2月14日
北山伏ことぶき館
司会 鈴木さん
①各館での業務委託の事業者が決定したところ、これから決まるところなどありますが、大体の様子は決まりつつあります。現在の状況などについて各館から報告してもらいます。
②3月には子ども家庭部との懇談会を予定しています。要望したいこと、話し合いたいことなどについて意見交換。
③都連協からの連絡
会長 光武さん 事務局 菅井さん
④その他 各館からの連絡
①
次年度業務委託、および指定管理者制度が導入される館の業者選考がほぼ終わった。選考の過程においての問題点や今後の課題、また現状等を報告
新 宿区内でも、5年前よりさまざまな学童クラブが民間に委託され、次年度よりさらに一歩進んだ指定管理者制度も導入され、学童クラブをめぐる状況は急激に様 変わりしている。区は、公設公営の学童クラブは残すという。なくすとは言わないが、いくつ残すということも不明。また新宿区は放課後こども広場も小学校内 で行うと明言している。
★信濃町学童クラブ・四六小内学童クラブ
◎現状
21年度より、業務委託が導入される。こ れまで公営であり、はじめての民間委託となる。これまでは1階が保育園、2階に事務所および会議室、3階ことぶき館、4階に学童クラブ室および児童館が設 置されており、すべて公営であったのが、21年度より児童館機能を合わせもった子ども家庭支援センターが建物内4階に設置されることとなり、この部分は区 が受け持つこととなる。ことぶき館はシニア活動館となり、指定管理者制度が導入される。学童クラブは業務委託をし、民営となる。学童児増加のため、近隣の 四谷第六小学校内に学童クラブができることになり、信濃町学童クラブと同業者が運営する。
◎報告
・これまでの経緯、および選定委員会の日程
当初の説明では、指定管理者制度を導入すると説明をうけていたが、子ども家庭支援センターが区営のため、導入することができず、学童クラブのみ民間委託となることと昨年夏頃、急な変更があった。
そ のためか、業者選定のスケジュールが1ヶ月程、当初から遅れることとなり、年明けの1月中に書類審査をおこない、そして視察(本来はプレゼン後に視察であ るが、日程がないためプレゼン前に行われた)、1月24日に公開プレゼンがあり、30日には業者を内定。テンプスタッフの子会社・テンプスタッフウイッ シュ(以後テンプ)に決定。すでに百人町学童クラブ、戸山小内学童クラブの運営をしているところであり、現場視察は戸山小内であった。
・引き継ぎについて
2 月9日から引き継ぎと以前よりきいており、学童クラブ内に新しい業者の指導員がいるものだと思っていたが、実はそうではなかった。業者選定の期間の短さ は、引き継ぎの長さでカバーするときいていたのだが・・・。事務処理を主とする、区とテンプとの引き継ぎ期間も、当初予定していた引き継ぎ期間の中に入る と、区側は説明。
3月の最終週は、春休みで子どもたちが朝から夕方までいるが、その中での引き継ぎは大変ではないだろうか。
信濃町学童ク ラブは、今、耐震工事で仮園舎で過ごしているが、3月9日に引っ越し。今四六が定員ちょうどの40名、信濃町が26名であるが、同じ建物内に保育園もあ り、四六で弟妹がいる児童や、信濃町学童クラブに自宅が近い児童などらが12名移動するため、四六28名、信濃町38名となる。4月からは3年が卒館し、 新たに1年がはいってくるが、人数はどうなるか不明。
また、信濃町学童クラブ室は以前事務室としてつかわれていた部分があてられるが、大変狭く、その上、引っ越し、春休みもあり、このなかでの引き継ぎ業務は大変であると予想できる。
・業者との顔合わせ、およびスタッフについて
12 日木曜日夜、業者との顔合わせがあった。リーダーはすでに決まっているようで、12日の顔合わせはリーダーのみ。急なスケジュールだったので、保護者の参 加は3人のみ。区にはこのような急なスケジュールはいかがなものかと懇願し、3月の新1年生の保護者会などに改めて顔合わせが行われることになった。
四谷第六小学校内学童クラブのリーダーは、30代男性。保育経験は豊富で、品川区の全児童対策で2年ほど指導員経験がある。
