日時:2010年2月13日(土) 18:00~20:30
場所:西落合学童クラブ室にて
司会:今井さん(連協事務局長・早稲田南)
参加:上落合・北山伏・北二・信濃町・せいが・富久・中落合・西落合・西新宿・東五軒町・早稲田南
①区との懇談会へ向け要望書のとりまとめについて
■開館時間について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(司会)
長期休み中の朝の受け入れ時間が現状のままでは、特に1年生をかかえる親にとってはかなり負担となるため「夏休みだけでも早い受け入れが実施できないか」と出してきたが、解決していないため再度提出したいと思う。
前回の懇談会で区の説明は「常勤職員で対応したいから」としていたが、子どもたちの指導ではなく『見守り』という意味では非常勤職員の対応でも良いのではないか?
~各館の現状~
(上落合)新年度4月より業務委託が開始
夕方18時まで残る子どもが少なく、あまり居ない。朝は8時半から
学童では外遊びができない。うちの子は外遊びが好きなので、学童は16時半帰りにして一旦帰宅してから、友だちと再集合して遊んでいる。帰宅は18時。
(北山伏)
夏休みは特例で8時45分~18時
かなりの人数がすべての時間帯利用している。
近くにフロンティアキッズの学童クラブができたので、利用料が高くても必要な方はそちらを利用している様子(月額5万円位?・頻繁に区立公園へ連れて行ってくれている様子。外出時は腕時計型の防犯ブザーを付けさせているらしい)。
(中落合)
8時30~
8時~8時半の間、父母会持ち回りで見守りしている(?)
(北二)
8時45分~18時
夕方の延長はそれほどニーズがない
(西落合)民間委託館
8時~9時:朝の延長保育と18時~19時:夜の延長保育を有料で実施
利用者も多い
(信濃町)民間委託館
西落合と同じく有料延長保育実施
もともとあまりニーズはなかった。利用者は5~6人
(富久町)
8時45分~18時
保護者としては、冬場の帰りが問題だと考えている。明るいうちに一人帰りさせて留守番させるか、迎えに行くまで利用するか、思案しどころ。延長があれば利用して迎えに行きたい。
朝の延長があると助かる。
(せいが)民設民営
他の民間委託館と同じ
(西新宿)民間委託館
他の民間委託館と同じ
延長利用者は少ない
(高二)
8時45分~18時
朝延長のニーズが高いので、何とか早い受け入れを実施して欲しい。
(役員より)
東五軒町の例を紹介:父母による見守りが始まってから3年位経った頃、区から民間委託の話も出たが父母の話し合いの結果、急いで民間化し目の前サービスに飛びつくよりも、子どもたちの育ちのために保育の質の維持を選択し、委託の話がなくなった。
■児童館・学童クラブがあそびの発信基地になるよう、集団あそびのできる区の指導員が各館へ出張し、子どもたちとあそびながらの研修を実施して欲しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(司会)
元児童館職員達が運営している“NPO法人みんなのおうち”がSケンクラブを実施している。集団あそびを通して、子どもたちのタテのつながりやコミュニケーション能力を育成していく働きかけが必要と考えている
~各館の様子~
(西落合)
平日のお化け屋敷づくりが盛り上がった様子。3年生が下級生に教えたりする姿もあり、また保育園児も招いて、楽しんだりしている様子。
Sケン自体を知らないので、いま一つ集団あそびを伝えるという事がピンとこない。連協の運動会などを利用して、親も体験してみる機会があると良いのではないか。
部屋が区切られているし、人数が多いので、決まって全員で何かをするということはない。でも、子どもたちに何をやりたいか要望を聞いて、それを取り入れてくれる。
日々、縦割りグループで過ごしている。
“わいわいクッキング”では、いちご大福やチョコフォンデュもやっている。
学童クラブのみの委託だが、土日はその業者が児童館業務も担っている。
(西新宿)
1月から羽子板作りが流行っている。先生が切ってくれ板を、子ども達がやすりをかけ絵を描き、マイ羽子板で羽根つき大会など行っている。
中庭での縄跳びにも夢中。ダンボールハウスづくりも児童館のイベントとして行い好評。
2年生の保護者:うちの子は本を読むのが好きで、学校での集団生活から解放され、学童ではゆっくりできるひとりの時間を楽しんでいる。
(早稲田南)
ドッジボールなど、体を動かすあそびに指導員がとことん付き合ってくれる。
(北山伏)
毎日17:00過ぎに全員そろっての“帰りの会”があり、この時間に皆で遊んでいる。
子どもはこの時間が楽しくて、早く迎えに行くと「早すぎる」と言われ、充実した時間である事がうかがえる。
1年生の保護者:学童クラブを通して地域や学校にも親子で慣れる事ができ、感謝している。
(中落合)
あまり親自身が行くことがないので、様子はよく分からない。
見守る大人が居て、とにかく安全に過ごしてくれれば良いと思っている。
(高二)
戸塚第二小内に設置された別館が充実している様子で、本館は現在20~30名。
人数が少なくなった分、隅々まで目が行き届くようだ。
