6月22日(日)
新宿区連協総会 13:00〜16:00
場所 牛込仲之小 4階多目的ホール
託児 薬王寺児童館、図書館
出席者 西新宿、薬王寺、高一、富久、早稲田南、信濃町、中町、高二(OBのみ)、 中落合、上落合、西落合、北二、北一、中井、せいが
保護者53名、託児要員7名、託児利用児童・幼児29名
司会 鈴木(早稲田南)
①開会の挨拶、来賓挨拶
②2007年度活動報告、2008年度活動方針
③2007年度決算報告、2008年度予算案提案
④2008年度役員選出
⑤報告事例
1)民間委託を振り返って 早稲田南、西新宿、西落合
2)放課後こども広場に参加して
3)次世代育成協議会に参加して
各館より
・外遊びについて
・時間管理について
⑥閉会の挨拶
①開会の挨拶、来賓挨拶
・開会の挨拶(片岡:新宿区学童保育連絡協議会 会長)
学童クラブの状況はここ数年めまぐるしく変化している。これまで数館が民間委託となり、
保護者が選考委員として加わることで質を保つようにしてきた。
2004年以降、新宿区では学童クラブの人員が毎年100人ずつ増員している状況である。行政側は学童クラブを増やしたり、小学校内に学童クラブをつくることでその対処はしているようであるが、その際公設公営の学童クラブを民間に委託する作業も同時に始められている。
新宿区では、早稲田南と西新宿、榎町学童クラブが民間に委託されて今年5年目を迎えた。委託期間は5年が最大。区切りの年、2009年度に向けて、今後どうなるかその動向を注目しているところである。
また来年度は新たに信濃町学童クラブなどが民間に業務委託する流れとなり、運営形態が今後数年のあいだにめまぐるしく変化することが予想される。
2007年度の反省点においては、とくにないように感じている。が、もし見過ごしているようことがあるならメーリングリストに登録してご意見を流していただきたい。現況をしっかり見据え、情報交換し、子どもにとっていちばんよい状態を保つことが大事である。
・来賓挨拶
(田淵様:東京都学童保育連絡協議会 副会長)江戸川区児童館の指導員
〈一人一人の声を国と自治体に届けよう、という活動について〉
学童保育の数は、増える状況にあるが、果たしてその質が満足できるものかどうか。忌憚のない意見を国と自治体に届けたい。
〈学童ほいく誌購読について〉学童の状況や子育てのヒントが満載の月刊誌。興味のある方は購読を。
〈都 研集会について〉7月13日日曜日葛飾区において都研集会が開かれる。「子も親も安心、今こそ学童保育」が今年のテーマ。記念講演は土佐いく子先生。元気 が出るような話しをしてくださる。託児では、テーマを「忍者になろう」とし、トイレでの肝試しなど楽しい企画を予定しているので親子おそろいで参加いただ きたい。
江戸川区は73あるすべての小学校内に学童クラブが併設されている。一般利用者と学童利用者が同じ場所で活動。所属する学童クラ ブは学童登録者が65名。教室内で一般利用も含めて150名の児童が芋洗い状態で過ごすときもある。1人1人の居場所をつくるのが困難な状況である。子ど もが安心して過ごせる場所を確保すべきだ。
江戸川区は学童クラブに正規職員をあまり採用しない方向で、非常勤がほとんど。ここ2年で5人の指導員 がやめた。経験を積み重ねていけない状況である。私自身、15年目だが、まだまだ経験が足りないと思っている。大集団の子どもたちの保育はひとすじなわで はいかない。経験がものを言う。いったい他の区ではどの程度の指導員が働き続けているのか、知りたいところである。
(大澤様:新宿区学童保育連絡協議会 OB会会長)
新 宿区の連協もOBが支えている感じ。現役世代にもエールを送りたい。民間への委託が始まり、数年が過ぎた。今後もますます委託館が増えるようである。これ は避けられない。学童クラブ条例のなかに指導要領がある。これに基づいて委託館も運営されてほしい。今後もさまざまな形で連協をささえていきたい。
②2007年度活動報告、2008年度活動方針〈三島)
総会資料4、6〜7ページ参照