スタッフ全員がそろうのは、3月末頃とのこと。リーダーでも2月に数回引き継ぎとして訪れるのみ。
ちなみに、プレゼン後の審議会で、テンプは、リーダーを含む常勤の指導員は、新規募集せず、500人ほどいる人材の中からアサインすると回答。
テンプには、次年度より始まる四六小内の放課後子どもクラブの運営も委託される。ただし早くても5月から。四六では、今学童クラブ室が2部屋あり、広々としているが、そのうち1部屋が放課後子どもクラブ室になる。
・榎町学童クラブ業者選定について
信濃町学童クラブは榎町学童クラブと一緒に選定委員会が行われた。
榎町学童クラブは、5年前早稲田南と一緒に児童館部分も学童クラブもワーカーズに委託されたが、館内に子ども家庭支援センターができることにより、その部分は区が直営、そして学童クラブのみ21年度より民間委託されることになる。
榎町は4社、信濃町。四六は5社応募があったが、最初の種類審査において、榎町は2社、信濃町・四六も2社に絞られた。2社とも同じで、ワーカーズとテンプ。
今回の選定で決定したのは、榎町はワーカーズ、つまりこれまでと変わることなく、引き続きやっていただく。ならば信濃町はもう一方のテンプを、という区側の意見が感じられた選定委員会であった。
・区に望むこと
セキュリティーの強化をしてほしい、と当初から言ってきたが、未だに検討中だといわれた。
4月以降、家庭支援センターにいる区の職員に、四六小内も含めて2つの学童クラブをチェックしてもらうが、今までの職員をすべてとは言わないが、残してほしい、と区には言っている。
また、子どもが学童クラブ室で過ごす時間はずっとみていてほしい、という要望を出したが、業務を委託するので区の職員がずっと張り付いて観ていることはできない、1日1時間ぐらい、と回答。
2 階は、学童クラブ室と会議室がおかれることになるが、本来館すべてが指定管理者制度をとるので、館全体を管理する業者が必ず受付に常駐する予定であった。 しかし、指定管理者制度がとれなくなり、人が常駐する話しがなくなった。4階で防犯カメラなどをみて管理するというが、しかし、これではだれが入るのか分 からず、危険である。2階は昼間は原則としては閉鎖することを館長も希望。ただしシニア活動館の使用者のみに貸すことは承認。
民間委託だと、受託業者の財政面をしっかり把握できないため、指導員の待遇悪化が続き、居着かないという問題点があったため、心配であったが、テンプは財政面を区に開示するという。区はきちんとチェックしてほしい。
信 濃町学童クラブ委託の件で、バタバタしたが、区側がこちらの意見に耳を傾けるよい機会になったと今は思っている。区議のみなさんのおかげもあり、今までは 区の担当者は上からの目線であったのが保護者の目線に立って考えるようになったように思う。かなり姿勢がかわったような印象を受ける。
・民間運営の早稲田南学童クラブ保護者より
早稲田南学童クラブは、5年前区ではじめて民間委託をした学童クラブのひとつであるが、その際の引き継ぎ期間は1ヶ月であった。ワーカーズへの委託であったが、ワーカーズのスタッフが3月頭から少しずつ入ってきた。リーダーは1ヶ月間はほぼいた状態であった。
児童館も、学童クラブも、ワーカーズに委託されたのであるが、区の職員で状況を把握している人が何人か残ってほしいと区に懇願した結果、児童館担当として2名、学童クラブ担当して2名が残ることとなり、その人らのおかげもあってか、滞りなく、民間に委託された。
子どもたちは先生が若くなった、という。
最 初のうちは、備品は公営のときに残っていたものをつかっているので、単に年度がかわった当初のよくあるとまどいはあったものの、とくに問題視すべきことは なかったように父兄は感じた。ただこれまでは9時から18時だったのが、8時からに変わったこともあり、逆によくなったように感じた父兄もいた。民間に委 託した当初にあったかもしれないゴタゴタを見過ごしていたかもしれない。
民間への委託に反対していた人もいたので、はじめは父母らがよくお迎えに行っていたこともあり、チェック機能がはたらいていたように思う。
