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2008年9月17日 こども家庭部との懇談会の報告

日時)2008年09月17日(水) 19:00〜20:30
場所)区役所第一分庁舎7階 研修室
出席)父母16名、子ども家庭課5名
議事内容)
子どもサービス課 大野課長 挨拶
学童保育連絡協議会 内田会長 挨拶
子どもサービス課参加職員紹介
学童保育連絡協議会新役員紹介
要望書回答
懇談・意見交換

<資料>
要望書回答
新宿区児童館条例(S39.10.01)
新宿区学童クラブ条例(H12.03.24)
榎木町児童センター・早稲田南町子ども館の施設のあり方について
指定管理者制度の概要について

<懇談>
要望書回答について

※連協からの要望書概要は下記の通りです。要望書詳細、資料各種は連協ウェブサイトでお読み下さい。

民間委託館で次々に指導員が辞めています。予算措置も含めてきちんとした事態の解決への方策を出してください。合わせて委託館ごとに、これまで何人の指導員がどのような期間業務についていたか(何年で辞められたか)など、実態を調査して下さい。
公設公営、民間業務委託、民営を問わず、切磋琢磨するための方法と評価基準を具体化して下さい。新しく始まる指定管理者制度下で、現行のソーシャルワーカーのような区とのパイプになり、相談業務を受け持つ区の職員の配置を検討し、実現して下さい。
来年度から導入予定の「指定管理者制度」について説明資料を作成して下さい。そして、公営、民間委託、民間を問わず、学童クラブや保育園のすべての保護者に渡るようにして下さい。その上で制度変更に関する勉強会を早急に各所で行っていただくことを要望します。

質疑応答
(保=保護者、区=新宿区子どもサービス課)

要望書①について
保)西新宿では辞めていく人が絶えない。先生がかわることに、子どもたちが慣れてしまっている。辞めると聞いても泣けない。どうして民間業務委託だけがこんな状況なのか?被害を被るのは子どもたちだ。
区) 西新宿の常勤4名は確かに辞めているが、非常勤は残っている職員も居る。調査の結果3ヶ月で辞めた方が1名、あとは1年以上勤務している。今回の調査では 現在までに、榎木町9名、早稲田11名、富久3名の正規職員が辞めている。西新宿の4年間で12名が辞めるという実態は問題があると認識している。
保) 公設公営でも異動があるので職員が全く入れ替わらないことはないが、何人かは数年にわたって残っている。一人の子どもの3年間を知っている先生が居るのが 普通。個人面談でも指導員と子どもの成長について話せるのだ。3年間見守る先生が一人もいないのは異常だ。プロポーザルでは引き受ける条件に「3年は辞め ない」とするなど、具体的な策を講じて欲しい。今年度もそうだが、区の体制も変るのでわからないことも多いと思。が、トータルでみて「おかしい」と感じて 欲しい。このような状態では子どもは不安定になる。継続して見ている職員がいないことの弊害が実際に出ている。保護が無い状態におかれるのは問題だ。西新 宿での事例。毎週土曜に利用している子を 引継ぎがなかったとはいえ「学童はお休み」と伝え、返してしまった。朝9時にお弁当を持ってきている子どもの様 子を不思議にも思わず返してしまう。何も無かったから良かったが、少し考えればわかることを気付けないのでは困る。5年目になるのに、実験のようなことが 続いているのはどうか?
保)待遇改善に想定している額は?
区)職員の定着率の悪さは今回の要望書が出される前も保護者から出ていた。何が 原因か色々調べたが、一つには保護者との関わり方や対応が消極的だったことがわかった。待遇面としては経費、ベースアップを見込んだ人件費、単価アップな どの措置を講じてきている。例えば¥2000→¥2500/時間など。
今後は職員の月収を確保できるような業者を選ぶようにしたい。基準は 現在民間学童に出している補助金の額に準拠した額。業務委託費より高い水準だ。担保措置としては「辞めない」ということを約束させ圧力としたい。
保)「責任を持って館長を・・」とは?
区)指定管理者制度になったらこれまでとは違い、大きな権限ができる。それだけ責任も大きくなることを認識していただくということ。指定管理者制度では議会の承認が必要。業務委託のリーダー以上の大きな責任。経営面については運営状況の実績報告も課すことになる。
保)子どもを扱う業務は責任に応じた待遇が必要だ。区が保証するのか?
区)業者には具体的な月額報酬を提示する予定。
保)人件費をどのように使ったかを報告させるべきでは?
区)指定管理者制度ではできる。
保)委託ではできないのか?
区)必ずやっている。職員のモチベーションを高めるよう、業者を育てていかなければならない
保)問題が無ければ更新できるが、契約の基本は1年ごとになっている。変える予定は?
区)更新しないことはなかったが、長く勤めてもらう観点から5年で業者選定としている。契約としては法律上も単年度契約とならざるを得ない。
保)早稲田南と榎町は違う制度で学童が運営されることになるのか?
区)榎木町では学童は業務委託、早稲田南は指定管理者制度となるが、区との関係では同じ委託契約となる。
保)5年継続ということだが、働く側としては1年契約に変わりないのでは?
区)色々な案はあったが5年となった。よほどの問題が無い限りは基本的には継続できる制度だ。5年間は月額報酬を確保させるようにする。
保)コスト削減にはなっているのか?
区)なっている。ただし、譲れるものと譲れないものはあるので、担当部署としては守っていきたい。業務委託導入の意義として、コストも区並みにというわけにはいかないが。
保)一連の事例があり父母会でも業務委託費を精査し、結果「おかしい」となった。今回、区もそれを認めたということで良いか?
区)はい。間違いを改め改善していく。
保)区が言う「高い水準」の民間学童にいたが、職員からは「運営は厳しい」という声がある。せいがでは保育園と一定的な経営をすることで補っているが、学童単体でみれば補助金は十分ではない。高い、という実感はない。
区)せいがには見学に行った。保育園の建物にあるで、家賃としての補助は出ていない。人件費と業務費のみ。そういう点では業務委託も同じ。民間学童としては早稲田フロンティアがあるが、鶴の一声で戸塚第2小内に学童ができ、今ではギリギリの人数となっている。
保)鶴の一声とは?
区)区長。
保)学童職員の月額報酬を守らせるということだが、同じ業者が請け負うにもかかわらず児童館担当と学童担当の職員の身分保障の基準に相違が出てくるのでは?
区)そのようなことが無いようにしたい。
保)委託費の増額は今年度からできないのか?そこまで区が低いと認識していながら放置しているのはどうか?年度途中でも変えるべきなのでは?
区)年度途中は難しい。が、導入当初から比べるとかなりアップしてきている。問題は それが賃金と支払われているのかということだ。館長会などで事業者のトップと話をし、改善できると考えている。