昨年度、新たな試みとして戸山公園で5月にディーキャンプを行った。秋に運動会はあるが、この時期集うのはこれまでなかったことである。みなさんのご協力もあり、盛会に終えることができた。また福祉部との懇談会は例年通り、2回行った。
1)学童クラブ、児童館の現在を見つめる視点
こ れまでは福祉部子ども家庭課だったのが、子ども家庭部に格上げになったのはよいが、中身がなんらかわりはないようだ。子どもたちの育ちは長い目でみて区と して政策を考えるべきであるが、担当者が4、5年でかわってしまうのが現状。継続して10年単位でみてほしい。最近の子どもたちの傾向はどうであるか、ま た親のほうも余裕がなくなってきていることを考えあわせ、体制をかえるべきである。継続して学童保育を見続けているプロが行政側にはいないようだ。連協の ほうが見続けているように感じる。
2)区との懇談会の中で出された区の姿勢
今から4,5年前、最初に民間委託の話しがでた際に は、民間に委託しても学童クラブの質が保たれるのか、区議会議員に懇願し、区議会ではかなり激論になった。質の保障を確保したかったのであるが、当時区長 は「民間には民間のよさがある。切磋琢磨してよい学童にしていきたい」と語っていた。
学童クラブは、ベテランの指導員から若い指導員まで多種の層 がいて、子どもの居場所が確保でき、子育ての相談ができる場所である。そうあってほしいと願っている。でも実際は民間に委託することにより予算が減らされ た。予算が減るから委託しようという魂胆もあったようだ。予算がないせいか、雇用条件が不安定で、指導員には若い人しか集まらない、若い人しかつとまらな いのである。
新宿区福祉部との懇談会で、4年たってどうだったのか、また今後もどんな姿勢が大切なのかを問いただした。
学童クラブには1人や2人は人の輪にはいっていけない子がいる。無理やりいれてもだめである。ここに経験が必要である。
区が評価することが大切であるが、4年たっても今だにできていない。区長が切磋琢磨してよい学童に・・・といわれていたが、比較対象がない状態では前には進まない。
4年前に民間に委託された早稲田南学童クラブは比較的指導員がよく、2年目に辞めるような人はいなかったが、今では最初にいた指導員は残っていない。
一方西新宿は毎年指導員が辞めている状況である。いずれにしても民間に委託された学童は、不十分であるといえる。今後民間に委託される館が増える流れにあるが、話し合い、情報を交換していきたい。
☆運営委員会など
毎 月第2土曜日の夜、区内の児童館、ことぶき館などでおこなっている。みなさん、忙しいと思うが、参加すると元気がでることが多い。また卒館した子どもをも つ経験豊富なOBや民間に委託された学童に通う親も参加するため、意義ある意見を聞くこともできる。みなさんの声が連協活動を維持する源となるので、参加 して意見を投げかけてほしい。
また今年の連協大運動会は11月2日(日)に、昨年と同じ牛込一中で行うこととする。
③2007年度決算報告、2008年度予算案提案〈澤田)
総会資料4,5ページ参照
2008年度予算 拍手にて承認
④2008年度役員選出
新役員
現役員は全員留任
会長、事務局長立候補 挙手なし
事務局長 推薦 会長候補内田さん(早稲田南)、事務局長候補 今井さん(早稲田南)
役員の役職は、役員に一任いただきたい。
拍手にて承認。ただし、事務局長は経験を要するため、今年度は現事務局長三島さんを留任とし、事務局次長を今井さんにお願いするかたちをとる。
役員は各館より1名以上出していただきたい。自薦他薦問わない。今後の運営委員会でぜひ声を挙げていただきたい。各館からの声を集めて連協、または区に届けるのが役員の仕事、さほど重荷に感じることはないはず。
新役員 今井さん
長男は学童に通いはじめて3ヶ月。現状がまだはっきり分からないが、先輩方にご意見いただき、今年1年頑張りたい。
新会長 内田さん
子どもは2人が学童に通っている。自分自身も学童で育ったし、今は教育関連の仕事をしているため、子どもたちのことでなにかお役にたつことができればと思う。
⑤報告事例
1)民間委託を振り返って 早稲田南、西新宿、西落合
◎早稲田南
総会資料10,11ページ参照