備品などは民間もちになるので、この金額は意外と見過ごせないものである。
・連協役員より
シニア活動館をつかう人が、会議室をよくつかうのであれば、指定管理者制度で受託した業者に依頼してはどうか・・・。
・連協役員OBより
1常勤と非常勤、パートを含め、トータル何人の指導員か把握したほうがよい。
2また指導員のうち、保育士などの資格を持った人が何人いるのかも確認。
3当初1ヶ月半はとるといっていた引き継ぎは1週間では、これは納得できない。きちんとしてもらうべきである。
4学童クラブが民間に委託されてまだ日が浅いので、経験者があまりいないようだ。民間に委託されると、最初の1年ぐらいは保護者も大変であるが、指導員を育てるという気持ちをもってほしい。
春 休み期間の引き継ぎは大変である。春休み前から毎日だいたい3,4人ができるだけ常駐するようにして、学童クラブの基本パターンを理解してもらいたい。通 常の事業があるときも、春休みなど長期の休みのときなども、ぜひ子どもたちの様子をみてほしい、と強く要望したほうがいい。
・連協役員より
いくら父母会があっても、保護者会などで父母会員がともにそろうことはない。なので父母会のなかでネットワークをつくることをおすすめする。
・連協役員より
区 がみることはとても大事なことであるが、職員の異動があり、4年もすると当初担当していた人らがだれもいなくなる。区には子どもをしっかりみるプロをつ くってほしい。きちんと評価できる人を残してほしい、10年単位で残る人をつくってほしい、と再三嘆願してきた。3,4年で異動していたら、以前のことを きちんと評価できないのは当然のこと。
区として、なにをどのように大事にしていくのか、再度きいてみたい。こう異動ばかりだと、評価の基準がない。
学童クラブで、けんかがある、けがをする・・・これは子どもとの関係がうまくいっていないということに表れである。仲間に入れない子がいる、つまらなさそうにぽつんといる・・・これをみるとその館はどんな運営をしているのかが分かる。
区には率直なことをきかせてほしい、と思う。区の意識をしっかり高めてほしいと願う。
★早稲田南学童クラブ
◎現状
早 稲田南は、次年度より指定管理者制度が導入される。5年前に新宿区ではじめて民間へ委託された館である。民間委託は1年ごとに業者の見直しがあり、最長が 5年。5年たつと、業者の選定作業が再度行われる。その際、指定管理者制度をとることになった。ちなみに業務委託は、議会の議決が必要ないが、指定管理者 制度になると議決の必要がある。
早稲田南学童クラブは2階にある児童館、学童クラブ、ことぶき館をすべて指定管理者制度で同じ業者に委託するための業者選定が行われた。
◎報告
・選定委員は10名
元々、前回の民間委託の際の選定では、直接の利害者が選定委員に入っておらず、一昨年の西落合学童クラブの業者選定のときから、学童児の保護者代表が複数名はいるようになった経緯がある。
今回の早稲田南学童クラブの選定委員には学童児の父兄2名、地域住民1名、ことぶき館利用者2名が含まれ、あとは区の担当課長や学識経験者が含まれ、計10名。
・父母会は『チェンジを望まず』
こ れまで早稲田南はワーカーズが受託しており、ワーカーズも実は2社の中に含まれていた。父母会の意見としては、大きな変更は望まず、そのまま引き継いでほ しいということであった。今、とくに大きな問題はなく、指導員たちはそれぞれ頑張っており、子どもたちとも信頼関係が築けていて、子どもたちはとっても楽 しんでいるからだ。業者をかえることのリスクのほうが大きいとみた。新しい業者にするよりは、今の業者が引き続き行い、そこがさらによくなってほしい、と いう意見が大半。
・応募について
今回の早稲田南の選定では、児童と高齢者、ともに受託できる業者であることがポイントであった。3社応募があり、書類審査で2社に絞られた。
今回の応募に関していうなら、業者の数が少なかった、そして社会福祉法人がこなかったのが不満である。区がやるべきことを民間の業者に委託するのであれば、すべてのパイプをつかってでも、もっとさまざまな業者を探して集めて欲しかったという思いがある。
