2006年12月9日 運営委員会議事録

連協運営委員会の報告(2006年12月)

2006年12月09日
時間:18:00〜20:30
場所:上落合ことぶき館
司会:片岡

<議題>

1フリーディスカッション
2放課後ひろば事業について
3茶話会

<今後の予定>
・ 学童クラブ児童指導業務委託業者公開プレゼンテーション
12月17日(日)@新宿区役所第2分庁舎(花園神社となり)*託児あり
① 13:00〜14:05・・・西落合学童
② 14:30〜15:35・・・百人町・戸山小内学童
・次回の運営委員会 1月13日(土)@北新宿第1(予定)

<主な意見、質疑など>

1フリーディスカッション

今日は今年最後の運営委員会となる。特に議題を決めず、各館または個人から気になることや聞いてみたいことなどを話していただきたい。

—いじめの問題−
・ いじめということではないが、人のものを隠す癖のある子がいる。先生が対応し、落ち着いたが現在も進行中。誰もが知っているのだが、先生は名前を伏せている。
・ “いじめ”という言葉がひとり歩きしているのが気にかかる。娘が保育園時代から仲良くしている子にいたずらをされた。見ていた別の子が先生にすぐに「いじ めだ」と報告、娘にも「いじめられているよ」と言ったらしい。当初ただの悪ふざけと気にしていなかった娘も、友達に「いじめだ」と言われたことでショック を受け泣いていた。学校、児童、世間も「いじめ」という言葉に過剰反応しているように思う時もある。

—民間業務委託—
・ 早稲田南町こども館(民間委託)。ここ最近起きた問題(職員が一度に辞めてしまった等)を解決すべく、父母会にて議論中である。運営協議会(子ども館業務 を含め館の在り方等を話し合う、地域、保護者、事業者から成る会)では来年度もワーカーズコープに委託することとした。が、不安定な雇用形態であることな ど、依然として問題があり、改めて父母会を開き、情報を整理、共有していくことになった。要望書の再提出についてはこれから検討したい。どの父母会も悩む ところだろうが、早稲田南でもこのような危機的状況になっても集まらない父母はいる。が、ここ最近は自ら動こうとする人も出てきており、いい方向に向かう ことを期待している。
・ 西新宿こども館(民間委託)。委託されて以来、これまでの3年は問題だらけだったが、現在はうまく進んでいる。が、来年の保証がないことが不安。そもそも区との契約が1年更新、最大5年まで、ということがネックになっている。この不安は毎年続くと思うと頭が痛い。
・ 早稲田南町で問題が出た時に区に出させた資料を見たが、仕様書どおりの額全てが学童業務に当てられるのではなく、その一部は本社に流れる仕組みになっていたことがわかった。区が想定した業務とそれに見合う委託費の全てが現場には下りていないのだ。
・ 区には「きちんと見てほしい」と言いたい。
・ 信濃町。築40年の建物で耐震工事が入る予定だったが、中断された。老朽化が激しく補強ではなく、大規模修繕工事が必要とのこと。また同じ建物にある信濃 町保育園は19年度から19:30までの延長保育が始まるため、保護者から「学童でも延長を」の声が出始めている。これらを総合すると「民営化」の文字が ちらついてくる。不安だ。

—新宿せいが学童クラブ—
・ 新宿せいが学童クラブの説明会に出席した。建物の引渡しが終わったばかりの現地にて、出席者は関係者を含めて30〜40名くらい。民間学童クラブのため、 入所要件は法人の自由裁量だが、せいがでは新宿区の入所要件に準拠し「保育に欠ける」ことが前提。4年生以降や区外児童の利用については個別に相談する。 定員30名。利用料6,300。おやつは保育園併設のメリットを生かし、手作りになる予定。保育内容については具体的には決まっていない。すでに申込み 受付中であり、年明け1月11日に区よりも早く締め切る。
・ 広さは?
・ 6畳の和室とオープンスペースから成る。区の基準に照らせば定員の倍以上は入所可能とのこと。児童館のホールのような広さはない。法人でも「児童館併設の学童とのメリット、デメリットを考えた上で入所して欲しい」と、言っていた。

—委託業者選定のプレゼンテーション—
・ 来週開かれる公開プレゼンにぜひご参加を。今回は選定委員に連協役員でもある保護者が入った。西新宿の方には恐縮だが、子ども家庭課自身が「失敗だった」 と認めた民間業務委託。今回はその反省を生かし、学童指導業務限定での委託。児童館には区の職員がそのまま残ることになり、業者の動きを把握することはで きるだろうが、この形態が吉と出るかはわからない。
・ 職員が混在することによる問題が出てくる可能性がある。良い意味で交流し、切磋琢磨できることを期待したい。連協として、区の職員とも話しておくべきだろう。
・ 前回の懇談会で「社会福祉法人が応募に来ないのはなぜか?」との質問に区は「一部業務のみの委託ということがネック」と答えていた。今回も同じような結果だとしたら?
・ 今回も全く応募が無い、ということになれば問題。連協としても区に対して意見したい。
・ 学童の需要はますます伸び、定員オーバー館が点在し始めている。区が助成している民間学童である早稲田フロンティアキッズが新たな物件を求めていると聞いた。英語教育などを売りにしている。小手先のものではなく、区には根本的な対応をしてもらいたいと思う。

2放課後ひろば事業について

・連協OB会より説明、資料提供

概要)
1.小学校の平日放課後子どもの居場所を作る。(夏季18時まで、冬季は学校ごとに対応)
2.19年度はモデル6校(富久、鶴巻、戸山、落四、柏木、戸塚二)4月開設準備、6月実施で、20年以降他校も順次実施予定。
3.遊び支援者3名、学習支援者1名。地域ボランティアなどを活用。
4.利用施設:校庭、体育館、空き教室など。
5.主管:教育委員会(教育委員会と福祉部が連携して事業を行う)
6.運営委員会を設置。構成は学校長、PTA、育成委員、民生委員、児童館職員などで現時点では学童父母会は入っていない。
7.民間業務委託されている学校内学童クラブでは業者に委託される。
8.利用料は無料。

評価すべき点)
・ 新宿区では区長の方針として学童の充実が上げられており、新設も予定されている。学童を廃止して全児童対策を行う自治体も多く、またひろばの職員も他区よりは充実している。より良いものにしていくためには父母たちの監視、フォローが必要だろう。

今後の問題点、注意すべき点)
・ 学童父母会がどう関わるか?
・ 学童児の生活はどう変わるか?おやつや昼食に影響がでないか?
・ 学童の指導員がひろばの子どもたちとも遊ぶのか?
・ ひろばの子のおやつは?夏休み中はお弁当を持参できるのか?
・ 登録制?
・ 学童自体の職員数(現行20人に1人)は確保されるか?
・ 児童館の一般児への影響。
・ ひろば職員は何らかの資格、経験を必須とするのか?(児童館職員は教員、保育士資格、心理学履修などの要件がある)
・ 大規模校での実施で、学童児に影響はでないのか?
・ わくフェス、お楽しみ会などのイベントはどう変わるか?

以上(報告:岡本)