2010年4月13日 区との懇談会(議事メモ)

新宿区学童保育連絡協議会懇談会(議事メモ)

※※ このメモは正式な議事録ではありません。便宜的に連協出席者が議事内容をできるだけ忠実に記録したメモです。

■日時: 2010/04/13 19:10〜20:30
■場所: 新宿区役所301会議室
■出席者:(敬称略)
・新宿区
大野(子どもサービス課長)、村上(事業係長)、森沢(事業係主査:司会)、元倉(事業係)、古屋(事業係)、堀越(大久保児童館長)、○○(高田馬場第2児童館長)
・連協
今井(事務局長:早稲田南)、三島(事務局次長:薬王寺OB)、鈴木(早稲田南OB)、沢田(高田馬場第2OB)、岡崎(西新宿OB)、萩原(信濃町OB)、衣川(富久)、福田(早稲田南)

■内容
1. 子どもサービス課長挨拶
2. 学童保育連絡協議会会長挨拶
3. 子どもサービス課参加職員紹介
4. 学童保育連絡協議会参加者紹介
5. 要望書に関する回答・意見交換

■議事
1. 子どもサービス課長挨拶(大野課長)
・ 今年で課長就任から3年目を迎える。
・ 着任して2年が経ち、学童クラブ、児童館の様子はなんとなく分かるようになった。
・ 都会の真ん中で子どもたちの安全安心な居場所をどう提供するかを考え、社会性をもち、他への気配りができるような子どもが育つようにと思いながら業務に従事してきた。
・ まだまだ足りないところはあると思うが、ご指導をお願いしたい。

2. 学童保育連絡協議会会長挨拶(今井事務局長)
・ 要望書の内容は大野課長就任以来、ずっと要望してきた内容である。
・ 子どもたちを様々な側面から支援をいただいているが、異年齢間の交流等が活発に行われる環境の醸成を望んでいる。
・ さらに子どもたちがいい環境で教育を受けられることを望む。

3. 子どもサービス課参加職員紹介  
各出席者が自己紹介を行った。

4. 学童保育連絡協議会参加者紹介  
各出席者が自己紹介を行った。

5. 要望書に関する回答・意見交換(以下、敬称略)
1)要望1  
回答書を大野課長が報告した。
・ 基本的には平行線(大野)。
・ 全館は民間委託をしないという方向であったが、全館民間委託をする方向に転換したのか? 今年度の指定管理者、民間委託計画を教えて欲しい。(今井)
・ 22年度は北1、高1、上落合が指定管理になった(22年4月1日現在)。本年度は3館であるが、23年度は、富久が指定管理になる予定。大久保、戸山は児童館としては廃止する。学童クラブについては、なくすわけにはいかないので、各小学校(大久保、東戸山)に設置する(23年度)。児童館については、旧東戸山小学校跡地に子ども総合センタ(仮称)を23年度に設置予定。その中に学童クラブが入る予定。23年度についてハッキリしているのは以上。あとは未定。(大野)
・ 20年度に着任しての意見ではあるが、直営の学童クラブがあってもよいかと考えていた。延長を希望される方や職員のシフトを柔軟に組める民営がいいという人もいる。特定の学童クラブだけ延長するのはいかがなものかと考えるとき、民営化の方向は否定できない。直営の家庭支援センタは残す方向であるが、その他の館は民営化やむなしの方向。(大野)
・ 全ての児童について延長してほしいと言っている訳ではなく、1年生の初期だけでも延長することはできないのかという意をくみ取って欲しい。ニーズもそんなにあるわけではないので、せめて児童館の鍵だけでも開けて欲しい。職員配置については、短時間勤務の非常勤で対応する方法もあるのではないか?(今井)
・ 夏休みは臨時にアルバイトを各館で雇う。そんな人達をうまく使って、例えば1人だけでも30分ほど早く来て鍵を開けるだけでもできないか? ニーズ、ニーズと言っているが、家の鍵を開けられない小さな子どももいるのが実情。民間のように全てをやって欲しいと言っているわけではない。1年生の夏休みまでが問題となる期間と考える。それをずっと要望してきた。子どもたちが安心して暮らせる、親たちが安心して暮らせる方法をなぜ実現してくれないのか? 公営館だからというのが理由か?(三島)
・ すでに15分実質前倒しは実施している。館の数、土曜日の問題もあり、職員数も各館3〜4人なので、ローテーションが組めない。組合からの難色もある。(大野)
・ 職員が年休をとることは、一時的な職員数減になるので、臨時の職員補充はしているはずではないのか? 親としては、外で開館まで待たせるというのも不安がある。(今井)
・ 児童館の鍵だけを開けて児童の面倒をみないという間に問題が発生した場合、どうするかが問題。ここ2年間やってきて認識してきた問題ではあるが、何とかする方法はあるかもしれないとは思う。(大野)
・ 職員の夏期休暇はどのように対応しているのか?(今井)
・ 休暇が重ならないようにローテーションしている。(大野)
・ その稼働を早い時間に回せないのか?(今井)
・ 非常勤も当然採用しているが、常勤は必要となる。(大野)
・ 早番は何時から勤務なのか?(鈴木)
・ 8時45分から17時30分まで。(村上)
・ 遅番の勤務時間は?(鈴木)
・ 9時30分から18時15分まで。(村上)
・ 早番の勤務時間をずらすと夕方の忙しい時間が手薄になると言われていたが、必ず常勤がいるのではないか。現状の早番勤務を30分前倒ししても、非常勤だけで運営している状況にはならないはず。(鈴木)
・ 鈴木さんの指摘どおりのところはあるので、考慮したい(大野)
・ 薬王寺は夏休みにも半分しか来ない。どこもそうだとは言えないが、いつもより児童数は少ない。クレーマーは増えているが、爆発的に増えているとも考えられない。現場の職員は、クレームに対してNOとは言えないのが現状。例えば、クレーム処理は子ども家庭サービス課で引き受けるとかできないのか? 今の児童館は、がんじがらめで魅力に欠ける。区としてもっと遊べる環境を整えるべきではないか? 連協と共同歩調をとれないのか?(三島)
・ 職員の勤務シフトを変えることをできないか(鈴木)
・ ズレ勤対応はしているが、ずらしたときに超過勤務が発生する可能性がある。学生バイトであれば、夏休みだけという採用もできるが、一般には困難。障がい児は、臨時職員と非常勤が対応する。学童クラブ以外に児童館事業も展開しており、全15館分の臨時職員を配置する必要があるが、現状では、後半部分も含めて人出不足。(古屋)
・ 勤務時間をずらすことに問題があるのは分かるが、組合と必要性を協議すればいいことではないか? 後半部分の人が足りないかも知れないとのことであるが、やってみないと分からないのでないか? やるためにはどうすればよいかという観点で考えるべきではないか?(鈴木)
・ 区長も言っているように、子育て支援は、安心安全が保証されないとできない。子育て支援の一環としてやってもらいたい。都もこれを促進している中で、新宿区として率先してやって欲しい。できないではなく、どうやればできるかを考えて欲しい。全児童ではなく、1年生を対象に考えている。(今井)
・ 一歩ずつでもどうやってできるかを考えて欲しい。常時、朝からいる児童は限られている。それを考慮すれば、受け入れ側が負担を感じることはないし、管理をしないとの念書を親と交わす等の方法もあるはずである。そのような契約を親と結べばいいのではないか? 全てを受け入れる必要はないはず。受け入れに条件があるのなら、出して欲しい。少ないが、ニーズはある。何年間も同じ事を1年生の親は悩んでいる。親の要望に応えて欲しい。(三島)
・ 8時半からしか開かないので、家の鍵を閉めさせるリスクを考えれば、開館まで館の前で児童を待たせる親もいる。回答書の内容に変化がない。一般企業からしてみれば、不可思議。(萩原)
・ 民間委託しか方向性がないのなら、延長料を徴収してでも、学識経験者の学生を育成するためにもやってみてはどうか? できるかもしれないという方向で動いて欲しい。(岡崎)
・ 1年生だけでも必要性のアンケート調査をできないのか?(衣川)
・ 時間もあるので先に進めたい。(大野)
・ もう少し誠意を見せて欲しい。(三島)
・ 検討できることはする。(大野)

