2007年2月9日 運営委員会議事録

連協運営委員会の報告
2007年02月09日
時間:18:00〜20:30
場所:北山伏ことぶき館
司会:直井さん
出席:保護者27名(託児要員2名)

<議題>
1 民間業務委託館からの報告(西落合より)
2 子ども家庭課との話合いについて
3 子どもたちの居場所について

<今後の予定>
●次回の運営委員会は子ども家庭課との懇談会に変更
3月10日(土)18:00〜 @上落合ことぶき館
●学童指導業務委託業者決定
西落合:株式会社 プロケア
百人町、戸山小内:テンプスタッフウィシュ 株式会社
新宿区HPにて選定内容等公表中
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/fukusi-web/index/000001/002314.html

1民間業務委託館からの報告(西落合より)
・ 1/26(金)19:00から委託業者“株式会社プロケア”との懇談会が行われた。エリアマネージャーが複数のクラブを担当するが、指導員の一部は募集中 とのこと。本社は中野でも、担任が遠距離通勤では無理があるのでは?と思う。3/16の新入生懇談会にて指導員7名と顔合わせ予定。リーダー格の人は3月 から入り、順次引継ぎを行うと聞いている。
・ 第一印象は「信用したい」「信じたい・・」という感じ。本当に大丈夫なのか?という不安もあり、今でも確信は持てない。
・ 早稲田南の場合は2/1から全てのスタッフが来ていた。
・ 区は今後も委託を増やすつもりがあるらしい。
・ どんなことを大事にしたいと言っていたのか。
・ 子どもたちを第一に、ということは言っていた。
・ 業者には予め、父母会から具体的な内容を書いた要望書を出していた。その要望書に沿って保育内容を提案しているようにも見える。
・ 自分たちの要望を出すことは良いことではあったが、逆に相手の素のスタンスが見えづらくなったかもしれない。
・ 結局、社福は1件の応募も無かった。
・ 更新は1年、最長5年運営することになる。

2 子ども家庭課との話合いについて
以前から出ている「学童保育の質」についてきちんと話合いを持ちたい。
これまでの運営委員会でも様々な意見が出ているが、まとめると下記のようになる。
① 子どもたちが安心して通える環境は 職員が安定して勤めていることが大事。指導員が入れ替わり立ち代りすることは子どもたちが安定しなくなることにつながる。小学校の先生を児童館のように民間委託したらどうなるか、考えればわかること。
② 子ども支援と同時に親支援が必要な時代。若い人からベテランまでバランスのいい指導員配置が必要。
③ 子どもたちの心の痛みがわかる人が必要。結局は人。寂しそうにしている子どもに近づき、いたみを理解し、受け止めてあげて、子どもたちの社会に戻してあげ るには、まず心の痛みをわかることが必要。出しているサインに気づくことと、表面的ではない事実を掴んでいることが大事。これは公設公営の学童にも求めら れること。
④ 色々な子の居場所になるためには遊びや手芸工作なども含めた幅広い運営ができる人材育成と配置が必要。集団遊びができない指導員ばかりが配置されることの無いように、指導員のスキルまで掴んでほしい。
その他、休室制度を実態にあったものに、など具体的な改善点も指摘したい。

