2006年4月16日 運営委員会議事録

連協運営委員会の報告
2006年4月15日
時間:18:00〜20:30
場所:中落合ことぶき館

議題)
1 区への要望書について
福祉部長子ども家庭課長が変わり、再度福祉部の姿勢を問う要望書を提出し、懇談会の申し入れを行う。
(要望書は別紙 またはHP http://shinjuku-renkyo.seesaa.net/参照)

2 今後の予定
5/12(金)
・福祉部との懇談会 19:00~21:00 高田馬場第2児童館学童クラブ室にて

5/20(土)
・連協運営委員会 18:00~20:00 場所未定
・新宿せいが学童クラブ事業内容説明会 時間未定 落合第1地域センターにて

6/18(日)
・連協総会 時間、場所未定

意見)
1  次世代育成協議会に同席した区長に「民間の活力を入れて切磋琢磨もいいが、家庭代わりの学童の先生が、西新宿では2年で9名もやめている。これでは子ど もが安定できない。目に余る事態であり、運営改善を求めたい。」と訴えた。区長は状況を把握していない様子で、「それが事実なら問題である。」と発言。丸 投げで放りっぱなしでは環境が壊され、子どもたちがつらい思いをする。
先日の勉強会でも企業系業者の参入は派遣のような雇用形態が多く、人材が安定しないため問題が多いという意見が出された。これまでのやり方をきちんと見直す事無く、無制限に民間業務委託を推進することは子どもたちへ悪影響を与えるとの不安もあり、慎重に検討すべきである。
今後も引き続き定員オーバー館が増えていくと考えられ、増館の要望もしたい。
また各館での定員増への対応や、はじかれた人がいないかなど意見を出してもらい、要望書に反映させたい。

・ 早稲田南では(業務委託後に)辞めた人はいない。業者内での人事異動のみ。年4〜5回の協議会で業者、保護者、地域住民が話し合いの場を持ち、状況を把握 し答申している。区立時代も経験しているが、満足できている。指導員も若返り、子どもたちには良いのではとも思う。ただし今の状況は”運が良かった”とい う感が否めない。業者選定のプレゼンを見たがあまりレベルが高いとは思えなかった。たまたま恵まれたのだと思うし、判断は難しい。
・該当する館だけでなく、みんなで興味を持ち見極められるようにしたい。
・公設公営の館にきちんとした指導員がいるにも拘らずそれを評価せず、民間委託していくという区の姿勢が問題だ。
・”こども館”へシフトするということは中高生の居場所を奪うことになる。
・切磋琢磨というなら公営、民営それぞれの良さを出すべき。「公営はダメ」と決め付け、すごいスピードで民間委託を進めようとしている。
・今回問題にはなっているが、西新宿でも指導員との良い人間関係ができつつあった。が、辞めざるを得ないのはやはり雇用形態の問題が大きいのかもしれない。早稲田南と違って区から配置されているソーシャルワーカー(以下SW)との接点が殆どない。
・SWは委託先の職員に口を出せないことになっているという。
・色々な経緯はあるだろうが、SWの明確な位置づけを求めていったほうが良い。保護者としては”指導員として”入ってもらいたい。
・SWについてはどのような理念と指針を持っているのか、区に確認したい。
・ 西落合の説明会では業務委託について区は「デメリットはない」と言いきっていたが、そんなことはあるはずも無く、不安が募った。委託をすればサービスが向 上すると説明され、父母の中には「早朝当番をやらなくても済むなら良いのでは」という人もいた。今回初めて選考委員として保護者代表が1名入ることになっ た。
・それは画期的なことだ。これまでは選定の過程が明らかにされず、不信感もあった。透明性が高まるという点では評価できる。保育園と違い、歴史の浅い学童は父母の役割が大きい。
・「応募してきた業者全てが”ダメ”だったらどうするか?」との質問には「再募集する」と答えていたが実際はどうなるか不明だ。

(学年調整枠の撤廃について)
・利用調整をやめるべき、とするのであればこの要望は不要と思われるが。
・学年調整そのものが利用調整を前提にしているので、表現には注意したい。
・実際には今回も”調整は行われた”が”(区の要請に)応じた人はいなかった”ということ。
・要望書への回答文に「父母の要望があれば見直すことも検討」とあったため、今回の要望書に入れることにした。
・12月の文書そのものを撤回してほしいとすべきだろう。
・区の政策として学校選択性を行ったのに、そのひずみをこのような形で被るのは納得がいかない。
(中落合・省我会学童クラブについて)
・保育園に併設している。民設のため、これまでの児童館とは違い、一般児と一緒には遊べない。
・学童として”中落合の代替”になるのか?利用料も違うだろう。
・中落合は今年度も利用者増で、2クラス制になったが、「来年は落四が省我に行くから」というムードが漂っている。
・中落合の指導員は運営が大変な中、工夫してよくやってくれている。
・様々な遊びを提供してくれる児童館併設に慣れている子どもが、行きたがるかどうか?
・ 入所については直接契約であるということがわかった。今年度初めに説明に来たときは話されなかった。入所可否を選別しなければならない省我会も戸惑ってい る様子だった。入所希望が多い場合は”より必要な状態”を説明するために、デリケートな情報も話さなければならないだろう。保護者としても抵抗があるが、 そのような情報を抱えなければならない社福も負担だと思う。
・5月20日(土)に説明会が開かれる。
(定員増に対応する改修について)
・保護者から見て疑問に思うような改修がみられる。ぜひ話し合いをして、利用者の意見に耳を傾けるようにして欲しい。
(その他)
・なぜ、こんなに人数の偏りができたのかを考えるべき。親自身もよく考え、自らも動き、区に現状を知ってもらう努力をすべき。区に声を届ける方法は何かしらあるはず。
・縦割り行政の弊害が出ている。
・今回の利用調整の問題提起や、新しく学童を作らせたことは父母の声があったからこそ。なかなか動かない福祉部を動かした。このことは各父母会でぜひ伝えていただきたい。
・新入生向けに配付される学校案内に学童の案内も同封して欲しい。

(年度初めにあたり各父母会から連協へ)
・小さなことからコツコツやりたい。
・あきらめず、何度でも言う事が大切だと思った。今回は前進する事ができてうれしかった。
・初めて出席した。父母会経由で情報は得ていたが、自由に意見を出し合っているのが良いと思う。区には子どもは社会で育てるという行政になって欲しい。
・同じ公務員という立場から、担当課の枠を超えて何かをすることの難しさは想像がつく。が、具体的な事例をあげ、意見をぶつけていけば必ず応えると思う。
・久しぶりの参加だったが、改めて連協を頼もしく思った。多くの父母に参加してもらうのは難しいが、こういう会の大切さを知ってもらいたい。
・民営化もあり、連協の大切さを実感している。自身の関心も高いので、OBになっても関わりたいと思っている。
・連協には愛着もある。
・不満はあっても現状に甘んじて変えていこうと思わない人たちが多い。変えていきたい。
・ゴタゴタが多すぎて、麻痺してしまうような1年だった。こういう場にくると異常さが実感できる。
・みんなで話すことで希望が見えてくる。
・父母会運営に関する悩みはみんなが持っている。、意見が合わなくても”何かを言ってくる人”は切っ掛けがあれば”話せる人”になる。
・2年ほど参加しているが、毎回パワーをもらっている。学童の雰囲気がいいのは父母会の力によるものが大きいと思う。
・保育園でも学童でも親自身が”育ててもらった”という気がして、感謝。それに逆行するような行政の動きには不安を感じる。

(岡本)