卒館後が心配なので、人数の減った館などスペースに余裕のある館で高学年の預かりなどを実施してもらえたら良いなあと思う。
(北二)
クッキーづくりなど、女の子の好きな行事が長期休みに多く、家族と出かけるよりも学童に行きたいと言うほど。
(信濃町)
民間委託1年目だが、業者ががんばってくれているなあと思う。
児童館主催のクラブに参加はできるが、学童との伝達が行き届かず、参加できなかったこともある。
(富久町)
普段の様子をあまり知らないが、季節の行事がたくさんあり充実していると感じている。
娘は一輪車も学童で覚え、上手になった。
~高二の方の話を受けて、卒館後の過ごし方について~
(せいが)
卒館後について…A
学童クラブの対象児童は3年生までだが、4年生から大人までがお手伝いとして関わるという意識がある。4年生になってもいつも通っていた娘は、学校が休みの日はお弁当とおやつを持って行き、保育園のお手伝いもしていた。柔軟に受け入れてもらえるのはありいがたい。
(高二OB)
卒館後について…B
学童の様子や子どもたちの遊んでいる姿を見に足を運ぶようにしていた。
卒館すると、友だちの家や公園など外で遊び、しめくくりに児童館に集まり、遊びの仕上げをして帰るというのが学童出身の子どもたちのパターンだった。
(早稲田南OB)
卒館後について…C
うちの子どもの場合は、お弁当を持って児童館で遊び、お昼を食べたら公園へ繰り出すという流れだった。
(西新宿OB)
卒館後について…D
学童から卒館すると、子どもは開放感もあり、自由に友だちと行き来したり、自転車で遠出してみたりと世界が広がってくるもの。同じところに居てくれると、親としては安心だけど、これから先の子どもの成長を長い目で見ると、カゴの中の鳥にして良いとも思えない。親が仕事で居ない時も、子どもは地元で地域の人の中で暮らしている現実を見てあげるのも大切。中学生になり、高校生へと、地域の中で成長していく子どもの姿を想像して考えていくと良いと思う。
■せいがの待機児について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・せいが側としても、苦肉の策で3年生を受け入れられない希望人数に膨れ上がっている現状を、区も責任を持って何とかして欲しい。
②各館での業務委託の新事業者選定現状の報告
(上落合)
・先月説明会あり
・今後のスケジュール
2月中旬~ 館長と主幹が顔を出す
3月初旬~ 館長と主幹が引継ぎスタート
〃 中旬~ 職員の引継ぎスタート
これまでも職員の異動は新年度になって急に知る状態だったので、保護者はその延長と捉えていて、特に変化に対する危機感や特別な期待感もないように思える。
(西新宿)委託6年目で業者入れ替え(館全体は指定管理者制度)
業者が変わったばかりの4月当初は、不安の空気が流れていたが、今は良くなった。
初めて民間委託が導入される年の引継ぎは、2月頃から行われたが、学童主任として研修していた人が3月で辞めてしまい、4月1日に間に合わせるために急遽新しい人がその職に就いたという経緯があった。結果、その人が何かとトラブルの元だった。子どもとも信頼関係が築けず、保護者も不安が募る一方だった。
1年目の冬休みの土曜日に、その日学童クラブ利用を申請していた唯一の子どもが来館した際、「今日は学童クラブないよ」と言って帰してしまった。職員間の引継ぎミスによるものだが、それまで繰り返される日常的なミスの集大成という印象だった。
職員一人ひとりの資質、とにかく人材にかかっている。
そのためには、やはり業者にもよい保育に対する理念がきちんとないとダメだと思う。
引継ぎ期間も大切。
今年の西新宿は、引継ぎ期間が一週間しかないという現状だったのも問題。それをふまえて、区としては来年度へ向けた引継ぎは、もっと長い期間を確保すると約束したのだから、守って欲しい。
(早稲田南)委託6年目・業者継続(館全体は指定管理者制度)
昨年度までは、利用者や地域の人が集まり業者を評価する機関として運営協議会があったが、今年度はそれに代わる連絡会も発足していない。父母会と業者とで、一度だけ話し合いを行った。
区職員の巡回もほとんどないのが現状。
新規委託館は、現在の職員に引継ぎ方法など尋ねてみたらどうか?
(信濃町)委託1年目
知らない間に1年生の子どもが帰ってしまったという事はあったが、民間になったからというわけではないだろうし、一生懸命やってくれているという印象。
(役員)
区の担当職員にも指導員経験のある人材が少ない。
担当課にも、経験と力を持った人材が揃うのが理想。
そして、日々児童館での子どもたちのあそびが活性化することを願う。
民間化は進むが、手を上げる業者が限られてきている。社会福祉法人は、一度も応募してきていないことも問題視している。
担当課にもっと社会福祉法人が参入できる工夫をして欲しいと要望し、区としても同じ思いを持っていると確認してきたが、実際には特にそのための働きかけがされていない様子。
有給を取って、経験のある社会福祉法人に「新宿区に来て欲しい」と申し入れに行った。その法人は、公募説明会には参加したが、「区のスタンスが現状のままでは難しいと判断し見送る」という返事をもらった。
区としても本腰を入れて、より良い業者が参入できるよう、もっと具体的な対策をとって欲しい。