4月12日 連協運営委員会
薬王寺ことぶき館
司会 鈴木さん(早稲田南)
参加 21名 都連協会長 光武様、事務局 菅井様
託児要員 1名
託児 10名
①東京都学童保育連絡協議会(都連協)からの訴え
②3月25日の区との懇談会の内容報告と意見交換
③5月18日(日)戸山公園ディーキャンプについて
④6月の連協総会に向けての相談とお願い。交流テーマについて
⑤各館から
①東京都学童保育連絡協議会(都連協)からの訴え
都連協会長 光武様より
★国と自治体に声を届けよう
13 年前、全国連協が学童保育の法政化に向けて「国と自治体(東京都、各区)に一人ひとりの声を届けよう」という取り組みを行った。そのとき学童保育の保護 者、指導員から2000以上の声が集まり、1冊の本にまとめ、厚生省に届けたところ、学童保育の法制化が進む後押しとなった。
先日「ゼロ」(日本 テレビ)で横浜市内にある、混み合った学童の状況が放映された。このような学童は全国的にみてかなりの勢いで増えているという。東京23区内でもとくに板 橋区や練馬区など人口が多い区では1施設80名の大規模で学童児を受け入れざるを得ず、職員の目が行き届かない、あそびのスペースがない・・・など問題が 山積みである。
そこで学童にかける予算を少しも増やして学童クラブの数が増えるよう、1人ひとり声をあげていこうではありませんか。この声が地方自治体や国を動かすのにいちばん有効な手だてである。学童について、困っていること、またはよい面・・・等を書いて国や都にぶつけよう。
詳細は都連協のホームページ(http://www.gakuho-tokyo.jp )に。携帯電話からでも意見を寄せることは可。
たとえば、ひとつの意見として
「ひろば事業が文科省、厚労省の指導のもと行われ、全児童対策プランとして進めていくようだが、学童保育とひろば事業はまったく異質なものである。独自に学童児を守るようにしてほしい」など
★「学童ほいく」誌 購読について
「学 童保育とは」「働きながらの子育てとは」など、学童についての情報がもりだくさんの月刊誌。先人の知恵がたっぷりつまっている中身の濃い1冊。ぜひ購読 を。送料込み年間4800円。ただしモニターとして登録していただくと300円の金券が、さらに意見が掲載されると500円の図書券がもらえる。
購読希望者は、都連協(電話03−5951−2789 ファックス03−5951−2790 メールgakuho@a.toshima.ne.jp )まで。モニター希望は、新宿区連協(事務局長 三島090−6494−5807 )まで。5月31日まで新1年生の保護者を対象にモニター募集予定。昨年度のモニターからは、新1年生の保護者に読んでほしい、という感想があった。
②3月25日の区との懇談会の内容報告と意見交換
3月25日新宿区福祉部との懇談会についての報告書を配布。
これまで新宿区の学童クラブはすべて公設公営であったが、4年前から民間委託がはじまり、今後すべての学童クラブが民間委託の方向で進められている。学童クラブとして、最低条件を満たしていないところがないかチェックをする必要がある。
委託業者は5年を最長として、新たな委託先を探し、公開プレゼンテーションを行い、委託先を決める。4年前に民間委託がはじまった館がそろそろ新しい委託先を決める時期にあたり、この4年を振り返り、民間委託がどうであったかを振り返るという問題を提起する。
ま た平成21年度より、指定管理者制度を導入すると区から説明があるが、指定管理者制度自体、不透明で中身がよく見えないのが実情である。指定管理者制度を 導入すると今よりはよくなる、と区はいうが、なにがどうよくなるのか不明。区は、委託された側のお金の使途を提出する義務があるので透明性が高まるとは言 うが・・・。しかしそれだけでは保育の質とは無関係である。今までを振り返り、どのように質を維持していくのか、考えた上で新しい制度を導入するなりして ほしい。
・どう保育の質を維持していくのか、また指導員が次々辞める現状についてどうか、区にたずねたところ、説得している・・・と言うが・・・。昇給が一般の会社にはあるが、区からの5年間の委託料はまったくかわっていないところに問題があるのでは。