(各館から)
・ お迎えが遅くなることが続くと、職員から近隣にある閉館19時の子ども館の利用を勧められることがある。あまりに延長の需要が多いと「委託」の対象にされるのでは?との心配がある。
・ 職員もやむに止まれず言ったのだろうが、他にも様々な提案ができるだろう。
・ 少しの遅刻で慌てて向かったら、延長利用の書類を持って待ち構えていたことがあり、びっくりした。(民間委託館)
・ 2,3分の遅刻でも利用料が請求された。
・ 公平性を保つために、きっちりとやっていると聞いたことがある。
・ 西新宿では弾力的に運用されている。
・ 保護者への事前の説明が不足していることが問題。
・ 子どもが通う私立保育園でも1分でも過ぎたら、料金が発生する。
・ 定例の懇談会のような方式にはしないほうがいいと思う。説明と読上げだけで30分とられるのではなく、もう少し大きなテーマでの議論が必要なのでは?結論は出ないだろうが、保育の質を父母、区の両者から意見を出し合う。例えば学童保育の良さを語り合うなどでも良い。
・ 課長の子育て観とか。
・ そのような漠然とした質問のほうがいいかもしれない。
・ 安全に預かってもらえるだけでOK,という人もいるが、プラスアルファの機能が必要だと思う。
・ では、学童クラブの質について話し合う方向で。自分の子どもでは、激しい遊びのSケン。
・ 課長は、仕事として懇談会に参加する。子育て論は、単におしゃべりで終わるのではないか。それでは、一年間なんらは物事が進まないかもしれない。その方法は、リスクがありすぎると思う。
・ 従来のものには、書面で回答がある。課長は、これまでも自身の子育て論を公的な場で発言している。言えないのではなく、言うことを奨励されている。
・ 「質は落としません」と言葉では言うが、実際はそうなっていない。西落合、百人町ではこれまでの委託内容と違うやり方を出してきた。
・ 役所とは?を考えてしまう。小手先でやり方を変えても・・という気がしてしまう。質を聞くということは大変難しい。人が辞めないようにするということはそ の一つではあるだろう。個人的な考えを聞くことが区政に反映されるかどうか?は疑問だが、困って皆で考えるということは良い事だと思う。
・ 具体的なことだけではなく、形にはならないことでも気持ちをぶつけていくのが連協の存在意義。
・ 形の無いものをぶつけてみて、反応を知りたい。
・ 子ども家庭課としての方向性を確認する意味もある。
・ 考え方をぶつけあって、積極的に出て、役所の意識を変えていくべきだと思う。
・ 子どもと関わる部署の職員には気概をもってやって欲しいと思う。子どもと関わって楽しい、と思って仕事をして欲しい。父母も「ここが良かった」という思いをぜひ発言して欲しい。「安全に預かってくれるだけで十分」ではダメ。
・ いじめ問題で学校、学童ともに親も巻き込んで混乱した時、頼りになったのは学童の先生だった。子ども一人一人の背景を理解し、見守ってくれたことが救いだった。子育ての良きパートナー。
・ 1年生。保育園からの持ち上がりが多く、土日も遊びに行っている。お友達がいなくても、指導員と遊んでいる。
・ 年末に学童に行った時に落し物のゲーム機を持ち帰ってきた。休み明けに届ける予定をしていた矢先「取った。取られた。」の話に。最終的には理解されたが、当初、指導員から事実関係を追及するような電話が入り、大変寂しい思いをした。
・ 土曜も時々お弁当持参で過ごすことがある。感想は特に口にはせず、迎えに行っても何もしていないこともある。くつろぎに行っているようだ。ありがたい場所だと思う。気になったのは指導員の言葉遣い。
・ 2年男子。学校に行きたがらない。自宅に帰ってしまうこともあり手がかかるが、叱ってくれ、とことん付き合ってくれるのがありがたい。
・ 集団遊びなど子どもの興味を引くようなことをやって欲しい。
・ 学校では中々できないが、お迎えに行くと子どもの様子などを話してくれるのがありがたい。
・ 児童館のダンスクラブ。風邪のために数日休み、わくフェスに出られなかった。「やる気がないから辞めたほうが」という指導員がいた。
・ 手紙によるイジメがあった時「よくあること。自然になくなる。」と言われた。別の指導員に訴えたところ、適切な指導をしてくれ、ありがたかった。
・ お迎えが遅れた時、近くまで送り届けてくれた。
・ 子どもの表情を気に留めてくれることはありがたい。ヘルメットを付けずに一輪車に乗っているのが気がかり。
・ 先生によって指導の仕方がかなり違うと感じる。
・ 最初の子の時に出た懇談会では「学童を一歩出たら、責任はありませんから、承知の上で預けて下さい。」と開口一番に言われ不安だったが、今回は非常に丁寧で驚いた。
・ 先生の指導によって性格が良い方向に向かった。
・ 次男。家で一人で過ごすことができず、学校の担任からも「働き方を変えて」と言われた。学童の先生は良くやってくれる。
・ 1年男子。早生まれで他の子に付いていけないところがあった。カウンセリングを受けるも、問題なし。学校でも学童でも一人で遊んでいることが多い。面談を通じて指導員が非常に良く見てくれていることがわかり、信頼感が増した。指導と見守りがある。
・ 1年女子。お友達のほとんどが保育園からの持ち上がり。先生も興味に合わせて遊びを提供してくれるので、学童が大好きなようだ。安心して預けている。
・ 「学校より、学童が楽しい。」と言っている。
・ 保育園が新しかったこともあり、建物が老朽化していることや、大人数なこともあり不安があった。親としては疑問もあったが、子どもが楽しいというので続けさせていた。当初、眉をひそめていた祖母も指導員と言葉を交わすうち、次第に好感触になっていった。
・ 2年女子。1年の時、男子から言葉の暴力を受けた。指導員の適切な指導により早い解決ができた。学童で怪我をしたが、昼間のリハビリにも連れて行ってくれた。
・ 怪我をしたとき、細かな状況報告をしてくれ非常に助かった。卒室した後、「先生がみんな辞めちゃったから」と全く児童館に行かなくなったが、知っている指導員がいることを知って復活した。適切に指導してくれている。
・ 2年男子。先生が「第2の家庭を目指す」と言ってくれた。
・ 上の子は学童大好きだった。中2の今でもOBとしてクラブ活動に参加している。下の子の時は大人数になり、自由に遊べなくなったこともあり辞めたがっていた。
・ 「質とは」と問われたら、うまく答えられない。上の子のとき「私は本当は子どもが好きじゃない」と公然と言った指導員がいた。結局子どもはやめてしまっ た。自分の言うことを聞く子だけをかわいがっていた。最低限「子どもが好き」という人を配置すべき。今回の選定委員会の中でも、学童の指導員は保育園の先 生とはまるで違うという話が出ていた。
・ 子どもの異変に気が付き相談したところ、既に把握、学校の担任とも連絡を取り合ってくれていた。大規模館であるが、知らないところでフォローしてくれていることが頼もしかった。
・ すぐに実現できるものではなくても、目指す方向は持つべきだとは思う。
・ 難しいが、やはり言い続けることが大切。
・ 年度や場所で質が変わるのは本来おかしいことだ。
・ 学童の一番良い時のことを覚えていて、言い続けることが大事。「仕方ない」と父母が言い出したら終わりだ。

3子どもたちの居場所について
国と文科省から、小学校での放課後の居場所作りが提案され、新宿区でも来年度から、モデル校にて実施される。今後の児童館・子ども館での居場所作りについて、小学校と比較しながら意見交換したい。
(議事の都合で、次回以降へ持ち越し)
以上
(報告:岡本)