要望書②について
保)責任を持たせるとは言うが、親も子も相談し、適切な援助ができるような職員が配置されるかどうかは甚だ疑問。現状は体操や音楽が得意、などで雇用されている職員もいる。学童は新規参入の業者が多く、そのような任務ができるような人がいるとは思えない。
区)子ども家庭支援センターは区の直営で、児童館・学童との連携も視野に各行政機関との連携を図れるようなことを考えている。仕様書では一定の資格・経験を持った職員の配置を求めている。
区の関与についてはこれまでもやってきているが、直営でない館を定期的に見回り、必要があれば協議をする職員を配置していきたい。区、業者、保護者の3者で話し合う場を作る。改善要望があればきちんと伝えていく。約束が守られないということになれば更新しない
保)ソーシャルワーカー(以下SW)という名ではないが、区の職員を配置するということでよいか?
区)常駐はできないが、見回る。
保) 気になる親子がいても、一般の保護者が踏み込んだ対応はできない。そんな時、SWのような存在が必要。実際に相談したら、学校に連絡を取ってくれたことも あり大変助かった。SWは公務員なので体制も取りやすいのだと思う。民間業者でもスムースにできるようにしていただきたい。
区)多くの方にかかわりを持っていただくことが望ましいと思うので、援助していく。
保)民間に任せるのではなく、促してほしい。
区)SWと同じような役割を持った職員の増員を検討している。業者と連携をとり問題は必ず報告してもらうようなシステム作りを考えている。
保)黙って見守るだけではなく、働きかけられるように。特に学校との調整は区の職員でも難しい時がある。民間事業者ではなおさらだ。
保)年度当初には館の担当職員を紹介してくれるのか?「見回る」ということだが、タイムリーに連絡が取れないのは困るので体制を考えて欲しい。職務上のアドレスなどがあればいいが。
区)職務上のアドレスは各職員が既に持っているので、可能だと思う。
保)何かあった時にどこに言えばいいのか?との不安がある。事が起こってからでは遅い、ちょっと気付いた時点で気軽に話せる体制が欲しい。
区)子ども家庭支援センターにも区の職員がいる。
保)目安箱のようなものを置いて欲しいと要望したことがあった。役所に直接行く前にワンクッションあったほうがいいと思う。
保)代表アドレスでもいいのであったほうがいい。そこから必要な所へ連絡を取ってもらう。メールなら時間を気にせずいつでも打つことができる。
保)早稲田南ではSWとして以前からいた職員が残ったことで運営がスムースだった。責任を持てる人がいたほうがいい。
保)学童をよく知っている人がきちんと引き継ぎ、教えていくべき。
保)アンケートをとるのはいいが、その結果を広く知らせるべきなのでは?プレゼンのアンケート結果、その反映状況も知らせて欲しい。
保)運営協議会は場が広く、話し合うことは限られている。ことぶき館と学童の共通の問題点を見つけるのは難しい。事業内容が違うので、もっと細分化してもいいのでは?いつも同じ「問題ない」という結果がでるようなアンケートでは労力の無駄だと思う。

要望書③について
保)「少なくとも導入を予定している」とは具体的にどの館か?
区)23年度までは上落合、馬場1、北1を計画している。
保)前課長も明言していたように「公設学童は残していく」ことに変わりないか?指導していくには絶対必要。保護者としては区が学童の感覚を失っていくのが怖い。
区)同感だ。経験を積み、指導していく職員が必要だということは話している。基本的には業務委託の方向ではあるが、一定数残したいと考えている。
保)業務委託された館が公設に戻るということもあるのか?
区)無いとは言えない。ただし、保護者のニーズや施設の機能転換など様々な要因が絡んで決まっているので必ずなるとは言えない。所管の部署としては訴えていきたい。戻ることはある。
保)回答に書かれていないのは「切磋琢磨する」ということの意義。たとえば集団遊び。学童指導要領にもあるにもかかわらず実施されていない。これは公設公営、委託ともにだ。大勢でルールを守って遊ぶことは子どもを成長させる。
区)これまでも子どもは集団遊びの中で社会性を身につけていたが、今後は益々必要になると考えている。
現在は児童館担当者会議で情報交換をしているが、民間事業者間ではできていないのでアンケート結果など交えて伝えていきたい。
保)守っていくべき遊びが減っていると実感している。具体的な方策を細かな事もあげて行っていくべきだと思う。指導要領と実態があまりにもかけ離れていると感じる。
区)仕様書の中で「集団遊び」を必ず入れるなどの工夫ができると思う。
保)指導員によって継続していた遊びが中断されるのも困る。
区)子どもの発達を促すような遊びをできるようにしたい。
保)ひろばができて子どもの居場所は増えたが、指導員の力量によって様々と聞いている。
子どもの生活様式が変化する中、学童という子どもたちの生活の場は残して欲しい。学校・ひろば・学童など子どもに関わる人たちの職員の交流も促して欲しい。
区)組織改変により子どものことに特化した部ができた。もとは教育委員会が管轄だったひろば事業も、同じ部で担当することになった。
保)指定管理者制度について。児童館とことぶき館はそれぞれ専門性が求められるものだが、両者の実績がある事業者は少ないのでは?プロポーザルで具体的に業者が候補に上がっても、選考段階ではかなり難しいことになるのではないかと心配している。
区)館全体の管理者としては二つの事業に精通している人にやっていただくが、事業に関わる職員はそれぞれの専門があたることになるだろう。
保)選定委員には両事業の専門家が入るのか?
保)運営協議会で事業ごとに評価が分かれた場合はどうするのか、などきちんと説明をしていただきたい。
保)初めて参加したが、なぜ今関わっている民間事業者がこの場にいないのか?実際のところはどうなのかがよくわからないので、直接尋ねたほうがわかると思う。業者に父母の思いを伝えることも大事だと思う。
区)懇談会は連協と区がの学童について話し合う場だが、現在行われているもので言えば各児童館の運営協議会がある。ただし、メンバーを限定するものではないので、みなさんの要望があれば実行はできる。
保)委託館では業者と区の業務の線引きが難しく、混乱もあるようだ。話し合う場は必要。
区)運営協議会の中では意見を交換し合っている。区はその場での指導はできないが、責任者を呼んで、別途話はできる。
※出席予定だった子ども家庭部長は本会議中のため欠席となりました。