・ 区は指定管理者制度を導入すると今よりはよくなります、またすべてを委託することはありません、という。果たして・・・?区側が1つ、ないし2つは運営に 関わっていなければうまくいかないのではないか。はっきりとした答えをきかないうちに終えた、という感想をもった。子どもの居場所としての学童を希望する ことを改めてさらに強く迫る必要がある。
・やはりずばり納得するような答えを言わないと感じた。区側の5カ年計画によると区内の29館のうち15〜17館は民間に業務委託することを予定。いつ業務委託の話しがくるのか、身近に迫るものがある。
民間に業務委託された場合、学童の質の維持は、父母の力にかかっている。父母がしっかりみていないと質は保てない。こうなると父母会は面倒・・・だなどと言っていられない。
・薬王寺学童クラブは、耐震工事を終え、かなり室内はきれいになった。しかし知らぬ間に事務所がもうけられており、民間委託できるスペースが耐震工事にまぎれてつくられたとしか思えない事態が起こった。
・ 連協として、断固民間委託に異を唱えるわけではないが、どういうことか詳しく教えてほしい、ということは言うべきであり、だまって指をくわえてみているべ きではないという意見である。担当科がすべて把握した上で進めているのか疑問。役人は着々と民間委託の方向に進めているはず。今後各館の要望を取り入れて 区に提出したい。民間委託は当たり前のように流れていくものだと思われている部分にメスを入れたい。
・早稲田南学童クラブも民間に業務を委託して今年で5年目になる。この4年間を振り返ると問題点もあるし、よくなったと思われる部分も、ともに多々ある。皆で情報を共有してよりよい業者に委託してもらいたい、と切に願う。
・ せいがは民間委託ではなく、元来学童クラブがなかった地域に民間の学童クラブができたという形である。民間でいいことは父母と施設側だけでルールを決めら れる、変えられる、という点。行事も区にお伺いをたてなければやれない、ということはない。また4年生も、4月以降保育園や学童クラブの手伝いをするので あれば、従来通り来てもよい、ことになっているので、我が子はお弁当やおやつをもって毎日行っている。
民間だから、気軽にやりとりができる点はよい点。また指導員とのおみやげのやりとり、物品のやりとりなども可能。せいが学童クラブは全指導員は正規雇用である。民間のよさを生かすには区側に雇用の安定を求めていく必要があるように感じる。
・穏やかで言葉も丁重であったが、話しを聞いてくれそうなふりをしているだけではないか、と感じた。
・最善を尽くす、という言葉をつかっていた。4,5年前も同じ言葉を聞いたというと、ノーコメント。
・父母がしっかりみていかないと、民間業務委託をはじめることだけが目的になるのでは。要望や意見をしっかり伝えないといけない。
・ 聞けば聞くほど怒りがわいてきたというのが正直なところ。答えがお役所的。方針はすでに決まっているので変えられません、という姿勢が感じられた。今の主 流だからやります、という勢いのみ。時代の流れだからやろう、というのが本当のところではなかろうか。各館で情報交換をしてみなさんの意見を聞き、参考に したい。
・早稲田南では2,3日前に、「来週こども館のあり方の説明会をする」と区より通達を受けた。ここで業者の選定などを話すつもりでは。説明会をすると、区側は地域の方々より合意を得た!という認識をもつ。
福 祉部こども家庭課が担当することとなり、新しい課長、係長がきた。前のことは知りませんが・・・と言う。前任までの状況をまったく理解していないようであ る。子供たちのことが分かるプロが残らないとだめなのでは。福祉部のなかにこども家庭課がはいっている状況を危惧する。少なくともこども家庭部にすべき だ。人材をそろえて継続して内容を把握していってほしい。
・こども家庭課が放課後ひろばも担当するらしい。これまで縦割だったのが横割りで子供たちのことを応援する環境ができたのはよい。