今年度、ワーカーズコープに委託をはじめて5年目となる。今中学生の上の子が1年生のときは公設公営館であった。その当時は9時〜18時だったため、時間での要望を出したところ、偶然かどうか民間委託の話しがきた。
公 設公営と民間委託では、なにがかわったのか。まず言えるのは指導員の年齢が下がったこと。預かってもらえる時間が長くなったこと。とくに長期休みのときに 8時から19時まで学童で過ごせるようになった。ただし有料で、1回200円で上限は2000円。つまり10回以上はすべて2000円ということ。当初、 こまかなもめごとはしばしばあったが、大きなトラブルに発展することはなかった。しかし3年目、指導員個人の理由ですべての人が辞めてしまった。今まで慣 れ親しんだ指導員が4月1日になったらおらず、新しい顔ぶれにかわったことは子どもにとっては大きな不安である。そのため新宿区やワーカーズコープの本部 に現状を伝え、区には最終的には情報の開示請求までした。
指導員が若い人が多いということは、賃金が安く、ベテランが集まらないからである。区から開示請求により示された価格を人数で割ってみるとだいたい月1人20万円ぐらい。これでは長続きするはずはない。将来設計を考えたら問題あるという答えが出る。
区やワーカーズコープとの懇談では「今後努力します」と言うのみ。また現場は頑張っているし、指導員には熱意ある人が多い。ワーカーズコープからはエリアマネージャーも何度か顔を見せるようになった。組織としての動きが一歩前進したという感じである。
その後は、あきらかに疑問がある理由で辞めるような人はいない。問題が具現化すると、父母会がさわぎ、区に声を届ける。そしてワーカーズコープに区からもチェック機能が働いたようである。
早 稲田南は3年目、トラブルがあった。その際、業者をかえるか・・・という話しもでたが、新業者になったらごたごたがなくなるということは保障できない。業 者を決めるまではごたごたするし、子どもも不安になる。それでもよい業者がくるとは限らない。父母会でまとまらなかった。そのため保護者からの声を書いて もらい、コピーして要望書として区などに渡した。
これは個人の感情からかもしれないが、区は委託館に丸投げという印象を受ける。民間に委託された ら、親が目を光らせないと大変だが、父母会で動くことについては父母会のなかでも意見が分裂した。子どもが困らないために、区や委託会社に声をあげること が大切である。さまざまな意見はあると思うが、皆で考え、少しでもよい方向にいくようになればいい。
◎西新宿
総会資料12ページ参照
過去の経緯は・・・
デー ケアに依頼。スタート当初からばたばたしていたというのが正直なところ。民間委託がはじまる前の2月からの引継に2名いたが、そのうち1人が4月になる前 に辞めた。そのため4月からはまったく引継をしていない人が1人加わり、計2名で始まる。しかし引き継ぎしていない1名が4月で辞め、残った人が主任とな り、こども館にいた職員1人を指導員として2名と、考えられない状況から始まった。
主任となった人は、悪くない人であるが学童の指導員としては向 いていない人であった。まず名前を覚えない、送迎時間等を覚えない。また始まった当初はおやつも悲惨なものであった。学童クラブの指導員経験者ではないた め、学童クラブ自体の意味が理解できていない。なにがどれだけ大切なのかが分かっていない。
そして12月のある土曜日。学童クラブに来る子どもが 1名いたが、引継をし忘れ、土曜日にいった子どもが帰され、弁当を家におき、一般で学童クラブに来た。その日のうちに、この状態が父母会に流れて大騒ぎと なるが、ソーシャルワーカーとして残った区の職員が週明けの月曜日にもそのことを知らされていなかった。そのようなことが多々あった。
3 年目は落ち着いた。そのときに来た先生2人の組み合わせ、相性がよかった。指導員は1年続けばいいほう。館全体の主任が突然来なくなった、ということがあ る。こども館を含め、3月で正規の先生が障害児対応の先生と、あと1人を残して残っただけで辞めてしまったこともある。現場の先生は頑張っている。父母会 とも、また子どもたちともうまくやろうと努力してくれる。しかしいかんせん金銭的な問題が大きい。親が先生を見守っていくしかない。現場の先生と、父母 会、親が力をあわせて信頼を築いていくかが大切であると思う。
