連協運営委員会の報告(2005年12月10日)
場所:高田馬場第2ことぶき館
時間:18:00~20:30
議題)
1 今回の急な定員オーバー館への受け入れ調整に関わる流れの説明
2 一番のターゲットにされている高2からの報告、父母会の様子など
3 質疑応答、意見交換、各館での受け止め方
4 連協としての今後の行動
5 児童館部会と連協役員の懇談会
12/16(金) 19:00〜 高田馬場第2ことぶき館
6 各館より
7 都研修会報告集寵愛作業
12/17(土) 13:00~ 本駒込北会館3階
8 1月の運営委員会
1月14日(土) 18:00~ 西新宿こども館
意見)
1 今回の急な定員オーバー館への受け入れ調整に関わる流れの説明
・ 来年度の学童利用者見込みは約900名から1000名へと増えているが、学校選択性制の影響により、アンバランスが出ている。大規模校への集中により定員 オーバー館が増えている。連協としても放置するわけにもいかず問題視していたが、具体的な解決策がなされず、やむなく受け入れ(定員を超えての)をさせて きた。
8月に連協として増館をとの要望書を提出した。戸塚市場跡地や学校の空き教室など既存の区の所有地を活用すべき。
区は早稲田フロンティアキッズ(以下WFK)で対処したと考えている。要望書提出直後の9月の懇談会では「無い」としていた戸山小の学校内学童が突如明らかに。そして12月には今回の高2の件。
・急遽、陳情書を議会に提出した。
(陳情書要旨を説明)
・早稲田南も要望書を提出している。
・ 陳情書は12/6に福祉健康委員会で審議された。陳情書、高2の説明会議事録が各議員に配布されていた。議員より「保護者の逼迫した心情が伝わる」との意 見あり。結果は継続審議となったが、委員長名で「今後も保護者を含め議論し、議会に報告する事」という趣旨のコメントがついた。
・区は「利用調整は条例にも定められており、これまでもやってきた」としているが、過去20年は保護者とも十分相談してやってきたのに、来年度から方針転換。
・児童館併設の学童の良さを知らない新1年生を中心に誘導される危険がある。
2 一番のターゲットにされている高2からの報告、父母会の様子など
・ 連協に入っていて本当に良かったと思った。今回の件に驚いている。説明会に参加したが「もう決まっている」という言い方だった。ポイント制云々についても 説明されたが、みんなが行けないという事ならだめ。他の利用調整館では説明会すら行わないのをみると、WFK対策としか思えない。
・「とにかくWFKに行ってほしい」の一点張りだった。子どもが戸二小に通っているが、教室は余っている。どうにかならないのか?校長からOKが出なかったとも聞いたが。
・WFKに誘導しているように感じた。
・WFKの問題点は何か?
・それぞれの判断はあるだろうが、”30名定員に5名しか通っていない”という事実はあるだろう。
・そもそも区が今年2月に募集をかけ、4月から運営させるという無理なスタートだった。しかも応募してきたのは1社のみだった。
3 質疑応答、意見交換、各館での受け止め方
・安心して預けられる所が1番なので、今回の件は心外である。親が良いと判断した所に通わせるのがなによりだ。
・問題が複雑ではあるが、話を聞いて徐々にわかってきた。議会やマスコミに対しても働きかけを行ってはどうか?
・定員割れの館なので実感は無いが、学童クラブという名を付けているにしてはあまりにも違いすぎる。
・かなり切迫している。もうすでに「新1年生は抽選かもしれない」という話まで出ている。
・うちの館もここ3年くらいは増え続けている。近隣の小学校は選択性の影響で抽選となっている。
・WFKが他館と同額だったらどうか?
・中身が問題であり、状況は変わらないだろう。
・5名しかいないのでは運営すら難しい。
・話を聞いていて、今回の件はWFKを潰さない為の策かな、と思ってしまった。
・自分の所は今は何とかなっているが、下の子のときはどうなるか。特定の民間事業者への誘導があるとしたら問題。
・友人が(系列の)施設を一次利用しているが特に問題ないと聞いてる。しかしそれと学童として利用するのは違う。
・同じフューチャーフロンティアが経営する河田町の施設のことだと思うが、託児や塾という要素が大きい。利用料も月10万円くらいかかるという。
・WFKのようなところを 区が「学童です」というところが問題。
・WFKにいくにあたり、(経済的になど)必要におうじて補助はしてくれるのか?
・個々に対応する、と聞いている。
・「民に出来る事は民に」という国の流れを 区が押し通していると思う。
・四谷に学童をと何度も要請したのに聞き入れられなかった。区民の利益に繋がるようにしてほしいがそうはなっていない。すぐ隣の千代田区は6年生まで学童に通う事ができる。越境している人もいる。
・区は何で子どもたちにお金をかけてくれないのだろうと、憤りを感じる。公務員を増やしてもやってほしい。他区と比べて、やっていない気がする。
・学童の設置は児童法でも定められた当然の権利である。
・定員、受け入れ目安の数字も根拠が知りたい。
・学校の空きスペースを使わせないというのはどういうことか?民営化への布石としか思えない。
・ 保護者も対案を示し、理論的に説明してあげてはどうか?WFKに関していえば高2の対策にはなっていないのだということを説明する。利用料を同額にし、6 年生まで遊びに来られるでやっと同じ。また変えられないのであれば区がその違いを保護者に十分説明すべき。感情論ではなく、理論的に。
・選択性で学区外の小学校に通っているので、遠くに通う大変さはよくわかる。
・千代田区では 児童館併設タイプとそうではない学童の施設の違いに対し、区が補助を出している。通常4000円のところ、併設ではない学童に対し半額が出るという。
・「WFKを成功させるしかない」ということが全て、というのが許せない。6年になる息子は今も児童館に通い、時々学童にも顔を出す。WFKを対策だと言い張る区が許せない。子どものことを考えていない。事業計画と予算ばかりをみている。
・委員会で「高2は多すぎて緊急連絡すらできない」と発言していた。
・ ポイントとして、1つ目は連協として待機児を出さないという方針をきっちり打ち出す事。それは譲らない。これまでずっと拘ってきたことだ。スペースを有効 に活用できるはず。2つ目は利用調整にあたっては「強制」は絶対に許さない。3つ目は子ども20人に対して1人という条件は必ず守ってもらう。現役の保護 者たちが座り込んでも譲らないと決めたなら、OBも全面的に応援する。
・連協として教育委員会にた対して働きかけてはどうか?学童に通っている子は教育委員会の管轄の子でもあるのだから。
・いい加減な人数合わせを許してはいけない。
・定員の決め方などの根拠については追求したい。
4 連協としての今後の行動
・各館で話し合い、対処していただきたい。
・WFKへなぜそんなにまでして行かせたいのか?
・「安上がりの学童クラブをつくった」という実績が生まれる。こうなると他でもどんどんやられるだろう。
・区は以前「今後はこういう方向しかない」と言っていた。「公設公営はありえない」とも。ここで止めないと本当にまずい。
・新宿区の学童保育は児童館の良さが存分に生かされている。これまでやってきたことの重みを考え、止められる時に止めたい。たった3年しか関わらないが、次世代のためにはがんばるしかない。
その他様々な意見が出され、議論が行われました。
なお、内容の一部は時期的な差しさわりがあるとの判断から、省略してあります。
(岡本)