2)要望2
回答書を司会が報告した。
・ Sケンクラブをやっていて、参加者からは楽しかったとの声がある。児童館は4時から遊びなど全員で遊ぶ工夫、館なりのやり方ができていたはずだが、今は減っている。今では大きな子達がドッチボールをして、小さな子が参加できない状態もある。職員の研修をしたとの回答であるが、堀沢さんという素晴らしい人もいるので、集団遊びを根付かせる努力をしないと児童館の魅力が薄れてしまう。数少ない集団遊びをできる担当者が具体的な計画を出し、集団遊びをしていかないと、集団遊びは伝承できなくなってしまうという危機感がある。(三島)
・ 公営の児童館、学童クラブには年配のベテラン要員が配置されており、講習も行っている。民営化によって職員が若くなっていることもあり、公営館から民営館への指導をしている。時代は変わってきて、子どもの遊びも変わってきているが、文化的、ルール性等の重要な要素が入っている遊びがあることは理解する。公営館から民営館への指導はしているし、今後もやっていきたい。(大野)

3)要望3  
回答書を司会が報告した。
・ 去年と同様の回答ではないか。(萩原)
・ ひろば事業は23年度で全校に展開する。しかし、学童クラブをなくすわけではなく、学童クラブの重要性は認識している。高学年はいずれ卒館するので、どちらにしてもひろばを利用することになる。7月には高1が戸3小に移動する。そうなれば、定員は30名に増える。(大野)
・ 戸3小は現在20名程度の収容であるので、10名程度の余裕ができる。落4小、戸3小の校区域は地理的には近くなる。(古屋)
・ 戸3小には、学童クラブ、児童館も併設される。せいがは民間なので、区として強制することは困難。中落合、ひろば事業も使って欲しい。(大野)
・ 学童クラブが小学校に移っていくということはあるのか?(衣川)
・ 学童クラブは施設ではなく事業。児童館に学童クラブが併設されているのが実態。(大野)
・ 児童館が地図上に表示されていないことが多い。(三島)
・ 問題として認識する。(大野)
・ 富久の今後の予定を具体的に教えて欲しい。(衣川)
・ 富久だけは未定。業者選定は、指定管理に向け、夏過ぎに選定委員会を立ち上げ、夏休みに業者を募集、秋に締め切り、12月の議会にかける方向。(大野)
・ 説明会は今月中の予定だったのだが、調整がつかなかった。(村上)
・ 内容を父母会に説明するよう指示する。(大野)
・ 引き続き、せいがについては、職員配置等を考慮して欲しい。新宿区内では子ども人口が増えている事もあり、計画性をもって検討をして欲しい。(今井)
・ 受け入れ人数を増やしているので金銭的にも苦しいとの話も聞いている。(三島)
・ 了解した。(大野)
・ 社会福祉法人が応募してきていない事実がある。(三島)
・ 指定管理については、社会福祉法人が応募して来る状況ができつつある。引き続き努力する。(大野)
・ 指定管理による質の低下を防いでほしい。(今井)
・ 当然のことと考える。(大野)
・ 引き続き、支援をお願いする。(大野)

以上