現状は・・・
・今2年生。主任が突然辞めたことがあった。親も子 も事前に知らされていなく、ただただ驚くばかり。今までにこのようなことは何度もあったときいた。子ども中心の場であるのに、子に挨拶もなく、辞めてし まったのには憮然としている。父母会を開き、デーケアを呼び、話しをきいた。子も親も信頼していた指導員なので2度とこのようなことが繰り返すことがない よう要望書を提出。現場の指導員は子どものことをよくみており、熱意をもってやってくれる。指導員からの問題を、父母会におろしてもらい、一緒に頑張って いこうという働きかけをしている。
今年はよい感じであるが、来年度より指定管理者制度となり、業者がかわってしまうかもしれない不安がある。次年 度の業者を決める際、日本デーケアが手を挙げるかどうか。会社というより、残ってほしいのは今の指導員。こういう指定の仕方ができないものかと思う。その 先生を雇うという条件で委託を受けてくれるかどうかということである。
民間委託された館は最長5年で業者をかえるという取り決めがある。本来は1年ごとの見直しであるが、その最長が5年ということ。今までの業者が手を挙げなければまったく違ったところにかわる可能性がある。
◎西落合
総会資料10,11ページ参照
民 間委託業務は、区のまるなげ体制が感じられる。西落合はプロケアに委託したが、当初子どもは保険に入っていないところからはじまった。これは区が業者への まるなげ体制だったことから起こるもの。以前の学童クラブにはなんの不満もなかった。そこからのスタートだったのでプロケアはなにかと苦労をしたと思う。 選定委員にはいったことはよかった。また指導員のリーダーの質が高く、子どもたちや指導員を引っ張ってくれる点はとてもよい。
長期の休 暇には仕出し弁当をとっていたが、それとは別にレトルトの日があり、レトルトカレーやパスタソースなどを子どもが持参し、温めて食べる日があった。その 際、プロケアがこれだけでは子どもたちが可哀想なので、ということでコーンスープを用意してくれた。そういった配慮ができる。
館長も指導員もよい人であるが、連携がうまくとれていないようである。言葉は的確かどうか分からないが、まるで嫁と姑という感じ。両側にこまめに足を運んでいるが、なんとなく嫁姑に挟まれた亭主のような気になる。
質疑応答
「民間委託になる経緯は?急に民間委託の話しがふってわいてくるのか、それとも5カ年計画などにあらかじめもりこまれているのか?耐震工事があり、簡単に民営化できるつくりにかえられたような気がするので今後急に委託の話しがくるのでは、と心配している」
・1年半ぐらい前に民間委託の話しが出る。年度しては2年度前。つまり平成21年4月から委託業務がはじまるなら19年度の秋過ぎから出るという感じ。
信濃町の場合、平成19年8月から基本構想5カ年計画に名前がのっていた。
・ 早稲田南の場合、榎町と統合する話しがでていたが、人数の限度を超過するため統合はなくなったが、民間委託の流れはとどまることはなかった。今は早稲田南 は小学生のみで、榎町が中高生の集まる場としての区分けがされている。しかしまた以前のように早稲田南にも中高生の居場所を・・・という話しがある。でも これは物質的には無理である。学童児が60人で、さらに中高生が増えるとどうなるか、区に何度も伝えてきたが、これは理解していただいたようである。
一方では次のような考え方もある。
新 宿区内の児童館には中高生を中心にした館もある。民間委託と同時に子ども館と名前を変え、これまで来ていた中学生を排除して小学生中心とした。でも実のと ころ、中学生の集まりに交わることができない中学生もいる。つまり今までは小中区別のなかった児童館にいっていた中学生が、こども館は小学生のみなのでそ こにはいけず中高生のみの館にも行けない子どももいるのは確かである。子ども館を以前のような児童館にするのは悪くはない話しではあるという意見もある。
「委託をうけもった業者を変えたい」と区に要望を出したことがあるか?
