2014年7月区への要望書・回答書と懇談会議事メモ

新宿連協は運営委員会の承認を得、添付の要望書を会長名で提出しました。
これに対し、新宿区は子ども家庭部長名で回答書を出しています。

回答書を受け取った際、これを元に懇談会を開催しております。

以下、新宿連協が便宜上とってメモで、正式な議事録ではありませんが掲載します。

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7時30分から8時50分
本庁舎2階福祉部会議室にて。

参加者
新宿区:吉村子ども家庭部長、小野こども総合センター所長、
連協: 大久保会長、三島事務局次長、小高事務局長、岡本さん、渡辺さん

はじめに区が回答書を読みあげました。
「回答書は話合いのアジェンダとして活用し、話合いを続けていきたいとのことだったので、区長回答では時間がかかるため、部長回答となりました。
区長にも目を通していただいています。」
と小野さんから説明がありました。

そのあと、小高さんの進行で、要望書の重要ポイントを説明しながらディスカッション。

■要望1
学童クラブの文言を残してほしい
→(区)前日の次世代でも話たが、「①学童クラブの充実②児童館のひろばの充実」とする案とした。そのばたさんからは学童クラブの充実に加え質の確保を、と意見をいただいた。それについては意見として受けた段階。

■要望2
学童クラブの質の向上
→(区)第3回定例会で条例提案をする。民間学童も含めて、条例に従ってもらうことになる。
認識としては、国の規準に従いたいと思うが、実態を考えると、できることからやっ ていくことになる。課題と思っていることは、チャンスがあったら改善したいといつも考えている。1.65や支援単位40名は規準にしたいと思っている。
1.65といっても、学童クラブ室しかなければ十分とは言えないので、新宿区の学童クラブはビルの一室ではなく、児童館や学校内に設置している。
しかし、児童館を増やす予定はなく、子どもの増加や35人学級、H28年からの特別支援学級構想などもあり、学校の余裕教室も少なくなっていく。
新宿区の出生数増加、女性の社会進出増加により、保育園ニーズが増え、保育園は増やしているが、そうすると当然学童の需要が増えるとは思っている。

(連協)
6年生までの対応もあるし、オーバー館で今の ままの学童で6年生まで受け入れるのは難しいと思う。であれば、いつまでにどうするという提案をしてほしい。
また、以前は職員の研修は参加が少ないという認識だったが、最近は?

(区)相談対応の研修:各館から出席されている。体験研修が大事と思っていて、学習会とは別に、他の学童に行って体験する研修をやっている。また児童館・児童コーナーを一部区営で残し、指導的立場でやっていく。

■要望3
学童クラブとひろばを混同しないような啓蒙活動
→(区)これまでも説明してきた。学童クラブに入所申請時には説明している。違いが判らないというのは学童クラブを利用していない方だと思う。ご家庭の選択なので…(小野)
  
(連協)
実際に連協運営委員会に参加 する保護者は理解していない方が多い。選択するにしても値段くらいしか違いが判らない。それでは、子どもに合う選択がきちんとできない。無知は罪。行政と事業者と利用保護者から説明してもらうのが良い。就学前検診とか。学童申請開始前に。

(区)
就学前検診は、学校でもいろいろ考えていて、いっぱいいっぱいの場合がある。教育委員会と相談する。3者が説明する時間がとれるかどうか。かといって別の日にちで設定すると参加が少なくなる。
具体的にわかりやすいQ&Aのようなペーパーを配布するとか、HPにのせるとかはできると思う。
行政だけでなく、連協が説明する会を開催する方 法もあるのかもしれない。

(連協)
区と共催という形も考えられる。今後検討。

■要望4
落四小内学童クラブが新宿せいが学童クラブの質より落ちないように
→(区)はじめから定員が需要を下回るというのはおかしいと言われている。教室1。5については、教育委員会とかなり協議して、1だったところを1.5にしてもらった。これ以上難しい。(部長)
連協からの「箱ありきではなく、70名ある需要に見合った場所を確保するべき」との指摘に対して、小野所長より「1.65だと60名です。」という説明が繰り返しあり。部長に「かみ合ってないですね」と解説される場面も。

(連協)
区は努力しているが現状難しいということは理解している。しかしそもそも問題意識があるのかと いうこと。
それでのびのびとすごせるのか。全員そろう日はないとかいうが、それはおかしい。校庭やひろばの部屋も使えるというけれど、雨の日はどうするのか。
需要ありきで考えないといけない。
99㎡で1.65だと60人と言っても7㎡は給湯室。現在71人の需要がすでにあるので、これではおかしい。

■要望5
事業者選定では十分に民意を反映してほしい
→(区)保護者も区も良い事業者に受託してほしいというのは同じだと思うが、なぜ対立しているような認識なのか。区も責任をもって運営していかなければいけない。学識経験者は区の職員ではない。(部長)
これまでの選定では、保護者の意見は一番強い。利用する人が良いと 思わなければいけないから。また、今回の落四では、せいが学童とおちよんクラブとPTAで保護者3人で、区側と同じ人数になることもある。高齢者事業も一緒に受託するところでは地域代表も入る。実際保護者を増やすとなると、ほかに利用者として誰を入れるか難しい。今年度はこれでやらせていただく。(小野)

(連協)
利用する人の意見が反映されなければいけない。区が責任をもってというが、利用する人が選らだという意識も必要。利用者を増やすのではなく、区の責任者を二人から一人にすればよい。学識経験者は区が選んだ人。区と保護者で意見がわかれたときに学識経験者の票で決まってしまうことになる。逆になぜ区がこだわるのか。
秘守のため詳しくは 聞いていないが、2事業者しかいなくて、どちらも納得いかなかったときに無理やり決定した、とか、意見がわかれたときには区の思う方にもっていかれるというようなことを聞くので、不信感がある。民意を反映すべき。
今年度の選定は法改正もあり事業者は様子をうかがっていて、応募が少ない可能性もある。さらに今年は8つも選定がある。応募が少ないとよい事業者を選べない。
待っているだけでなく、応募してもらうようにはたらきかけてほしい。

■要望6
定員オーバーの改善策
→(区)これまでも課題と思っていることについては、高二や東五軒の分室設置などのようにできることはやってきた。落一や高一学童のように幼稚園園舎の活用の時に学童クラブを作って もらうようにはたらきかけて作ってもらった。今後もできることはやっていきたいと思う。全学校にひろばがあるので、何かできないかと思う。

(連協)
質を保ちながら、量の対策をしていかなければいけない。ひろばや児童館が活用できるといっても、中には設置環境の関係等で、自由に行き来できない学童もある。
せいがの説明会でも出ていたが、狭くても工夫して、映画会をするとか、というけれど、学校のように同じ課題に取り組むのと違って、放課後それぞれが自分のやりたいことを十分にできる環境が大事という部分もある。これで十分と決めずに、子どもにとって何が必要なのか、考えてほしい。

要望書・回答書の内容は添付のpdfをご覧ください。
ファイル: 回答書
内容: 回答書


ファイル: 要望書
内容: 要望書