以上

2007年3月10日 福祉部子ども家庭課の交流会の報告

福祉部子ども家庭課の交流会の報告

2007年 3月 10日
新宿区学童保育連絡協議会

日時)2007年3月10日(金) 18:00〜20:30
場所)上落合ことぶき館
参加)子ども家庭課 6名、父母 22名

テーマ)
〜連協より〜
児 童館、学童クラブに持って欲しい質について。これまでの運営委員会での話し合いの中で、指導員のレベルにばらつきがあることが判明した。業務委託館では指 導員が次々に辞めていっており、待遇の問題も大きい。現状をそのままにしておけば、全体の質が維持されることは難しいと感じる。
学童の質について。父母から出た意見をまとめた、連協としての見解は以下の通り。
・ 子どもたちが安心して通うには職員が安定して勤めていることが大事。指導員の入れ替わりが多いことは子どもたちの安定につながらない。小学校の先生に当てはめたらどうなるか、考えればわかる。
・ 子ども支援と同時に親支援が必要な時代。若い人からベテランまで、バランスの良い指導員の配置を。
・ 子どもたちの心の痛みがわかる人が必要。結局は人。子どもに近づき、痛みを理解し、受け止め、社会に戻してあげるには 出しているサインに気付くことや、表面的でない事実を掴んでいることが大事。公設公営の学童でも同じ。
・ 様々な子の居場所になるためには遊びや手芸工作など、幅広い運営ができる人材育成と配置が必要。集団遊びができない指導員ばかりが配置されることの無いように、スキルまで掴んで欲しい。

聞きたいことは
① 担当課としてどう考え、どのようにしたいと考えているのか。研修などレベルアップの方策はどのように実施されているのか?
② 19年度からの業務委託は学童指導業務に限定して行われるが、過去の委託の問題点からどのように考えているのか?
③ 小学生までの子ども館と18歳までの児童センターに分けていく考え方について、今後の方向性は?
④ 夏休みが短縮され、学童の休館規定が合わず不利益を被った事例があった。実態的な運用を。

〜子ども家庭課より〜
(放課後子どもひろばについて説明)
質疑
保)学童との兼ね合いは?両者の利用人数に偏りが出るのでは?
(区)学童は”居場所”、学校は”遊びの場”という位置付けで、性格が違う。
保)利用者によって、スタッフの増減はあるか?
(区)増減はしない。今年度の実施状況をみて、判断したい。
保)おやつは?
(区)学校によりルールは異なるが、基本的に家でとってもらう。
保)この事業をやるなら、学童を大きくしたほうが効率がいいのでは?
(区)今回の事業は学童とは別のもの。学校施設を貴重な遊びの場として活用したいというところからきている。また国の放課後居場所事業推進の動きもあり、今回の事業となった。
保)モデル事業終了後、検証結果は報告されるか?
(区)その予定。
保)出入自由とのことだが、防犯面は?
(区) 新宿区では既に、全ての学校が閉鎖管理されている。出入自由イコール開けっ放しではない。帰路についての不安はPTAからも上がっている。地域の事情に合 わせ、対応することとなるだろう。利用は保護者から事前申請のあった日のみとし、当日ベースでの子どもの申し出による利用は認めない方向だ。

(学童の質について)
① 年6回のソーシャルワーク研修、年3回の社会福祉援助研修、事例研究など、各館につき1名を相談窓口要員とし、重点的に研修させている。他にも東京都など他団体による研修などへの参加も呼びかけている。(参加は任意)
保)思ったよりも研修が多く頼もしいと思ったが、任意の研修もあり全員が受けられていないのは残念。受講者は他の職員にフィードバックしているのか?
(区)していない。努力したい。
保)民間業者の研修はどうなっているのか?
(区)同様の研修も案内しているが、民間は委託の仕様書にもうたわせており、独自で行っている。
保)公、民問わず事例研究を共有しあうことはできないか?
(区)行うこともある。
保)ヒヤリハット事例はタイムリーに情報共有すべきでは?
(区)問題が起きた時には報告しあうことになっているが・・・。
保)実際は民間業務委託館で、報告されるべき事例がすぐに上がってこなかった事実がある。保護者としてはどの程度伝わり、どの程度生かされているのか?が知りたい。
(区)遊ばせるだけでいい、という認識でいるとするなら大間違い。様々な子どもと、その家庭環境をみていくというのがこれからの指導員であると考える。
(区)質を疑われるような指導員がいるとすれば問題だが、スキルのある素晴らしい職員であるにもかかわらず、たまたまその時の対応がうまくいかなかったということもあり、難しいと感じる。
保)子どもが傷ついているにもかかわらず「よくあること」の一言で片付けるような職員がいること自体問題だと思っている。子どもの心の変化に気付くことは大切。
保)「気付き」を促進するような指導を。親からのメッセージを受け止め、多様に対応していって欲しい。
保)以前は自分自身も「預かってくれさえすればOK」という認識でいたが、こういう時代だからこそ学童に求めるものは大きい。先生もがんばっているとは思うが、年度により当たりハズレあるという感は否めない。
保)少し前まで、館長ポストは”定年前の席”というイメージだった。子どものことを知っているとは思えないような方が就任していた。児童館や学童を抱える大事なポストなので、ふさわしい方に来ていただきたい。
(区)近年はそういうことは無いと思う。
保)館長になるにあたり、研修は?
(区)就任後にある。
保)子どもの通う小学校は開かれている。保護者からの申し出に対し、返答も対応も早い。校長自らが動いている。トップが率先して受入れる姿勢そのものが功を奏している。
(区)そのような姿勢は大切だ。
保)結果が出てからでなくても良い。ガードを張りすぎず、プロセスを見せていくことも大事だ。