・業者を変えたいとは言ったことはない。はじめから業者選びに携わっていると、同じことをまた繰り返すのは大変だということを知っている。変えたいぐらい頭にきている、ということは常々言っている。
・ 言ってはいない。業者をかえる権限は父母会にはないようであるが、区や業者を含めた運営協議会で文書をつきつけたことはある。変えるには莫大なエネルギー が必要。当時の父母会の会長は「変えてほしい」とは言っており、情報開示要求を出した。でも保護者はそれぞれ忙しいこともあり、なかなか続かない。8人で はじめたが、結局は3人になった。それに父母会内でも意見はさまざまで、このような活動をすると先走っているという批判も受けた。結局は業者を変えるとい うことに徹底的にこだわることはできず、今いる人をよりよくしてもらう、ということに落とし込んだ。ただこのような経験をすることでどうやったら情報を開 示してもらえるのかという知恵もついたり、業者にもおどしをきかせることができたと思う。
その業者にはどんな人材がいるのかということではあるが、でもはじめはやはりきれい事を並べるので、実際はふたを開けてみないと分からない。情報をたくさん集め、少しでもよい委託先を見つけるべきである。
・学童クラブが民間に委託され始めたのはここ数年。今までは公設公営のものか、もしくは父母会が学童クラブ自体をつくっていたのかのどちらかであった。
プ レゼンのなかではどの業者もきれいごとをいうが、やはりプレゼンを保護者がきくことで、この業者はおかしいと思い、落としたこともある。区が選んだ業者が 実はとんでもない業者だということもある。区は経営方針を重要視する。でも大切なのは実際現場とどの程度関わることが出来るのか、現場を知っている人がど の程度いるのか、ということ。区は継続的に子どもたちの様子をみていこうというつもりはない。だから問題がおこったからそれを伝えても「まあ、大丈夫で しょう」「今は問題ないでしょう」と簡単に考える。だから父母会や親が言い続けないとよい状態を保つことができないのである。
5分間休憩
2)放課後こども広場に参加して(岡本)
別紙資料
3)次世代育成協議会に参加して(三島)
各館より
・外遊びについて
・時間管理について自由意見討論
総会資料13〜24ページ参照
・中井
子 どもが17人。新宿区でいちばん小さい学童クラブ。アットホームな雰囲気である。園庭はないが、屋上である程度の人数が揃えば指導員がついて遊ぶことがで きる。野球やサッカー、インラインスケート、水遊びなど。でも指導員の手が足りず、なかなか連れて行くことができないようである。年に数回程度ではある が、近くの公園に連れて行ってもらう。公園に小動物を呼んでふれ合う企画もある。
・せいが
保育園が下にある。保育園の施設や道具 などを取り入れることができる。園児がつかっていないときに遊具はつかえ、午睡するスペースでおにごっこなどやっている。外遊びは、学校の子ども広場を利 用。館内にはテラスがあり、フラフープやなわとびができる。屋上は細長く、一見つかえそうだが、建築条令上、遊ぶスペースに利用できないということでつ かっていない。神田川の氾濫を防ぐため、地下水をためていて、それでめだかを飼ったり、稲の栽培に利用したという園長の意見。
・北一
屋 上は3人以上揃えば行けることになっている。子どもひろばには先生が連れて行ってくれるが、個人で行く場合はその日は館を休んで行かなければいけない。子 どもひろばは個人登録料は年間200円だが、学童クラブから行く場合は登録料は必要なく、支払っていない場合でも行くことができる。子どもひろばに子ども を連れて行くことや連れて行く日はとくに父母会、保護者が要望しているわけではない。父母会としてさまざまな活動はしていないが、地域のお祭りなどに参加 する。11月に柏祭りがあり、父母会が参加してフリーマーケットを出し、その売上金をクリスマス会などの費用にしている。11月には連協の運動会やお祭り などが3週続けてあり、大変である。
・北二
屋上はない。年度始まりに外遊びをさせていいのかというアンケート(許可書)が配ら れ、保護者の承認あがれば3名以上のグループで外出ノートに時間や行き先を記入し、外出することができる。1年生は2学期から。行き先は同じ館内にある図 書館、隣の公園、少し離れてところにある公園の3カ所。申請した場所以外に行くことはできない。1年生3名でも外出できる。親の承認が得られないと外出で きない。3名以上とあるが、だいたい男女入り交じって大人数で行くことが多い。