・ 早稲田南では、ワーカーズコープに業務委託された。今上の子は6年生。公設公営時代を知っているので、民間になったら多少の流動性があるようには感じる。 たとえば時間など。ただし1回200円で上限は2000円。10回以上なら何度でも同じ2000円。民間業務委託がはじまり、すでに4年がすぎたので、今 学童を利用している子の父母らは、公設公営時代を知らない人が多い。公設公営の場合は、安心してまかせられるベテランの指導員が一定数いた、ということが よい点である。民間に委託されると、確実に若い指導員が増える。若い人のみになる、といってもいいほど。なぜなら金銭的にベテランには無理であるから。若 い人は子供と一緒に元気よく遊んでくれるので、とくに男の子にはよいし、やんちゃな男の子をたたきつぶしてくれるところもあり、その点はいいのだが、経験 があまり、またはほとんどないため継続性が保てなかった。ワーカーズコープも一生懸命解決しようとしてきたが、一朝一夕ではなかなか無理である。安定する のには5年や10年という年月がかかるように感じている。というと、今の子たちはすべて試験的なのか、ということになる。
・学童クラブは、保育園と違い、民間のものがこれまではあまりなかった。しかし今後は民間への委託が増えるであろう。区に対して要求、牽制していくのが父母会の役目である。
③5月18日(日)戸山公園ディーキャンプについて
秋の運動会は恒例であるが、この時期の連協主催の集いは初の試み。今後も連協活動の一環として続けていきたい。多数の参加を募る。
④6月の連協総会に向けての相談とお願い。交流テーマについて
連協の総会は、6月22日(日)牛込仲之小にて13時〜16時。各父母会から複数名参加を。
連協役員について。各館より1名以上役員候補者を募りたい。皆で連協活動を分担、が前提。事前に候補者をあげていただけるとよい。役員といっても、出来るときに出来ることをする程度で十分。形式張ってはいない。大勢の人がいれば負担は減る。
総会で話し合う内容は、過去に屋上の利用法、おやつについて、宅配弁当について、卒館したら・・・などオンタイムの悩みや知りたいことをとりあげてきた。今年はどうするか次回の運営委員会で話し合うことにする。
⑤各館より
・せいが
保 育園とともに学童クラブも昨年度よりスタートした。当初若い指導員が2人、保育歴7年の中堅の指導員が1人だったが、学童の指導員と保育士とはやはり違う のだな、ということを感じた。子供の放課後のスタイルは、学校の先生の目線でもだめだし、保育士の目だけでもだめである。今年保育歴のあった指導員は担当 からはずれ、保育園児の担当になった。雇用したら生かす・・・という考えが園にはあったので、父母からの意見をきちんとくみ上げた上で、すっぱり切るとい う対応はなかったのでありがたい。
・北新宿第2
公設公営の学童クラブ。このところ2年ほど毎年指導員が変更になった。といっても学童クラブ担当から一般の児童館担当になったのだが。その程度で今のところ大きな問題はないように感じている。
・中落合
今は満足している。一般に公設民営では、民のほうがサービスはよい、という印象を受ける。指導員が全員辞める、というのはやはり待遇面が悪いのか?
・早稲田南
(前の意見を受けて)確かにそれは大きいが、それだけでもない。ようは将来性がもてないからであろう。
年 間○○○万円の委託費を区は渡す。請け負った団体はそれをどう振り分けるのか決める。本部にもいくだろうし、人件費もいるだろう。以前、開示請求をして委 託費を把握し、単純に委託費÷最低人数を計算したところ、300万円ぐらいと出た。それでもスタートして1,2年はまだ備品が残っているのでよいのが、3 年目以降備品がそこをつくようになると人件費がますます減っていくことになる。
早稲田南の場合、区に対して、ワーカーズコープに対して意見を唱えたが、でもそれだけでは抜本的解決にはならないように感じている。
区は民間に委託するとコスト削減ができる、というがコスト削減ということはイコール人件費削減ということ。
ワーカーズコープは新入社員を雇った。1,2年目は確かに意欲に燃えているのでよかった。3年目になると将来に不安を感じるようになる、そのためモチベーションが低くなる。区に要望としてベースアップを考えされる必要があるのでは・・・、とはいつも言っている。
指 導員の資格はとくに決まっておらず、委託業者にお任せである。ワーカーズコープはリーダーになるには経験○年以上というのがある。またほかには保育士や教 員の免状があるのが望ましい、というのはある。また音楽や体育など一芸に秀でた人が採用されることもある。でもいちばん大切なのは経験ではないか。小学校 1年や2年の子どもがなにかもとめているのかが分からないといけない。
