2010年10月14日 新宿区との懇談会(議事メモ)

新宿区学童保育連絡協議会懇談会(議事メモ)

※このメモは連協出席者が便宜上、議事内容をできる限り正確に書きとったものであり、正式な議事録ではありません。

■ 日時: 平成22年10月14日(木) 19:00〜20:30
■ 場所: 高田馬場第二児童館・ことぶき館2階 娯楽室
■ 出席者:(敬称略)

・ 新宿区
大野(子どもサービス課長)、村上(事業係長:司会)、堀沢(子どもサービス課)、堀越(大久保児童館長)、原島(高田馬場第二児童館長)

・ 連協
内田(会長)、三島(事務局次長)、澤田(役員)、鈴木(役員)、岡本(役員)、福田(役員)、○○(中落合)、鈴木(中落合)、岡村(中落合)、小野(富久)、田川(富久)、則武(西落合)
(各父母会からご出席いただいた方のお名前が網羅されていません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、連協事務局info@shinjuku-renkyo.sakura.ne.jp、またはメーリングリスト宛におしらせください。)

 

■ 議事項目:

1.子どもサービス課長挨拶

2.学童保育連絡協議会会長挨拶

3.子どもサービス課参加職員紹介

4.学童保育連絡協議会参加者紹介

5.要望書に関する回答・意見交換

 

■ 議事内容:

1.子どもサービス課長挨拶(大野課長)

・ 連協とは何回か話し合ってきたが、ようやく連協と区がいっしょにやってこれるようになってきたと考える。安全、安心なこどもの居場所の確保として、学童クラブの充実、放課後こども広場、乳幼児の保育施設等、待機児童を減らすために拡充してきた。また保育園の拡充も図ってきた。

・ この場を忌憚のない意見の交換の場としたい。

 

2.学童保育連絡協議会会長挨拶(内田会長)

・ 放課後こども広場も来年度には全校に展開されることもあり、学童クラブの円滑な運営を希望する。

 

3.子どもサービス課参加職員紹介

各出席者が自己紹介をした。

 

4.学童保育連絡協議会参加者紹介

各出席者が自己紹介をした。

 

5.要望書に関する回答・意見交換

要望1)

司会が回答を報告した。

・ 子どもたちには、体を使って遊ばせたいと考えている。児童によって事情がまちまちなので、可能な範囲で、前もって計画的に周知して、館の状況に応じて外遊びを実施している。(大野)

・ 直営館だけでなく、民営館でも研集会を開催して取り入れている。職員のスキルアップも図っている。(大野)

・ 運営委員会の席上、ある館では許可制で外へ遊びに行っていいと聞いている。安全管理の問題はあるとは思うので、館長の裁量かもしれないが、どのようになっているか?(内田)

・ 研集会の頻度についても伺いたい。(内田)

・ 児童全員が外遊びを希望している訳ではないと考える。(大野)

・ 中落合児童館は公園が隣接しているので、学童内で決まり事があって、それを満たした場合(3人以上、防犯ベル持参など)は外出が許可される。決まりを守らなかった場合は、何日間か外出禁止などのペナルティーが科される。これに関しては、親が念書を書いた。(中落合)

・ その辺の事情は、どうして欲しいかを上げて欲しい。保護者としてどうして欲しいのかは館に直接言って欲しい。一番いいのは、保護者、児童、指導員が話し合って決めることだと思う。(大野)

・ 富久も2年生から同様のシステムがある。(富久)

・ 園内に広い運動場がない至誠会保育園でも同様に外出している。工夫しだいでは、近隣の公園へ行くことで遊びが広がるので、そういう工夫をして欲しい。(三島)

・ みんなで遊ぶ時間を決めて、みんなで遊ぶような働きかけをして欲しい。現状では、ほとんど遊びのない館もあるように聞いている。(三島)

・ 週2回夕方にプレイタイムを設定している。プレイタイムでは、1、2年生で集団遊びをしている。内容的には、体を大きく動かすより楽しく遊ぶことに心がけている。プレイタイムの内容は児童を含めてみんなで決めている。子供達もプレイタイムを楽しみにしている。(原島)

・ 遊びの伝承は、人事異動もあるので、引き継ぎもしている。(大野)

 

要望2)