・中落合
北二と同様で親の承認が得られた子のみ3 名以上で自由外出ができる。その際帽子をかぶり、だれかが防犯ベル持参で行く。行き先は西坂公園のみ。時間は4時半まで。この時間までに戻ってこないとそ の後1週間外出禁止。女の子の場合、1年生だと親の承認が得られない子が数人いた。
・上落合
建物の1,2階をつかっている。自由外出はない。広めの遊戯室があり、ここでボールをつかって遊ぶこともできる。夏休みに遠足が2回あり、公園で動物たちとふれ合うこともできる。屋上はない。
・西落合
屋 上は利用できる。おやつやお弁当を食べる程度。民営化以前は屋上でローラースケートをしていたこともある。以前の職員はもっと屋上をつかったほうがよい、 というが子どもたちは現状に不満はないようだ。公園が近くにあり、3階には児童館がある。外遊びではたこあげやキックベースをしたり、哲学道公園に遊びに 行く。お祭りなどに参加したり、近くにある駄菓子屋にグループで指導員と一緒に行かせて、近くの公園で食べることもある。外遊びで子どものワクワク感を引 き出してくれているようである。おやつ買いは民間以前にもあったが、指導員が町の駄菓子屋などをこまめに探してくれているようだ。子どもだけの外出はな い。
・高二分室
2,3年前高田馬場が70人以上となり、学校内に分室ができ、今は半分程度の人数。学校内にあるので、こども広場 と同じような感じ。おやつが出るか、出ないかの違いだと思われている。子ども広場があるから学童は辞めた、という人もいる。学童からは子どもたちだけで学 校外に出ることはあまりない。月に1,2度近くのコンビニなどに指導員と一緒に出かけることはある。学校内にあることで制約がかなりあるようだ。体育館で お泊まり会などをやりたいと要望を出したが、学校の管理上の問題からできないこともあった。本館でジャズダンス、太鼓、レスリングを毎週1回ずつやるため 参加者は指導員が本館に連れて行き、帰りも連れて帰る。
・中町
地下に図書館があり、1階がことぶき館、3階に学童クラブ室があ る。屋上はつかえない。週に1回程度の割合でおやつ外出がある。また同じ通り沿いにある公園への外出も定期的ではないがある。地下の図書館へは、親の承認 があれば行ってもいいことになっている。学童クラブ室はスペースがなく、外遊びが好きなお子さんは辞めた例もある。遠足は年に数回、また夏休みにはベラン ダで水遊びをする。
・信濃町
屋上はあるが、自由に行き来はできない。職員の引率があり、ローラーブレードなどしている。児童館は 十分な広さがあり、そこでボール遊びなどもできる。学童児は放課後ひろばには行けないが、近くにあるわかば公園では定期的にプレパークが開催されており、 そこにいってとことん遊んでいる。これも職員の引率のもと。子どものみの自由外出はない。習い事の中ヌケは、事前に提出する予定表に書いておけば対応して もらえる。
・富久町
建物が新しくなった。父母会は長期休暇の弁当手配が機能している程度。80世帯88名の人数。1年生の保護者 がなんとかしようと思っている。外遊びは保護者の許可があれば出られる。2011年度民間への委託が決まっている。どんな業者になるのか不安。連協には加 盟していないが、とりあえず1年間様子をみて、お知恵を拝借したいと思っている。
・高一
4月から学童クラブと児童館、保育園が建 て直しになり、近くにあることぶき館を間借りして学童クラブと児童館を運営している状態。建て直し以前はかなり児童館は広く、また近くに広い公園もあり、 環境としては申し分ない。今は以前の半分以下になった。そのためフラストレーションがたまっている子どももいるようだ。今のところから3,4分のところ に、父母の許可があれば集団で行き、時間までに帰ってくるという制度もある。
・薬王寺
屋上はある。ネットでおおわれているところ では野球をしている。オープンスペースのほうでは週1の割合でローラーブレードをしている。夏休みはビニールプールを設置して水遊びするようだ。自由外出 制度はない。そういった概念は今までになかったので驚いている。中ヌケに関しては認められている。子どもたちが時間を守らず、指導員が困り、父母にプリン トが流れたこともある。