・選定委員会の感想
選定委員会においては、利用者の意見が強かったと感じる。区は滞りがなければよい、とういう感じが多少あったように思う。つまり、利用者の意見である程度、操作はできる。
書類審査においては、さほど差が開かないように基準に近い点数を付ける方がよいように感じる。やはり書類をみただけでは分からないからである。書類選考で1社落ちたが、これは基準点に満たなかったということで落選したわけである。
現場の視察後、最終的な決定をくだしたわけであるが、かなり接戦であった。しかし最終的には組織力が強いと思われるほうに決定を下した。
父母会としては変化を求めていなかった。子どもたちがきちんとした生活が送れるかどうかを考えて決めることが望ましい。
ま ずは種類に目を通し、種類選考をし、そしてプレゼン、さらに1時間の視察・・・。その中で選ぶのはとても難しいと感じた。視察した学童クラブが良かったと 感じても、実際、自分のところではきちんとやってくれるのか、それも確かではない。みなさんの意見をもとめてやっていってほしい。
視察には百人町 学童クラブにいったのだが、ここは指導員が大変すばらしく正直心が揺れたこともあった。でも実際そのスタッフが新たにそのままそっくり集まることはない。 今受託しているワーカーズが5人のうち、3人抜けてもいいから、やはり同じところにやってほしい、と最後は決断を下した。
★西新宿学童クラブ
◎現状
西新宿も早稲田南と同様に、5年前に初めて民間に委託された館のひとつ。5年たち、新たな選定作業を進めたが、次年度より指定管理者制度となる。今はデーケアが受託。
◎報告
・業者決定に際して
1月24日に業者を決定した。
決定したG社はプレゼンに参加した父兄からの評価が大変よかった。
A社は新規参入。退職率が低い点と、以前のリーダーがここにいたため。
G社に決定したわけであるが、不安がないこともなかった。短期間に手広くしたことのひずみが生じないかということ。またリーダーが近隣の館と兼任しているところもあり、それも不安要素となった。
今受託しているデーケアーは実はプレゼンで落ちてしまった。そのため、残りの2ヶ月、指導員のモチベーションが低くなってしまわないか心配であった。
なぜ、今のところを選ばなかったのかというと、現場の意見が上に届かないし、離職率がこれまで高すぎたからである。今現場は良好であるのだが・・・。
・指定管理者制度になる不安
指定管理者制度となると、議会の議決が得られないと、公表できないことから引き継ぎが遅れている。父母会としては、早めの引き継ぎを業者の決定直後からやってほしい、と区に要望してきたのであるが、やはりできないようである。
それでも本来なら議決後になるところ、議会に出すことが決まった時点ですでにオープンにしてもよいということなので、決まって時点で引き継ぎもやるはずなのでは。
西 新宿学童クラブは、今、こども館の中にある。子ども館も学童クラブもデーケアが受託している。今は民間委託ということで、区の職員がSW(ソーシャルワー カー)としているし、館長も区の人である。ただし常駐ではなく、北新宿第一と兼任で、北一に常駐である。SWも館長も、指定管理者制度となるといなくなっ てしまう。まったく区の職員が存在しない。なにか問題が怒ったときにはすぐに区が対応するといってくれるかが、やはり心配である。
また民間委託では、運営協議会という業者を評価する機関があるが、指定管理者制度となると議会の議決で決めるのでそれがなくなる。ただし運営協議会にかわるものが作られるはずである。
・連協役員より
指定管理者で決定した業者は、議会に出ないと公表できないので、1ヶ月しか引き継ぎ期間がない点が心配。また今までやってきた事業が、新しい業者になると継続されるのか、子どもたちは不安に思っている。
父兄らが、新事業者にレクチャーしてつなげていき、目を光らせていかないといけないと感じる。
②
都連協 会長 光武様より
・都内の学童クラブの現況