司会が回答を報告した。

・ 切磋琢磨という割には社会福祉法人が実際に受託している館が現状ではない。どうやったら社会福祉法人が参入できるか、区として責任をもってやって欲しい。(三島)

・ 社会福祉法人、NPO等を広く公平に募集してきた。去年は1社が説明会に出席したが、エントリーはなかった。今年はエントリーもあったし、期待もできると考えている。これまで以上に社会福祉法人が参入しやすいように工夫はしたい。しかし、社会福祉法人は会議体で運営方針を決める事から応募しにくいと聞いているので工夫をしたい。学童クラブ事業だけでは参加しくいと考えるので、参加しやすい状況も作っていきたい。(大野)

・ 社会福祉法人には期待もしているし、具体的にどうやったらできるのか、参入しやすい条件などを詰めて、来られるような体制を作って欲しい。(三島)

・ 社会福祉法人は魅力があるので、今後も推進したい。(大野)

 

要望3)

司会が回答を報告した。

・ 8月に戸3小に学童ができたということか?(内田)

・ その通り。これにより収容児童数に余裕ができた。場所的にも近くなったと考える。(大野)

・ 本件についてはこれで終わりということではなく、この場では具体的に回答はできないが、次の策も検討している。(大野)

・ 学童クラブと放課後ひろばをうまく組み合わせれば、収容できるのではないか?(三島)

・ その通りと考える。ひろばを学童で利用することも可能(大野)

 

要望4)

・ 要望書を訂正したい。ソーセージ1本ではなく、民間委託したときにおやつとして魚肉ソーセージの薄切れが2、3切れ出てきたことがあった。3時頃になると児童はおなかを減らすということは学童児をもつ親は理解しているが、事業者はこれを意識してほしい。(三島)

・ 現状では改善されているので、これ以上の議論は控えて欲しい。魅力あるおやつの提供は事業者のアピールポイントの一つである。ただし、現状でも同様の事情があれば、指摘して欲しい。(大野)

・ おやつの献立を事前に出して欲しいという要望がある。現状では、事後配布。(沢田)

・ 直営館、民営館にかかわらずということか?(原島)

・ 袋菓子を無造作にどんと出していると聞いたことがある。(沢田)

・ 盛菓子としてみんなで分ける場合も個別の皿に一人一人に配る場合もある。盛菓子の場合は、みんなで仲良く食べるよう指導もしている。(堀越)

・ 学童クラブ費6000円のうち、2000円はおやつに割り当てるという説明を受けている。月に一度、お誕生会のようにお金をかけることはないのか?(沢田)

・ お誕生会などについては、例えばハーゲンダッツが食べたいというリクエストがあれば出すこともある。平均すれば、1日100円になるように合わせている。日によって、また、館や学校の行事によっておやつの値段に差はあるが、月当たりにすれば満たしていると考える。(堀越)

・ 富久では、事前におやつの献立を出して欲しいと何度も要望したところ、事前に献立が配布されるようになった。(富久)

・ 夕飯に影響がないように、3時から4時の間におやつを出すようにしている。(堀越)

・ おやつの献立は事前に配布して欲しい。館によって格差がないか、区として館毎の比較も欲しい。(沢田)

・ おやつの献立は事前に配布するようにしたい。(大野)

・ 多少予定とは違っていてもよいので、献立は事前配布してほしい。(内田)

・ 計画があることで、保護者も安心感をもつ。(三島)

・ 来年度は連協でもおやつに関するアンケートをとりたい。(三島)

・ 5大アレルゲン食品は命に関わる問題である。子どもに食品アレルギーがあるので、おやつとして5大アレルゲン食品を出さないようにして欲しい。小学校ではアレルゲン食品は出なくなったが、学童では対策がなされていないのが現状と考える。(富久)

・ アレルギーに関しては命に関わる問題なので重要ではあるが、アレルギーのない児童からみれば不満にならないか懸念される。(大野)

・ 保護者の意見を聞いておやつを提供するようにしている。(堀越)

・ 食品アレルギーの児童にはアレルゲン抜きのおやつを渡しても、他の子からもらったりすることが懸念される。(大野)