耐震工事は無事終わった。耐震工事中は寒いなかでも外遊び中心で、近くの加賀町公園や屋上をつかってやりくりした感じ。屋上には5,6年前は、先生が気楽に上に上げていたようだ。でも今は管理をされている感じであるが、それも仕方がない。
今年度とんでもない人事異動があった。前年度を知っている人を2名は残すというルールがあるようだが、1人しか残らなかった。あとはまったく新しい指導員。スペースが広くなり、人が増えた上、人手が足りなく、杞憂している。区に要望書を出そうかどうか父母会で検討中。
今、 22才の長男が薬王寺学童クラブにいたころは、自由外出があった。大学1年生の次男のときもあった。中二の三男のときにはSケンという集団遊びがあった。 役割を分担して遊ぶ行動なゲームである。小五の娘のときはそれさえもなくなっていた。遊びが継承されていないように感じる。
・西新宿
今 年の1年生は元気がよすぎて外出がままならないと聞く。遠足は年2回。また近くにある中央公園で行われるプレパークに参加したり、植物を育てたりしてい る。オペラシティーで行われる催しに連れて行ってくれることもある。子どものみ外遊びに出かけることはない。屋上はない。隣接している以前の西新宿中学校 のグランドをつかうことができる。
・早稲田南
狭いところで60人押し合いへし合い遊んでいる状態。月1回は大勢で鶴巻公園に行く。屋上はないが、テラスなどもつかって何とか過ごしている。鶴巻小学校は放課後ひろばがあるが、歩いて15分ほどの距離があるので利用できない。早稲田小には放課後ひろばはない。
質疑応答
「今 年の1年生は元気がよすぎて、今のところ外遊びができない状況。外遊びをする際の安全管理などのアドバイスはあるか? ふざけてタックルして鎖骨を折った 例があるので少し慎重になっているようだし、以前昼間たまたま学童クラブを訪れとき、先生が手に負えない状況をみた。動きの激しい子どもたちの指導法 は?」
・夏休みぐらいまでは1年生は時間の管理ができない。外遊びにいこうといううときには手の空いている職員が一緒に行く。また3年生が1,2年の面倒をみるという不文律だが、ある。
・薬王寺では、3年が1年の面倒をみることが当たり前となっている。3年は1年と組んで行動する機会が多い。3年生がリーダーシップを発揮している。また4年以上の卒館生が下の子の面倒をみている。そうするように指導員がし向けているようである。
・少し話しがちがってくるかもしれないが、外遊びできるスペースの条件を委託業者に出してもらったところ、トイレが整備されている、学童クラブから徒歩10分内の距離にある、ある程度の広さがある・・・など挙げられた。外遊びをするときの条件があるのか。
・ 中落合は隣りの公園に外遊びに行くことがあるが、1年生は落ち着くまで自由外出できない。また外遊びの際は帽子をかぶり、だれかが防犯ベルをもっていくこ とになっている。約束を守れなかったら罰則がある。子どもたちの間でトラブルがおこったら、子どもたちに意見を出させて、守れなかったらいけないというこ とを理解させているようだ。この考え方が徐々に理解できるようになるだろう。
・指導員は若い人とベテラン職員が役割分担をしたほうがよ い。子どもたちを怒る人とそうでない人をつくる。また子どもたちにしっかり向き合ってものが言える人がいるかどうかということが大きい。やはり経験がもの を言う。子ども同士のトラブルがおこったときには全員の前でいうよりは、1人ずつ、または数人を呼んで話しをする必要がある。全員を怒ってはいけない。
話し合う予定であった、時間の管理については次回の運営委員会で話し合いにする。
今回の総会の感想をメーリングリストになげかけてほしい。またメーリングリストに登録していないようならぜひ登録していただくと情報がオンタイムに流れる。
⑥閉会の挨拶閉会の言葉 (内田:新宿学童保育連絡協議会 新会長)
少 子化がさけばれているが、子育てがらみの費用はどんどん削られている。でも医療費は全額負担など、負担が軽くなっているものもある。働くお母さんはまだま だマイノリティーである。だからみんなで声をあげ、ネットワークをつなげていきたい。なにかあったときにはぜひ声をあげて欲しい。