保)先生側から保護者への要望は何か聞いているか?
(区)習い事が多く、帰宅時間の管理が大変という声が多い。
保)帰宅時間管理に人が取られてしまうという話は聞いている。現実を知らない親もいるので、知らせたほうが良い。あれもしてください、これもしてください、に全て従うことはないと思う。
(区)職員としてはせっかく来たのだからギリギリまで遊ばせてあげたい、と考えるらしい。
保)保護者のモラルが問われる事例もある。フィードバックしてほしい。
保)親の管理の”代理”ではダメ。
保)うちの館では年度当初に「細かいスケジュール管理はできない」と言われるが、特に苦情も出ない。ある程度の線引きは必要ではないか?
保)卒館すると、塾以外行き場がないというのが残念。放課後ひろば事業に期待する。
保)定期的にこのような会を開き、意見交換したい。

② H19年度までの委託はあえて、業務委託事業者から離れたところで区のソーシャルワークが活動する形式をとったが、実際動き出すと色々な不具合もみつかっ た。指導とソーシャルワーク業務を切り離すことは困難とわかった。そこで今回は学童クラブ事業と児童館事業という分け方となった。今後の運営形態としては 指定管理者制度も含めて考えていきたい。
保)現場に関わらないソーシャルワーカーへの疑問は連協でも以前から意見をあげていた。
(区)所属が他館であるだけで、常駐はしている。子どもたちとかかわりを持つように、区からも勧めていた。保護者からは職員が常駐することで安心感が生まれるのだろうが、区としては委託先の職員が育たないのでは?という不安もある。

③(時間の制約により別の機会に)

④夏休み短縮にあわせて規則も変更したはず。利用できなかったのは当該館の職員の理解不足と思われる。周知徹底したい。

以上(岡本)

2006年10月13日 福祉部子ども家庭課との懇談会の報告

福祉部子ども家庭課との懇談会の報告
新宿区学童保育連絡協議会

日時)2006年10月13日(水) 19:00〜21:00
場所)薬王寺児童館乳児室 
出席)父母 14名、子ども家庭課 5名

1. 子ども家庭課 吉村課長 挨拶
2. 学童保育連絡協議会 三島事務局長 挨拶
3. 子ども家庭課参加職員紹介(敬称略:鈴木、高遠、古屋、百人町児童館館長  )
4. 学童保育連絡協議会役員紹介
5. 懇談・意見交換
<資料>
・連協要望書全文(連協HP参照 http://shinjuku-renkyo.seesaa.net/
以下、区から配布された資料をご希望の方は連協まで。
・H19年度学童クラブ利用予測数・クラブ室改修・利用基準見直し
・H19年度以降の百人町学童クラブの運営について
・H19年度以降の西落合学童クラブの運営について
1.要望書についての回答 

要望①
子どもたちの居場所作りとしての全児童対策の拡充は、大事なことであるが、小学校内の全児童対策の居場所に、既存の学童クラブを無理に入れるようなやり方はとらないでいただきたい。

課 長)いわゆる全児童対策は放課後の居場所事業に学童クラブを吸収という形が一般的ではあるが、新宿区としてはそのような方向は考えていない。学童は異年齢 の子どもたちが過ごし、成長し合う大切な場ととらえている。学校内ということでは新宿区には富久があるが、他校で同様にできるかというと、余裕教室がない 学校が殆どであり、現実的ではない。

要望②
業務委託館の質の維持を業者任せにせず、行政として責任を持って維持改善をはかるこ と。今後の業者選定について企業系業者に偏ることなく、社会福祉法人、NPOなど幅広い選択肢を実際に用意してほしい。委託が行われている館のソーシャル ワーカーは児童とのコミュニケーションを十分に計り、委託業者と定期協議などを通して館の運営に指導力を発揮してほしい。また安定した質が維持されるよう 区としてどう改善させるか踏み込んだ対応を。

課長)既に委託している館は児童館を含めての業務委託であるが、学童クラブ指導業務のみの委 託も可能と判断した。どの方法が良いのかのかは現時点ではわからない。区の職員と委託業者の指導員の連携に工夫も必要だろう。職員の業務のしやすさ、イ コール子どもたちの過ごしやすさとなっていくのだとも考える。これまでとは違った形でやらせていただきたいと思っている。
職員が次々に辞めてしまうことについて、保護者の不安があることは承知している。雇用の継続性が保たれるように業者とも連携を深め、積極的に指導していきたい。失敗は繰り返さないように努力したい。

要望③
学童クラブは単なる共働き家庭の子どもたちの放課後の居場所ではなく、心身共に成長著しい幼年期から少年期への子どもたちの成長を支援する場でもある。子どもたちの意識変化に対応し、質の高い保育をめざす研究と意見交換の場を年1回程度連協と開いていただきたい。

課長)意見交換の場は必要と感じている。区からの呼びかけだけでなく、父母からも提案いただきたい。

2.配布資料について補足説明

・今秋の学校説明会にて学童についてのリーフレットを配布し、近隣の館長が説明に出向いた。
・来年も1000名を越える予測であり、これからも需要が増えるだろう。
・来年度も希望の学童にて受入れする予定ではあるが、大規模館については休息の場としての条件を整えるべく、必要に応じて対処していきたい。
・早稲田南は18年度、信濃町、北山伏、薬王寺は19年度、西落合は20年度中に改修する。具体的な日程は未定。予算の概要は来年1月にあり、決まり次第知らせする。
・「出席率75%以上の+1加算」を削除。新1年生が不利になる、との声が多かった現行の利用基準を見直した。(出席率が低い時のマイナスは変わらず)
・戸山小内、百人町、西落合は学童クラブ指導業務(戸山小内は校庭活用事業も)を民間業務委託し、選定に当たっては12月に公開プレゼンを行い、区民の意見を反映する。(詳細は資料参照)

3.質疑応答

・改修について
保)保護者からの要望は出せるのか?
保)過去に行われた事例では保護者の意見も集められ、反映されているようだ。
区)今回もその予定である。
保)具体的な日程は?あまりにも雑駁でつかみにくいが。
区)大きな建築の場合は1年前から設計し工事にも1、2年かけるが、耐震工事や改修程度では19年度中に設計も工事もやる、ということになる。予算概要が決まるのが年明けであり、現時点で具体的な日程はお伝えできない。