東京都内では学童クラブの需要が大変増えており、子どもの安全面を考えると学童に入れないと働けない親が多くなってきている。
23 区の学童クラブをめぐる状況はさまざまである。たとえば葛飾区だと60ある学童クラブのうち、半数以上が民営である。また江戸川区や世田谷区では全児童対 策で、学校内で他の一般のお子さんと一緒に学童児を見守る態勢をとっている。学童児は保育費を支払っているが、一般のお子さんは支払っておらず、両者を同 じ扱いにするのはいかがなものだろうか。またビラにある江東区金町の民間学童クラブでは、20人から30人待機児童が出る。江東区では定員が4,50名の ところ、7,80名の児童を受け入れているところもある。この件について、議会に向けて請願書を出すことにした。
今の時代において学童クラブに要望すべきことは、どんな受託業者でも、豊かな放課後を守って欲しい、ということである。
・子どもの豊かな放課後を保証するために
親 と指導員、ともに、子どもの成長過程を共有していってほしいと願う。そのためには、指導員の労働環境を守っていかなければいけない。賃金が低いなどといっ たことで指導員がやめざるを得ない状況になることが多いが、指導員が変わることは、子どもたちとのつながりが切れる、ということである。指導員の生活を保 証するために、また子どもたちの放課後をより豊かなものにするためにお金をしっかりかけてほしい、と訴えていく必要が今後もあるだろう。
都連協においても、働きかけをしているし、また今後もしていくつもりである。都連協の会議にもぜひみなさん出て頂いて、問題を共有していきましょう。
★都研集会について
7月5日台東区にて、都研集会が開催される。
ぜひ参加していただき、さまざまな区の保育の様子を知ってほしいと思う。
午前 全体会
午後 分化会
午後の分化会においては、卒館後の過ごし方など保護者が興味をもっていただける内容をいくつかとりあげている。ウエブにて詳細確認を。
ま た学童クラブの指導員が研修としてこの集会に参加されることもある。学童が民間に委託された歴史があさいことから、学童指導員の経験が少ない人が多い。指 導員らは学童クラブの情報を知りたい、勉強したいと思っている人が多く、そんな人たちにとっては格好のよい機会となっているようである。
小学校1年から3年のお子さんの生活はとても大事である。学童クラブの指導員を育て、そしてともに成長していってほしい、と切に願っている。
★保育誌「日本の学童ほいくについて
保育誌「日本の学童ほいく誌」のモニター募集について
2月27日締め切りとなっているが、5月いっぱいまででも受付可。新1年生の保護者も学童クラブについて知ることができるこの雑誌を購読していただきたい。
都連協に直接申し込み
モニターになると、モニター通信を出していただく。いくらかの金券をお渡しするので、購読料が幾分か戻ってくるシステム。
学童クラブについての新しい情報が日本全国より寄せられており、参考になるはず。また毎回ではないが、やはり民間に委託された学童クラブの状況なども掲載しているし、保護者だけでなく、指導員自身が読んでも役に立つエピソードが満載。
③新宿区子ども家庭部との懇談会
毎年2回、学童クラブを管轄する新宿区子ども家庭部との懇談会を実施している。こちらが区側に質問を投げかけ、それについての回答をもらい、懇談する。
ここでなにか話し合いたいことは・・・
◎せいが学童クラブ
・入所希望者が一気に増える
民間の学童クラブ。以前は落合第4小学校、落合第1小学校と一緒に中落合学童クラブに通っていた。学校内に放課後こども広場ができたこともあってか、越境して通う児童も増え、せいが学童クラブへの入所希望者はこれまで36名だったのが、58名に一気に増えてしまった。
他の学童クラブでは、児童館を併設しているところが多く、そのため児童数がオーバーしても、児童館で遊ぶことができるため、子どもたちの居場所が確保できた。しかし、せいが学童クラブは保育園併設で、児童館がないため、多数オーバーするとぎゅうぎゅう詰めになってしまう。