・ 以前にアレルゲンであるピーナツのかけらを食べてしまった児童が病院に行ったこともあるので、おやつをアレルギーフリーの食品に変えるか、それができなければ、せめてアレルギーをもつ児童はテーブルを分けるなりの対策をしてほしい。そもそも食品アレルギーに対する職員の意識が低い。(富久)

・ そば等は気付かない食品に混入していることもある。(内田)

・ 保護者にアレルギーのことを説明して、アレルギー食は出さない旨の周知をした方がよいのではないか?(三島)

・ 生命に関わる重大な問題なので、アレルギー食品については対策をとりたい。(大野)

 

要望5)

司会が回答を報告した。

・ 回答の文章がやや分かりづらいが、保護者と学童クラブ運営者との話し合いの場はすでにあるので、連協と運営者との話し合いの場を設けることは困難と考える。連協という団体との対応は、区で受けて運営者に伝えることは可能。(大野)

・ 保護者と事業者の話し合いの場はすでに設けていて、そこでどのようにすればより良くなるかは話されている。(大野)

・ 個別の事業者と打合せをしたいというのではなく、指導員の代表者とだけでもいいので、何かを決めるのではなく、幅広い話をざっくばらんに、親の悩みや指導員の悩みなどを話し合える場が現状ではなく、これを設けてほしいということ。(三島)

・ 趣旨は理解したので、保護者としてではなく、連協として、指導員との話し合いの場が持てるか検討したい。(大野)

 

その他)

・ 上落合では今年度から民間委託された。5年生の児童が児童館に集まっている中に中学生が入ってきて、傷害事故が起こった。職員は見ていたらしいが、止めなかったと居合わせた児童から聞いた。職員が見ているにも関わらず、止めに入らなかったことにショックを受けた。後日、職員に直接聞いたところ、そのような事実の記録はないと言われた。その後、児童館職員が中学校に連絡をして、事実が判明した。責任者に担当者の職歴を聞いたがはっきりとは言わなかった。その後、対策として学年別に主任を置くことにしたと聞いている。暴行事件があったという記録がなかったこと、非常時の連絡先を把握しているにも関わらず保護者や関連者に連絡がなかったことに問題を感じる。(上落合)

・ その話を聞き、大きなショックを受けた。その後の処理のしかたにも関心があるので、事実確認をした上で、厳しく指導をする。(大野)

・ 子ども同士の問題なので、ある程度のことは許容範囲ではあると思うが、今回のケースは中学生と小学生の間の問題であり、職員が介入すべきと考える。(大野)

・ 今までの公設館の職員であれば、このような場合、介入をして保護者に報告する。中学生にしても学校に連絡されたということは、児童館での居場所を失ったということになる。民間ではそういうことを理解していない。(三島)

・ 館長とは直接話をしたのか? 館長はベテラン揃いで、もし館長がいれば、このような事故は起きなかったと思うが、確認したい。(大野)

・ 連絡体制が整っていないこと自体、館長の責任はあると考える。(内田)

・ 本件については、子どもどうしの問題だけではないと考えるので、職員の体制や事業者の運営の方針について調査、指導する。責任者として、責任を感じている。(大野)

 

・ 民営にも公設にも弱点はあると考えるので、互いに切磋琢磨できるようにしていきたいので、このような場で忌憚のない意見を述べて欲しい。(大野)

 

・ 戸3保育園は廃園の方向か?(内田)

・ その方向と聞いているが、区としては長期的にみてどうするかを決めると考える。また、決めた後も、このような場で軌道修正をするだろうと考える。(大野)

 

・ 委託の館は運営協議会があるが、指定管理の館はどのようになっているのか?(鈴木)

・ 西新宿では、今年度5回実施している。(堀沢)

・ それは区として主導した上での実施か? それとも事業者の自主的な実施か?(鈴木)

・ 事業者と父母会が主体で実施し、区が同席する形で実施されている。(堀沢)

・ 事業者任せにすると、指定管理では区として放置してしまうのではないかという懸念がある。(鈴木)

・ そういう事実はない。ただ、主体は事業者と保護者で、区は参加しているという形はとっているが、適正に運営されるよう、必要であれば関与はしている。(大野)

・ 区として監査、関与、指導を徹底して欲しい。(鈴木)

・ 指定管理になると区から指導などが可能になるので、期待して欲しい。(大野)

 

司会が閉会を宣言した。

 

 

以上