・放課後学校事業について
保)国が積極的な姿勢を見せているようだが、これを受け新宿区の動きは?要望書にもあるように、保護者としては”学童が吸収されるのではないか?”との不安が拭えない。
区)国が言っているのはあくまでも目標数値である。1000億の予算は大きいようにみえても、全国規模で考えれば一校あたりの予算はごくわずか。国が計画を出したら即実施、ということではない。
保)区議との懇談した際「勤労家庭以外への対処も必要。区長も同じ考えだ。」と聞いた。教育委員会と福祉部、どちらがイニシアチブを取るかで、学童の位置付けが変わってくるのが非常に不安だ。GOが出た場合はどうする?
区)学校施設を活用する、ということに関しては管轄ではないため何とも言えない。
保)できてみたら、同じ地域に学校内、児童館の二つ事業は不要という方向にいかないか?
区)富久の例もあるが、別の機能と考えている。
保)児童館内学童は独特のものであり、そこで培われたものは大切にしていくべきと考えている。保護者として児童館に関わる様になり、ますますその重要性を痛感している。もし学校内にできても、その旗振りを福祉部が奪うくらいの構えでいてほしい。
保)学童児の放課後の過ごし方についてノウハウがあるのは児童館や学童クラブだけだ。ここ数年は学校、教育委員会はPTAの力も借りて校庭開放事業などもやってはいるが、経験が浅い。文化として持っているものを、大切に。
保)児童館の持つ機能は重要だ。計画はないと聞いたが、議会レベルでは話も出ているので、考えていくべきだと思う。
保)保護者として不安なのは豊島区のような状態。一斉に、学童を学校に吸収していくというひどいやり方。
区) 施設としての学校は魅力的という意見も保護者から出ている。が、新宿区の学校は殆どが小規模であり、余裕が無い。児童は減っても、多様な授業をするために 新たな部屋を作っている。備蓄倉庫、PTA室への転用など区民からの様々な要望がある中、学童クラブを入れるのは大変なこと。
区)なぜ今耐震工事なのか?というと、児童館は学校に続き、第2次避難所になっている。高齢者など弱者のための避難所となっている。

・民間業務委託について
保) 早稲田南では職員3人が一気に辞めた。父母会では様々な話し合いを重ねたが、総意は「区にしっかりやってほしい」ということ。私たちは区が管轄する公的な 施設に預けているのであり、民間だろうが公営だろうが関係ない。一生懸命やってくれていた先生たちが、私たちに何も告げづに辞めてしまうという事態を分析 すると、やはり働く仕組みが整っていないのだろう。入手した資産状況をみると明らかだ。区から総額を決めて渡している以上、ワーカーズコープに限らず、 やっていけない。あの額では人件費は賄えないのではないか?子どもたちが安心して暮らせるような環境を整えて欲しい。3年経過しているにもかかわらず、な ぜ見直さないのか?適正な運営ができる委託費と考えているのか?区も承知しているはずだ。
区)潤沢だとは言わないが、必要経費を積算して出した額である。区が想定しているより、配置を厚くしていた分の影響はあるのかもしれない。常勤、非常勤とステップアップしていくことでということで定昇に準じた体系もできるし、多様な働き方もできると考えていた。
保)絶対に無理がある数字だ。早急に見直しすべき。一生懸命がんばる人に報いる額を。
区)区から参考金額を提示し、プローポーザル方式で選考している。毎回数社からの引き合いがあり、そんなに無理がある数字だとは思わない。
保)一般的に企業が役所の仕事を取るために、無理をすることはよくあることだ。利益云々は二の次的な発想もある。
保)金額算出に当たって、福祉部で裁量はあるのか?
区)必要な基準は示している。
保)言っていることはわかるが、導入から3年が経ち、当初の計画を見直す時期なのでは?業者に無理をさせた結果、皺寄せがくるのは子どものところだ。現実を見て欲しい。
保)人件費の算定基準は社福相当と聞いた。そもそも社福の給与水準自体が一般の民間企業とは違う。
保)西新宿、早稲田南で学習した、というが西落合ではそれを生かしてほしい。
保)切磋琢磨というが、職員のレベル維持についても区は真剣に考えるべき。経験を積めないような給与体系しか組めない委託費ではやっていけない。
区)プロポーザルの募集要項で、具体的な人件費についても提示させるようにしたい。運営後も積極的に監視していきたい。
保)西新宿。2年間で次々に職員がやめていき、3年目の今は父母が「何とかいてもらいたい」という切実な思いで職員に接している。委託の制度上、来年度の保障がないところは切なく感じる。
区)利用者から「悪くなった。」と言われると今後の事業が成り立たないので、必死に努力したい。
保)委託業者になぜ社福が来ないのか?区は分析しているか?
区)事業規模が小さく、また一部業務委託で区の職員が残るということもネックになっていると考える。
保)指導員の経験年数を限定するなど、仕様書レベルで区が求めてもいいのでは?
区)リーダー以外は配置条件として特に付けてはいない。
保)急に辞めるような事態は防げないのか?辞めないような努力を企業側に求めることも必要だ。
保)建築物などの工事は安く受けて出来上がりが悪ければ一定期間の入札禁止など厳しい措置もあるだろう。業者に対してこれと似たような対処は講じられないのか?
保)区は民間委託して終わりではなく、一緒に育てていくという観点でのぞむべきだ。任せっぱなしではだめだ。
保)意見交換について「保護者からも提案を」との発言があったが、区内の様々な館の指導員と保護者が一堂に会し、話す場があってもいいのでは?
区)職員間では委託の職員も含めて学習、情報交換の場を持っている。提案していただければ可能だ。
保)保護者としては児童館と学童クラブが培ってきた良いものを広げたいという思いが強くある。様々な方と意見交換することで高めあいたい。
区)提案があれば民間事業者への案内も可能である。
保)大切なのは”施設”ではなく”人”

・入退館情報の取扱い
区)退館情報は個人情報保護の観点から一方的には流せないが、退館届を渡す際に本人から父母会に連絡するよう促す、または本人の了承を得て口頭で報告する、ということで対処したい。これからも必要な情報を流す努力はしていきたい。

・各館からの要望
(戸山)障害児担当の職員配置
(信濃町)女子トイレ・クラブ室・エレベーターの改修、登館情報のメール配信
(上落合)クラブ室への電話設置
(高1)おもちゃの点検、修理、補充
区)早急に現状を確認し、対処していきたい。

以上(報告:岡本)

2005年9月10日 福祉部子ども家庭課との懇談会の報告

福祉部子ども家庭課との懇談会の報告(2005年9月)

2005年 9月 10日
新宿区学童保育連絡協議会

日時)2005年9月1日(木) 19:00〜21:00
会場)上落合ことぶき館

1. 子ども家庭課 高橋課長挨拶
2. 学童保育連絡協議会 松永会長挨拶
3. 子ども家庭課参加職員紹介(支援係 鈴木、薬王寺児童館 富所、上落合児童館 静野)
4. 学童保育連絡協議会新役員紹介
5. 懇談、意見交換  