業者自体も学童クラブをやっていない、やっていなかったというところが応募することがある。
区 は半年前は、すべて民間に委託するという方針であった。しかし最近では一部は公設公営を残すという方針にかわっているようだ。ちなみに民間に委託される館 は①大規模館②古い③早朝や延長を希望する父母が多い。父母会が長期休暇などの早朝見守りをやっているところでは民間に委託すると父母会がそれをやる必要 がない、ということを縦にとって委託の話しが進められることもある。
・薬王寺
新年度、2人の指導員は残るはず、だといわれていたが、結局は残ったのは1人のみ。常勤、非常勤あわせて2名だが、従来よりいる1名は8月より産休となる。
耐震工事自体はありがたく、子供たちは大変元気に過ごしている。
職員からも声をあげていただき、なんとか保育の質を保ってほしいと懇願している。父母会はあるが、後継者の育成が難しいと感じている。父母との連絡がとりにくい現状。
・連協役員・学童OB
子供4人。すでに全員が卒館。学童は子どもにとって家庭のかわりとなる場所である。最低限これが守れるかどうか。学童があることで親自身も気分転換できる。新宿区は女性区長で、自身も子供2人が学童で過ごした経験があるので、学童の事情には理解がある。
渋谷区などは学童は全廃となり、ひろばにとってかわった。学童クラブは子供の居場所、子供を守るところだということを伝え会っていかないといけないように感じている。
区は、連続性がない。本気で子供のことを憂い、そしてつかんでいる人がだれもいない。親が子供の居場所を確保していくようにすべきだ。
・早稲田南
64 人のうち、初回の父母会出席者は36人。これまでは初回は3分の2が出席していたが、このところ減っている。役員を決めるまで4時間もかかった。各係の リーダーを2年生の保護者がやることを決め、そしてそのリーダー全員を副会長とするシステムをつくった。1年生の保護者は1年間しっかりみておいてくださ い、という意味もこめている。父母会に積極的に参加することで、学年を越えて、また学校を越えて仲良くできる、情報交換できる利点がある。
・本塩
本塩学童クラブには父母会がない。そのため子供同士のけんかがあると親同士がもめてしまうところまでいくらしい。親がけんかをすると子供同士もぎくしゃくして悪循環。
・早稲田南
3年生になると、毎日は学童クラブ行きたくない、という。そのため学童クラブとは最近は縁遠いが、行けば先生方とは楽しく過ごしているし、卒館しても見ていきたい、といってくれる。兄弟がいる人からは父母会は出たほうがいいよ、といわれた。
・上落合
3 年生の子がいる。4月26日に指定管理者制度の説明があり、児童館やことぶき館を使っている人とともに説明を受ける。先生方も詳細は区側の話しを聞かない と分からないらしい。22年度、学童クラブだけ公営ということを聞くが・・・。4月26日はなんとなく説明して終わってしまいそう。でもこれで理解が得ら れたと思えるのでは。2年後、下の子が1年になり、学童クラブに入るので不安。
・連協役員・学童OB
指定管理者制度で学童のみ公営ということはないのでは。4月26日の話しが最初のつかみの話しではないか。上落合は平成22年からの予定。不明なことがあるなら連協のメーリングリストに登録を。
・信濃町
子供の数が多く、中学生など大きなお子さんも利用しているので遊びが激しいように思う。小さい子がはいると危険。大きい子供の遊び場がない。遊び方が違う年代同士が過ごすにはどうすべきなのか。
次年度より民間に委託となる。さまざまな問題が出るのではないか、という話しはきくが、実際自分たちにふりかかってみないと具体的には考えられない。早稲田南と同じ問題が起こるかどうかも分からない。
・早稲田南
早 稲田南も当初はいい感じであった。それは公設公営のときからの指導員がのこったから。すべて分かってくれていた人。この人が間にはいり、いろいろたちま わってくれたのでよかった。ただしどの学童クラブにおいてもこのようになるとは限らない。放っておいて困るのは子供たち。事前におこりえるべきことを親が 考え、フィルターをかけてあげるべきでは。