1年生を優先して受け入れるため、新3年生のほぼ全員と新2年生の一部が待機や受け入れ不可能の状態。せいがと保護者が1対1や父母会も中をとりもって話し合い、父母から了承を得る作業をしているようである。
待機児が多いということはよくきくことではあるが、現実にそれが自分の子どもにふりかかってきたとき、さてどうしよう・・と混乱している保護者が多い。
・少ない補助金、区の言い分
せいがでは昔、他地域で定員が過剰にオーバーすることが起こった際、父母全員と職員が話し合って受け入れ児童を決めることをしたことがあるらしいが、今回は忙しさのあまり、それはできなかった。
場所を広げることはできないため、受け入れる子どもの人数を大幅に増やすことができず、ジレンマに陥っている。
元々少ない補助金なのに、これではあまりにもお粗末ではないか?子ども家庭部との懇談会ではどのように考えているのか、ぜひ聞きたい。
以 前、委託料、補助金が少なすぎるのでは、と尋ねたところ、アップしているという回答を得たし、新宿区内においては「せいが学童クラブ」がモデルで、他の委 託業者もそれにあわせたい、と区側は言うが、実際聞いてみると、定期昇給もできないし、ボーナスも支払えない。区ができないことを民間にやってもらうのだ から、もう少し手厚く保護してほしい。
せいが学童クラブは公設ではなく、全くの民間の学童クラブで、状況は他の民間学童クラブとは少し異なるかもしれないが・・・。
区 はせいがに、定員オーバーした児童は中落合学童クラブにまわしてください、というが、中落合も90名を超える勢いで、大規模学童クラブだし、行ったことも ない、友達もいない、歩いて20分もかかるような学童クラブに、果たして子どもは進んで行くのだろうか。また放課後こども広場があるので、できるだけそこ で我慢してもらって・・・という。
せいが学童クラブの頑張りと父母の思いを合わせ、どうにか上手に言葉で表現し懇談会で問いただしたい。
・新2年生保護者より
「待 機」として通知が来た。「受け入れ人数が定員に達したため、十分な保育ができないと思われるので待機とさせていただきます」といった文面だったよう な・・・。その後のフォローは今のところなし。落選の基準は分からないが、近くに祖母がいる、また上の兄弟がいることが落選の要因になったのではないかと 思う。夫が単身赴任しており、他地域だと落選する要素はないが、基準をもうワンランク低くしないと選別できない状況にあるようだ。
・連協役員より
学童の祖父母の場合、70才までの人は就労証明書がないといけないようである。民間の学童クラブなので、児童の選定は業者にゆだねられている。
・連協役員より
せ いが学童クラブに児童館機能がないのがやはり問題であり、広場だのみになってしまう。児童館機能をもたせないと、地域のニーズに答えられないことを分かっ てほしい。また学童クラブも児童館と一緒の建物なので成り立っているところが多いが、せいがはそうではない。児童館機能をもつ分園をつくってもらうことが できればよいが・・・。
新宿区内においても、学童児が近年増えており、次年度は東五軒学童クラブがオーバーしているため江戸川小学校内に新学童クラブ(定員50名)ができる。とうの江戸川小学校は児童が減っているため津久戸小学校と合併するというのに、学童児は増えている。
また信濃町学童クラブの定員オーバーのため、四谷第六小学校内にも学童クラブができる。ただし信濃町学童クラブの建物の耐震工事のためにすでに四谷第六小学校内の学童クラブは運営されたおり、次年度より信濃町・四六が同じ業者に民間委託される経緯。
区としては待機児童は出さない方針で進めているようだが、現場の判断で定員が大幅にオーバーする学童クラブは近隣にある学童クラブを進められることもあるようだ。
新宿区内では西落合が100名弱、中落合90名〜100名の学童児数で、大規模学童クラブである。
子ども家庭部との懇談会において、話し合いたいことや検討してもらいたいことがあればメーリングリストで流してもらったり、事務局長・三島に連絡してください。相談でも結構です。
区との懇談会についての日程や場所は後日メーリングリストにて。
4月の運営委員会は11日(土)を予定。