始業式当日の夜にも関わらず、各父母会から大勢の方が参加し、活発な話し合いがされました。
以下、要旨を報告します。(敬称略)

※子ども家庭課より配布された資料     
A「学童クラブ受入れ目安の設定について」   B「H18年度4月 利用予測数」

《要望事項》1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
定員オーバー館の急増を放置せず、増館などの具体化をしてください。
・増館・分館を視野に入れた対策の具体化を要望します。
・遊ぶ場や生活の場の確保のための具体策の検討を要望します。
*屋上があっても遊び場として活用されていない館もあるようです、調査検討してください。
*おやつを食べる場所の緊急避難としてことぶき館を活用させてもらうなど具体化と改善を館に任せるのではなく福祉部として取り組んでください。

<子ども家庭課より回答>
* 来年の利用予定者に対しアンケートを行った。H18年度4月利用予測(資料A)では定員925名に対し、1040名である。昨年4月が946名であったの をみると増加傾向である。これからもこの傾向が続く事を考えれば 定員オーバー館への何らかの対処が必要だと考えている。学校内や民間などへの支援も検討 していくが、施設規模に応じてクラブへの受入れの目安を定め、これを超える場合は 他館への調整を行うなど、在籍児童一人ひとりが安定的な放課後生活を送 れるような体制を目指したい。(資料B)
*屋上の利用について現状をみると、指導員が付き添い、利用している館もあるが、職員の体制がなく、安全上の理由から実施していない館も多い。
*ことぶき館は高齢者のための施設であり、その機能を優先しつつ、どのように利用できるのか?安全上の問題も含め、担当課(高齢者いきがい課)とも調整・調査していきたいと思う。
《要望事項》2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土曜日、学校の休日、および長期休暇中(特に夏休み)の学童クラブの開始時間を、8時15分にしてください。
・子どもたちの遊び場・居場所の充実としての児童館の充実からも、子育てと仕事の両立がしやすい環境づくりからも、土曜日、学校の休日、および長期休暇中(特に夏休み)の学童クラブの開始時間を、8時15分にしてください。

<子ども家庭課より回答>
* 以前からも要望があり、父母の方々が苦労されていることは承知している。
どのようにしていけばいいのかを検討していきたい。

《要望事項》3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
児童館・学童クラブの充実のために不可欠な、連絡先などの個人情報を得るための父母会活動への理解と協働の方法についてのマニュアル作成に協力してください。
児童館・学童クラブの充実のために不可欠な、連絡先などの個人情報を得るための父母会活動への理解と協働の方法についてのマニュアル作成に協力してください。

<子ども家庭課より回答>
* 法律、条例の範囲内であれば情報提供は可能と考えている。
父母会側でマニュアル作成の際、利用目的などを明記するなどしてくれれば協力はしていく。

質疑応答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《要望事項》1 について
・ 受入れ定員を見て、違和感がある。児童館が広くても、学童クラブとして割り当てられているのはごく僅かである。
課)必要に応じて改修も検討している。

・机上の算出だけで決めては困る。実態をよく把握する必要があるのでは?
課)実際に足を運ぶなどはしている。これまで定員枠を超えても受入れてきたが、集団としての適正規模や安全上の事を考えると、このまま受入れ続けていいのか?という所が出発点にある。

・ 「他館へ・・」と言っても、実際は不可能なのでは?学校選択制により、児童数の地域的な偏りが既に出てきている。空き教室を利用した学童を想定しているの だろうが、そもそも空きが出るような学校は児童数が減少傾向にある。こうしたことなら実情に合わない。増え続けている地域に、具体的な対策が必要。
課)資料の数字はあくまでも予測。

・過去の実績の推移を見れば 全体としても増加の傾向は明らか。運用の見直し程度ではなく、増館が必要ではないか?
課)増館ということではこれまでも富久、また下落合にも新たな学童が増える。

・学校選択導入時から配付されるようになった”学校案内”に、学童の案内も入れてみてはどうか?
親としても、通わせたい学校と学童のバランスを考えて上で選択できる。
課)管轄が違い、調整が必要だ。来年度の分はもう配付済みなので不可能だが、検討はしてみたい。

・職員の配置は?
課)児童20人に対し指導員1名という基準で配置している。児童が増えれば その都度増員していく。

・統廃合される四谷小に学童をつくれなかったのか?
課)検討はしたが、色々な事を考え合わせた結果不可能だった。すでに設計ができており、
これからの変更も難しい。

・四谷の説明会の段階で、保護者として何度も要望したが無理だった。逆に、四谷第四の跡地は利用できないのか?
課)主に地域住民が利用する施設になるので、区がそこを使えるのかどうかが不明。
話し合いはできるだろうが。

・選択制で、児童数に偏りができている現状は続くだろうし、何らかの受け皿は必要。新たな場所の確保が困難なら、学校の教室を空けさせてでも、施設を確保するくらいしてもよいのでは?
課)管轄が違うなど、難しいこともあり・・・

・内部では違っても、こちらから見れば同じ”新宿区”という認識だ。
・地域調整は 大人の考えでやって欲しくない。子どもも子どもたちなりの社会を持っている。
ぜひ集中している地域に対する抜本的な対策を。生活の場であることを考えるべき。
同じ建物内に元保育園だったフロアがあるのに、使えない。
空いている施設をもっと有効に利用できないのか?
課)(そのクラブでは)現状で受入れ可能の範囲内と考えているので、利用は考えていない。

・困ってから動くのでは遅いので、ゆとりを持って計画すべき。
・空き部屋や施設が目の前にあるにも拘らず使えないのでは利用者としては納得がいかない。
西新宿では 現に児童館が移転したためにできたスペースを保育園が利用している。なぜ、学童ではできないのか?
課)施設によっても違うが、児童館内でのスペース配分の見直しで対応できるところもある。
薬王寺は改修できる余裕がある。

・㎡だけではなく、使い勝手など実情を考えてほしい。定員オーバーでもやむなし、としてもせめて居心地が良くなる工夫をすべき。「検討します」ではなく、具体策は?

