いいただきたい。6月末までに参加人数の報告を。当日参加もOK。新宿区の受付に立ち寄るよう案内していただきたい。
③ 拡大役員会の開催
不定期で開かれている連協の役員会。事務的なことだけでなく、子育ての悩みなど日頃思っていることを気軽に話している。多くの皆さんに参加していただきたい。

11.メーリングリストとウェブサイト(千野)
(P-11参照)

12.東京都研究集会、全国集会について
7月8日(日)9:30〜16:00練馬区立光が丘第3中にて
(裏表紙または連協HPを参照)
http://shinjuku-renkyo.seesaa.net/article/94263989.html
参加費、弁当代、託児費は連協が負担するので、今月末までには申込みしていただきたい。
7月は運営委員会の代わりなので、各父母会で声かけをお願いしたい。
当日参加もOK。新宿区受付にて申し出る。

13.新宿せいが学童クラブの挨拶(岡本)
(P-7参照)
・H19年4月開設の社会福祉法人省我会が運営する民間学童クラブ。下落合保育園の民営化と同時に併設された。約40名の児童の3分の2は中落合から入所した児童。新たに父母会を設立。始まったばかりの学童なので様々な課題もあるが、支えあえる会にしていきたい。

14.2007年度予算案(澤田)
(P-5参照)
*拍手承認

15.連協大運動会について(澤田)
(詳細は連協HP参照)
11月4日(日)@牛込第二中学校校庭(雨天は体育館)
・ 準備から協力して、みんなでつくる運動会なので、積極的なお手伝いをお願いしたい。
・ 参加費大人、小学生¥300、幼児¥100(保険代を含む)
・ 前日3日は準備、バザー用品、荷物搬入
・ バザー用品はぜひ「これなら使ってもらえる」というようなものをお願いしたい。
・ 搬入時、車の手配がつかない場合は往路のみタクシー代は連協が負担する。
・ 9月、10月の運営委員会は運動会実行委員会も兼ねているので、係の方は出席を。

第2部<フリーディスカッション>

「小P連より」
・ 子どもひろばについて。会長は全29校に広げていきたいという意向があるようだ。要望があったとしても、現実は空き教室も無く実施が難しい学校もある。
・ 夏休み短縮について。議題にすら上がっておらず、教育委員会に対して特に疑問も無いようだ。

「卒館したら?」「送迎してる?」
・ 3年生女子。卒館後、どのような生活をさせたらいいのか?女の子だからなのか、不安が大きい。居場所として塾や習い事ばかりもどうかと思っている。皆さんはどのようにされているのか?
・ 5年生女子。やはり同じように迷い、当事の学童指導員に相談した。「お母さん自身が子どもから離れる、また子どもにとっては自立するチャンスと捉えて」と アドバイスされた。卒館後しばらくは塾に行かせたが、結局お友達と自由に遊ぶことができなくなるため、やめてしまった。学童にいるとできなかった一般の子 と遊びを楽しみにしていたらしく、塾があることで機会が奪われたのが嫌だったみたいだ。
・ 鍵の紛失や不審者への不安は?
・ いざやらせてみると、自分で工夫して何とか乗り越えていた。子どもは自分で考えて行動できるようになるものだなあ、と思った。
・ 鍵をなくすこともあったが、公園めぐりを楽しんだりして子どもなりに生活している。少なくとも玄関で泣いているということはない。
・ 鍵の開けっ放しは日常茶飯事。約束事として厳しく守らせているのは「大人がいない家にあがらない、あがらせない」こと。
・ 女の子だからなのか?料理に興味を持っていたので、火を使わせないように再三注意した。
・ 帰り道の商店に顔を覚えてもらった。見かけると声をかけてくれるし、安心。コンビニでは人も入れ替わるが、昔ながらの商店はお勧め。
・ 現役時代も送迎していなかったので、あまり変わらなかった。
・ 送迎するか、しないかは地域差もあるのだと思う。信濃町の場合はほとんど人通りもなく、1年生のときはお迎えが必須だった。
・ 徐々に一人帰りの練習をさせた。
・ 3年生のとき、訓練機関を設けた。習い事に行く日は学童をお休みし、学校→自宅→習い事→自宅で過ごした。失敗もあったが、子どもは学んだようだった。「大人のいない家にあがらない、あがらせない」は必須。
・ 大学生の長女が学童に行っている頃はお迎え自体の発想がなかった。保育園が終わったら一人で行って帰ってくる、が当たり前。鍵は持たせず、大家さんにお願いしている。
・ 最近の不審者情報は?
・ 「写真を撮らせて」と言われた、「アイス買ってあげる」と言われた、腕をつかまれた、「車に乗っていかない」と声をかけられた、見せられる、写真を撮られるなど
・ 「死ね」とさけぶ老人に怯えていたので児童館に報告すると、ことぶき館を利用している地域の老人だという。対応が難しいと言われた。
・ 約束した帰路を外れた際「見せられた」家との中間だったため、すぐに学童に戻った。関係各機関に報告がされ、迅速に対応がなされた。
・ 大人がいる家にあがる、ということはできてもうちはほとんどの場合それができない。相手のおうちの負担になるのでは?と心配。
・ 休みの日に来てもらったり、遊びに連れて行ってあげたりすることもある。いつもありがとうと感謝し、おつきあいしている。

「携帯電話は?」
・ 1年生から持たせている。緊急の連絡の際には必要と感じている。
・ 公衆電話がめったになく、子どもが電話したくてもできない状況で必要性を感じた。
・ 位置ナビにひかれて購入。学校ではあえて尋ねればNGだろうが、黙認されている。マナーモードにし、ランドセルに忍ばせている。学校では絶対に開けないよう言い聞かせているが、今のところ守っている様子。

「お弁当」
・ レトルトパーティーとは?
・ 家から持参するレトルト(カレー、牛丼など)を暖めてもらい、ご飯にかけて食べる。
・ パウチタイプの袋にマジックで記名する。
・ 仕出し弁当実施日について、現在は終業式、始業式など学校からの荷物が多いと思われる日にスポットをあてて実施しているが、これまでは試行錯誤があった。 毎日のように設定したら、全ての日に○をつけてきた保護者がいて、さすがに子どもが悲しそうだった。親が楽をすることばかりでは駄目。
・ 父母会としてやるにはただの「サービス」とならないように工夫が大切。係を持ち回りにしたりして、顔の見えるような活動に。
・ 当たり前のサービスにならないよう、毎年アンケートを実施して来年度についてどうするかを決めている。みんなで協力していく、と言うことを再確認する。
・ 保護者会を集金日としている。この日に入金できないとお弁当は自動的にキャンセルとした。希望する児童の名前を書いたシールをお弁当屋さんに渡し、張ってもらっている。返金は個人でお店とやり取りしてもらう。それでも一人の方がやるには負担が大きい。
・ 今は協力的だが、お弁当を始めた頃は職員の反応は様々だった。全てこちらで手配するとはいえ、受け取りや配布はお願いすることになり、手を煩わすことには変わりない。親の手抜きを押し付けられた、という風に思われないよう、普段からよく話をしておくことが大切。
以上
(岡本)