・学校内学童を2校増やすという計画が出ているが、これが統廃合がらみで空いた教室を利用するのではないのか?もともと児童数が減少傾向にある地域に増やすなら意味がない。
課)意味の無い投資はしない。

・今、現状をどうしていくのか?高田馬場第2については 具体的な対策を示してほしい。
課)この地域にはこの春から、フロンティアキッズ早稲田という民間の学童をつくった。
料金も区立と遜色ない額に見直したが、定員30名に対し、利用登録者数は3名となっている。
募集時期の遅れなどが原因と考えている。

・せっかくつくっても、何の解決になっていないのが非常に残念。こんな状態で来年度の運営は可能なのか?
課)この夏はセミナーなどのイベントを行うなど、利用者獲得の工夫はしているらしい。
が、運営はかなり厳しいと思われる。

・私は実際に説明会に行ったが、始まって数分で「行かせない」と決めた。業者の話を聞いていて不安を感じた。なぜ、フロンティアキッズに子どもたちが行かないのか、考えたことはあるか?
課)逆に「なぜ、こんなに受け入れられないのか?」を伺いたい。

・ 募集時期や値段云々が原因と考えているなら違う。新しいクラブでは無く、定員オーバーでも行かせたくなるような質が、高2では保たれているからだ。しかも それは指導員の経験と努力でギリギリ保たれているもの。このような現状にもかかわらず、区がフロンティアを高2の代わりになると認識し、つくったのなら間 違っていると思う。
・この地域に学校内学童や新たな民間学童はできないのか?
課)空き教室が無く、無理と判断。また新たな学童も考えていない。

・現にフロンティアが高2の解決になっていない現状を考えれば 早急に次の策を講じるべき。

・定員を設けることにより、受け入れてもらえない子はどうなるのか?問題を感じる。
・新宿区は”待機児童をつくらない”ということでやってきたはず。
課)これ以上増えれば 質は保たれないと考える。

《要望事項》2 について
・団体利用で早朝受入れを父母のボランティアで実施した。(西落合)が、これも限界だと思う。今年は何とかなっても来年の保証は無い。具体的な回答を。職員の勤務時間をずらすなど、工夫はできないのか?
課)単に勤務時間をずらすというわけにはいかない。特殊勤務手当てが発生するため、条例改正など
大きなハードルがある。お金が絡むので、議会にかけても通る可能性は低いだろう。

・せめて、新1年生のヤマである夏休みだけでもどうにかできないのか?
課)父母が苦労していることも承知しているので、できることは無いのかを考えたい。
実際に行っている館からでも。

・実際に行っていない館でも、ニーズはある。体制が整わず”やりたくてもできない”という現実を聞けばむしろそちらのほうが事態は深刻かもしれない。

・民営化を経験した立場から言うと、親の要望ばかりが前に出るのはどうかな、と思う。親ができることをやり、区にも努力してもらい、お互いががんばることがいいのでは?
あまりにも要望が強いと「じゃ、民間で」となり、安易に民営化を進めてしまうことにもなりかねない。

・振替休日にも、長期休業中と同様に8:45受入れをして欲しい。
課)平成16年4月より、希望により全館が実施しているはず。再周知したい。

(岡本)

2005年9月10日 福祉部子ども家庭課との懇談会の報告

福祉部子ども家庭課との懇談会の報告(2005年9月)

2005年 9月 10日
新宿区学童保育連絡協議会

日時)2005年9月1日(木) 19:00〜21:00
会場)上落合ことぶき館

1. 子ども家庭課 高橋課長挨拶
2. 学童保育連絡協議会 松永会長挨拶
3. 子ども家庭課参加職員紹介(支援係 鈴木、薬王寺児童館 富所、上落合児童館 静野)
4. 学童保育連絡協議会新役員紹介
5. 懇談、意見交換  

始業式当日の夜にも関わらず、各父母会から大勢の方が参加し、活発な話し合いがされました。
以下、要旨を報告します。(敬称略)

※子ども家庭課より配布された資料     
A「学童クラブ受入れ目安の設定について」   B「H18年度4月 利用予測数」

《要望事項》1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
定員オーバー館の急増を放置せず、増館などの具体化をしてください。
・増館・分館を視野に入れた対策の具体化を要望します。
・遊ぶ場や生活の場の確保のための具体策の検討を要望します。
*屋上があっても遊び場として活用されていない館もあるようです、調査検討してください。
*おやつを食べる場所の緊急避難としてことぶき館を活用させてもらうなど具体化と改善を館に任せるのではなく福祉部として取り組んでください。

<子ども家庭課より回答>
* 来年の利用予定者に対しアンケートを行った。H18年度4月利用予測(資料A)では定員925名に対し、1040名である。昨年4月が946名であったの をみると増加傾向である。これからもこの傾向が続く事を考えれば 定員オーバー館への何らかの対処が必要だと考えている。学校内や民間などへの支援も検討 していくが、施設規模に応じてクラブへの受入れの目安を定め、これを超える場合は 他館への調整を行うなど、在籍児童一人ひとりが安定的な放課後生活を送 れるような体制を目指したい。(資料B)
*屋上の利用について現状をみると、指導員が付き添い、利用している館もあるが、職員の体制がなく、安全上の理由から実施していない館も多い。
*ことぶき館は高齢者のための施設であり、その機能を優先しつつ、どのように利用できるのか?安全上の問題も含め、担当課(高齢者いきがい課)とも調整・調査していきたいと思う。
《要望事項》2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土曜日、学校の休日、および長期休暇中(特に夏休み)の学童クラブの開始時間を、8時15分にしてください。
・子どもたちの遊び場・居場所の充実としての児童館の充実からも、子育てと仕事の両立がしやすい環境づくりからも、土曜日、学校の休日、および長期休暇中(特に夏休み)の学童クラブの開始時間を、8時15分にしてください。

<子ども家庭課より回答>
* 以前からも要望があり、父母の方々が苦労されていることは承知している。
どのようにしていけばいいのかを検討していきたい。

《要望事項》3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
児童館・学童クラブの充実のために不可欠な、連絡先などの個人情報を得るための父母会活動への理解と協働の方法についてのマニュアル作成に協力してください。
児童館・学童クラブの充実のために不可欠な、連絡先などの個人情報を得るための父母会活動への理解と協働の方法についてのマニュアル作成に協力してください。

<子ども家庭課より回答>
* 法律、条例の範囲内であれば情報提供は可能と考えている。
父母会側でマニュアル作成の際、利用目的などを明記するなどしてくれれば協力はしていく。

質疑応答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《要望事項》1 について
・ 受入れ定員を見て、違和感がある。児童館が広くても、学童クラブとして割り当てられているのはごく僅かである。
課)必要に応じて改修も検討している。

・机上の算出だけで決めては困る。実態をよく把握する必要があるのでは?
課)実際に足を運ぶなどはしている。これまで定員枠を超えても受入れてきたが、集団としての適正規模や安全上の事を考えると、このまま受入れ続けていいのか?という所が出発点にある。

・ 「他館へ・・」と言っても、実際は不可能なのでは?学校選択制により、児童数の地域的な偏りが既に出てきている。空き教室を利用した学童を想定しているの だろうが、そもそも空きが出るような学校は児童数が減少傾向にある。こうしたことなら実情に合わない。増え続けている地域に、具体的な対策が必要。
課)資料の数字はあくまでも予測。

・過去の実績の推移を見れば 全体としても増加の傾向は明らか。運用の見直し程度ではなく、増館が必要ではないか?
課)増館ということではこれまでも富久、また下落合にも新たな学童が増える。

・学校選択導入時から配付されるようになった”学校案内”に、学童の案内も入れてみてはどうか?
親としても、通わせたい学校と学童のバランスを考えて上で選択できる。
課)管轄が違い、調整が必要だ。来年度の分はもう配付済みなので不可能だが、検討はしてみたい。

・職員の配置は?
課)児童20人に対し指導員1名という基準で配置している。児童が増えれば その都度増員していく。

・統廃合される四谷小に学童をつくれなかったのか?
課)検討はしたが、色々な事を考え合わせた結果不可能だった。すでに設計ができており、
これからの変更も難しい。

・四谷の説明会の段階で、保護者として何度も要望したが無理だった。逆に、四谷第四の跡地は利用できないのか?
課)主に地域住民が利用する施設になるので、区がそこを使えるのかどうかが不明。
話し合いはできるだろうが。

・選択制で、児童数に偏りができている現状は続くだろうし、何らかの受け皿は必要。新たな場所の確保が困難なら、学校の教室を空けさせてでも、施設を確保するくらいしてもよいのでは?
課)管轄が違うなど、難しいこともあり・・・

・内部では違っても、こちらから見れば同じ”新宿区”という認識だ。
・地域調整は 大人の考えでやって欲しくない。子どもも子どもたちなりの社会を持っている。
ぜひ集中している地域に対する抜本的な対策を。生活の場であることを考えるべき。
同じ建物内に元保育園だったフロアがあるのに、使えない。
空いている施設をもっと有効に利用できないのか?
課)(そのクラブでは)現状で受入れ可能の範囲内と考えているので、利用は考えていない。

・困ってから動くのでは遅いので、ゆとりを持って計画すべき。
・空き部屋や施設が目の前にあるにも拘らず使えないのでは利用者としては納得がいかない。
西新宿では 現に児童館が移転したためにできたスペースを保育園が利用している。なぜ、学童ではできないのか?
課)施設によっても違うが、児童館内でのスペース配分の見直しで対応できるところもある。
薬王寺は改修できる余裕がある。

・㎡だけではなく、使い勝手など実情を考えてほしい。定員オーバーでもやむなし、としてもせめて居心地が良くなる工夫をすべき。「検討します」ではなく、具体策は?

・学校内学童を2校増やすという計画が出ているが、これが統廃合がらみで空いた教室を利用するのではないのか?もともと児童数が減少傾向にある地域に増やすなら意味がない。
課)意味の無い投資はしない。

・今、現状をどうしていくのか?高田馬場第2については 具体的な対策を示してほしい。
課)この地域にはこの春から、フロンティアキッズ早稲田という民間の学童をつくった。
料金も区立と遜色ない額に見直したが、定員30名に対し、利用登録者数は3名となっている。
募集時期の遅れなどが原因と考えている。

・せっかくつくっても、何の解決になっていないのが非常に残念。こんな状態で来年度の運営は可能なのか?
課)この夏はセミナーなどのイベントを行うなど、利用者獲得の工夫はしているらしい。
が、運営はかなり厳しいと思われる。

・私は実際に説明会に行ったが、始まって数分で「行かせない」と決めた。業者の話を聞いていて不安を感じた。なぜ、フロンティアキッズに子どもたちが行かないのか、考えたことはあるか?
課)逆に「なぜ、こんなに受け入れられないのか?」を伺いたい。

・ 募集時期や値段云々が原因と考えているなら違う。新しいクラブでは無く、定員オーバーでも行かせたくなるような質が、高2では保たれているからだ。しかも それは指導員の経験と努力でギリギリ保たれているもの。このような現状にもかかわらず、区がフロンティアを高2の代わりになると認識し、つくったのなら間 違っていると思う。
・この地域に学校内学童や新たな民間学童はできないのか?
課)空き教室が無く、無理と判断。また新たな学童も考えていない。

・現にフロンティアが高2の解決になっていない現状を考えれば 早急に次の策を講じるべき。

・定員を設けることにより、受け入れてもらえない子はどうなるのか?問題を感じる。
・新宿区は”待機児童をつくらない”ということでやってきたはず。
課)これ以上増えれば 質は保たれないと考える。

《要望事項》2 について
・団体利用で早朝受入れを父母のボランティアで実施した。(西落合)が、これも限界だと思う。今年は何とかなっても来年の保証は無い。具体的な回答を。職員の勤務時間をずらすなど、工夫はできないのか?
課)単に勤務時間をずらすというわけにはいかない。特殊勤務手当てが発生するため、条例改正など
大きなハードルがある。お金が絡むので、議会にかけても通る可能性は低いだろう。

・せめて、新1年生のヤマである夏休みだけでもどうにかできないのか?
課)父母が苦労していることも承知しているので、できることは無いのかを考えたい。
実際に行っている館からでも。

・実際に行っていない館でも、ニーズはある。体制が整わず”やりたくてもできない”という現実を聞けばむしろそちらのほうが事態は深刻かもしれない。

・民営化を経験した立場から言うと、親の要望ばかりが前に出るのはどうかな、と思う。親ができることをやり、区にも努力してもらい、お互いががんばることがいいのでは?
あまりにも要望が強いと「じゃ、民間で」となり、安易に民営化を進めてしまうことにもなりかねない。

・振替休日にも、長期休業中と同様に8:45受入れをして欲しい。
課)平成16年4月より、希望により全館が実施しているはず。再周知したい。

(岡本)